【台湾情報】台湾機械産業の概況と2022年下半期の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2022年10月第1週号発行>

〜台湾機械・エネルギー・電子・自動車業界の最新動向を分析する〜

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2022年10月第1週号を発行しました。今週号では、機械設備業界、電子業界、化合物半導体ファウンドリのAWSCとファスナー業界の動向を紹介します。


<最新号目次>
  • 台湾機械産業の概況と2022年下半期の展望
  • 台湾製造業に迫るネットゼロ 電子メーカー大手のESG活動
  • 化合物半導体ファウンドリ 宏捷科技(AWSC)
  • 台湾ファスナー産業の振り返りと2022年通年の展望

<台湾機械産業の概況と2022年下半期の展望>
一、産業概況

 台湾機械設備製造業の2022年第2四半期の生産額は2927億7000万台湾元で、前期比5.6%増加、前年同期比6.7%増加した。
 カテゴリー別の生産額は、ハイテク生産設備が前期比14.9%増加し、生産額全体の21.1%を占めた。産業機械の生産額は3.2%減少し、全体の14%を占めた。金属加工工作機械の生産額は8.1%増加し、全体の12%を占めた。
 カテゴリー別の生産額の前期比増加率は▽ハイテク生産設備、14.9%、▽金属加工工作機械、8.1%、▽産業用ロボット、6%の順に高く、前年同期比増加率は▽建設機械、30.5%、▽産業用ロボット、26.5%、▽ハイテク生産設備、17.3%の順に高かった。

二、カテゴリー別の販売状況
1.ハイテク生産設備
 ハイテク生産設備の22年第2四半期の生産額は591億1000万元で、前期比14.9%増、前年同期比17.3%増だった。
 ▽高性能計算(HPC)、▽高周波(RF)・通信、▽高効率チップ生産用の設備需要が続いた。半導体生産設備の生産額は前年同期比約40%増加した。ディスプレイ生産設備の需要は前年同期を下回った。パネル価格の下落を受けてメーカー各社が既存設備の高度化を優先したためだ。

2.工作機械
 工作機械の22年第2四半期の生産額は335億5000万元で、前期比8.1%増、前年同期比7.6%増だった。生産額の70~75%を占める輸出額は前年同期比13.6%増加した。輸出相手国別では、米国向けは約50%増、欧州向けは32%増で、トルコ、東南アジア向けも前年同期を上回った。
 いずれも景気回復により工作機械の需要が伸びた。一方、中国向けは前年同期比9.5%減少した。新型コロナ感染拡大を受けた事実上のロックダウン(都市封鎖)と計画停電の影響で工作機械の需要が減少した。

3.産業機械
 産業機械の22年第2四半期の生産額は391億3000万元で、前期比3.2%減、前年同期比2.9%減だった。カテゴリー別の生産額は▽プラスチック・ゴム加工機械、74億7000万元(前期比1.4%増・前年同期比10.7%減)、▽木工機械、65億5000万元(前期比11.3%減・前年同期比7.2%減)、▽紡績機械、58億8000万元(前期比4.4%増・前年同期比10.7%減)の順に高かった。
 産業機械の輸出額は生産額の70%以上を占める。カテゴリー別の22年第2四半期の主要相手国上位3カ国向け輸出額は、プラスチック・ゴム加工機械は▽中国、前年同期比11.9%減、▽米国、59.4%増、▽ベトナム、21.5%減、木工機械は▽米国、10.5%減、▽中国、58.1%減、▽カナダ、25.5%増、紡績機械は▽中国、4.6%増、▽バングラデシュ、47.2%増、▽米国、23.8%増。

三、今後の展望
 メーカー各社は長期化しているロシアによるウクライナ侵攻や中国の新型コロナ対策などの影響に適応してきてはいるものの、原料価格の上昇や各国の利上げにより世界経済に影響が及び、あらゆる産業で第3四半期の設備投資額が減少する恐れがある。(続く)
ワイズ機械業界ジャーナル

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代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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会社概要

URL
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業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月