【日本企業初】Gold Standard第1号案件 ベトナム北中部Nghe An省の水田プロジェクトの申請が受理されリスト化 10年間で約250万トンのボランタリークレジットを創出

ベトナムNghe An省6.2万haの水田を活用しベトナムの脱炭素化を推進

グリーンカーボン

ネイチャーベースのカーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下:Green Carbon(読み;グリーンカーボン))は、ベトナム北中部Nghe An省(ゲアン省)で進めている「水田のAWD導入によるメタンガス削減プロジェクト(以下、本プロジェクト)」が、2025年4月中旬、ボランタリークレジットのGold Standard*¹にベトナム初・日本企業初のプロジェクトとして受理され、正式にリスト化されたことをお知らせします。

Nghe An省では、灌漑設備を有する広域水田において、AWD*²技術の導入を進めており、初年度は複数のパイロット圃場にて実証を実施済みです。今後は対象面積を約62,000haまで拡大し、2034年までの10年間で累計約250万トンのカーボンクレジット創出を目指しています。

2025年4月1日には、ベトナム南部An Giang省で進めているVM0051の水田プロジェクトの申請がボランタリークレジットのVerra*³でも受理されリスト化されており、Gold Standard、Verraともに水田のプロジェクトをリスト化したのはGreen Carbonが世界初の企業となります。

〇本リリース及び詳細に関する問い合わせはこちら

https://green-carbon.co.jp/recruit-contact/

○GreenCarbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら

https://green-carbon.co.jp/download-form/


◆本プロジェクト登録の背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど自然由来のカーボンクレジット創出を幅広く展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行うとともに、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。

Green Carbonは、2024年度からベトナムでのプロジェクト開始しており、Nghe An省に拠点を置く、Nghe An Agricultural Market Forum(管理委員会所長 AMPF)と、農業由来の脱炭素活動の奨励、カーボンクレジット創出に関する総合的な連携の締結をはじめ、現地での開拓を進めていました。

本プロジェクトでは、連続灌漑が主流の稲作地帯において、水資源の有効利用と温室効果ガス排出量の削減を同時に実現するAWD技術を導入し、Gold Standardにプロジェクトを申請していました。2025年4月に、申請が受理されプロジェクトがリスト化される運びとなりました。今後は、農家と連携しながら水管理と肥料施用の最適化を図ることで、持続可能な農業の普及と生産性の向上を目指します。

〇Gold Standard HP参照:プロジェクト登録ページ

〇Gold Standard プロジェクト登録URL:

https://registry.goldstandard.org/projects/details/5054

また、ベトナム北中部Nghe An省を中心とした6つのエリアで、対象水田圃場にAWDを導入することで、メタンガス排出量と水使用量の削減、収穫量の向上、農家の収益増加の実証をまとめた「AWD Project Report:Vietnam 2024」をGreen Carbonは発行しています。

〇「AWD Project Report:Vietnam 2024」のダウンロードはこちら

https://green-carbon.co.jp/report/


◆今後の展開

①:AWD技術の拡大

現在、AWD技術の導入により、水使用量の大幅削減と収量の維持・向上が実証されています。今後は、さらに多くの地域に展開し、メタンガス削減と同時に、農家の水使用コストの削減や病害リスクの低減を目指します。

②:ベトナム政府100万haプロジェクトへの貢献

2023年11月に発表された、ベトナム政府が最優先事項で主導する「100万haプロジェクト」は、2030年までにベトナム南部のメコンデルタ地域の総水田面積100万haにおいて、高品質かつ環境負荷の少ない稲作の普及を目指す取り組みです。日本の農林水産省と同じ機能を持つベトナム農業農村開発省(MARD)が中心となり、国際機関や開発パートナーと連携して実施されています。

Green Carbonは、ベトナムでAWDを用いた水田のメタンガス削減プロジェクトを主力事業として進めており、2024年8月にはベトナム支社を設立し、現在22省でのMOUを締結し、プロジェクト開発を実施していることから、日本企業初として「100万haプロジェクト」に正式参画しています。カーボンクレジット創出だけでなく、日本や海外の輸出基準をクリアするお米の生産管理体制の構築などを支援することで、農家の所得をトータルで向上させる取り組みを推進しています。

「100万haプロジェクト」内の一環として、ベトナムのメコンデルタ地域における稲作研究所のCLRRI(Cuu Long delta Rice Research Institute*⁴)とGreen Carbonは現在、ベトナム南部のメコンデルタの3エリア(Can Tho市、Bac Lieu省、Soc Trang省)で水田のAWD導入によるメタンガス削減のパイロット実証を実施しています。各エリアでは2025年度1期作目で、AWD導入によるメタンガスの削減や、稲の収量増加など質の良い結果が出ています。

③:ジャポニカ米の輸出普及

農家とのパートナーシップを通じ、収量の向上、水資源管理技術の普及、ジャポニカ米の生産管理強化を進め、日本など高付加価値市場への輸出も見据えた展開を行ってまいります。

現在、日本では減反政策や断続的な異常気象等の様々な要因が重なり米高騰や米不足の問題が起きております。その問題を解決するためには輸入米を活用する必要があるのですが、日本の米の品質基準が高く、輸入米を海外から仕入れることが難しい状況です。

そこで、Green Carbonは本プロジェクトにおけるカーボンクレジットの創出だけでなく、農家の農薬管理の改善や生産体制、米の品質向上をベトナムのパートナーで、ベトナム最大の米生産面積を有するLoc Troi Group*⁵や現地の輸出事業者と連携を進めています。日本の品質基準に合った、ジャポニカ米の輸出も積極的に取り組んでいき、日本の米不足問題の解決にも寄与してまいります。


※1:Gold Standard

国連のクリーン開発メカニズム(CDM)を背景に設立された認証機関で、温室効果ガス排出削減に加え、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を求める高基準の認証制度です。農業部門におけるAWD手法の導入によるメタン削減は、GHG削減と同時に水資源の持続的利用にも寄与する活動として評価されています。

※2:AWD  (間断灌漑)

間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法になります。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与します。

※3:Verra

2005年に国際排出量取引協会(The International Emissions Trading Association; IETA)、持続可能な開発のための世界経済人会議(The World Business Council for Sustainable Development; WBCSD)、 気候グループ(The Climate Group)の3団体によって創設されました。現在はVerraという民間の団体が管理しています。VCSとは、世界で最も広く使用されている、企業、団体、個人の行う温室効果ガス削減のプロジェクトから発行されるクレジットの認証基準のことを指します。温室効果ガスの排出削減または吸収量をクレジットとして扱うことが可能であり、近年注目を浴びています。クレジットとは、温室効果ガスの削減量が信用できるものであることを認証し、一般的な商品のように売買できる形にしたものです。

※4:CLRRI

ベトナムのメコンデルタ地域に拠点を置く政府機関で、稲作を専門とする研究機関です。ベトナムの農業科学において重要な役割を果たしており、革新的な研究を推進しています。

※5:Loc Troi Group

2005年6月からハイブリットコーンやハイブリットライスの種子を販売うる農業用種子事業を開始し、2010年から農業分野での生産と事業活動を拡大しています。ベトナム全国の農家に生産性の向上と作付面積当たりの高い効率をもたらす優れた種子セットを提供し、農家の生活の質を向上させ、豊かになるのを支援しています。また、スマート農業に関するテクノロジーを融資、農家やビジネスコミュニティの生産効率とビジネス王立の向上を目指しています。

◆Green Carbon 株式会社

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607

設立    :2019年12月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業

URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED

略称    :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

設立    :2024年8月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業

◆Green Carbon事業紹介

Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。

事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約100,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。


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会社概要

Green Carbon株式会社

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URL
http://green-carbon.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AKASAKA 607
電話番号
080-7307-8597
代表者名
大北潤
上場
未上場
資本金
3億29万円
設立
2019年12月