ファーウェイ輪番CEO 胡厚崑、新たな研究プラットフォーム「X ラボ」を発表

ファーウェイ・ジャパン

3 つの成長市場でアプリケーション中心のネットワーク構築を目指す
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)の取締役副会長兼輪番CEOである胡厚崑(ケン・フー)は、GSMA※1およびGTI※2と共催した移動体通信技術に関する一大イベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」(11月24日、25日、幕張メッセ)での基調講演において、動画サービス、家庭向け、垂直産業向けの3つの分野で通信産業にかつてない市場成長のチャンスが到来していることに触れ、アプリケーション中心のネットワーク構築とオープンなエコシステム確立の必要性を通信事業者に呼びかけました。また胡は、こうした商機に対応するためのファーウェイの新たな取り組みとして、バーチャルな新研究プラットフォーム「Xラボ」を発表しました。「Xラボ」では通信事業者、技術プロバイダー、垂直産業パートナー各社にも門戸を広げ、ともにモバイル・アプリケーションを利用した将来のユース・ケースを探求し、ビジネスとテクノロジーにおけるイノベーションを牽引して、オープンな産業エコシステムの構築を推進していきます。

 

「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」で基調講演を行う ファーウェイ 取締役副会長兼輪番CEOの胡厚崑「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」で基調講演を行う ファーウェイ 取締役副会長兼輪番CEOの胡厚崑


胡は、通信産業や垂直産業の経営、技術リーダー、アナリスト、メディア関係者など1,500人以上が参加した「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」の開会の挨拶において、多種多様なモバイル・アプリケーションが世界的に普及する現状に触れ、モバイル・アプリケーションが日々の生活からビジネスや社会のあり方まで、身の回りのあらゆるものを変えていると説明しました。こうしたアプリケーションの急速な普及の背景には、モバイル・ブロードバンド・ネットワーク、センサー、マン・マシン・インターフェース、クラウド・コンピューティング、ビッグデータ、AIなどの複数の重要なテクノロジーがあり、こうしたテクノロジーそのものが電光石火のスピードで発展しています。さらに、こうしたテクノロジーは化学反応のように融合・統合しながら製品やサービスのまったく新しいアプリケーションを創出し、すべての産業のデジタル変革を牽引しています。

胡は次のように述べています。 「最初の商機となるのはモバイルでの動画の視聴です。動画は、メディア、ソーシャル・ネットワーク、さらにはマーケティング等のビジネス上のコミュニケーションにおいて、最も人気のあるコンテンツ配信の形態となっています。動画と写真は今やモバイル通信トラフィックの60%以上を占めており、なかでもエンターテイメント分野の動画サービスが市場で最大の割合を占め、通信事業者が参入する大きな余地が残されています。産業向けでは、防犯・防災、交通、物流分野における動画の活用に大きなチャンスがあります。さらに、動画コミュニケーション分野においては、ライブ中継が世界的に大きな潮流となっています」

通信事業者にとり、動画サービスに次ぐ商機となるのは家庭向けです。現在、世界には約20億の世帯がありますが、このうち13億の世帯はブロードバンドに接続されていません。また、3億の世帯が10メガビット/秒未満の低速なインターネット接続にとどまっています。これらの16億の世帯は移動体通信を利用したブロードバンド・サービスを提供する事業者にとって理想的な市場となります。これまでに、100社以上の通信事業者がファーウェイのWTTx(Wireless-To-The-x)ソリューションを利用して3,000万世帯をカバーしており、投資回収期間も有線ブロードバンド接続サービスよりずっと短いことが証明されています。

胡が開会の挨拶のなかで触れた3つ目の商機は、爆発的な成長を見せはじめている垂直産業向け市場です。胡は移動体通信がデジタル変革の主要なイネーブラーになっている現状を踏まえ、移動体通信の特徴を最大限活用できる具体的な商機を見極め、協業にあたっては初心に立ち戻って取り組むことを提唱しています。胡は、サービス・プロバイダーと産業プレイヤーが緊密に協力することで、より効果的に新しい複雑なビジネス・モデルに適応していく必要があることも強調しました。

このように動画サービス、家庭向け、垂直産業向けの3つの市場で事業成長のチャンスを掴むには、既存のネットワークを技術中心からアプリケーション中心へと進化させる必要があります。胡によれば、この進化はコネクティビティ、アーキテクチャ、多様なアプリケーションを支えるPaaSプラットフォームを確立することで実現が可能です。

1) 高度なコネクティビティ
将来のネットワークには、人やモノとを移動体通信でつなぎ、数百万もの新たな利活用を支えるため、高度なコネクティビティ、ネットワーク・パフォーマンスの向上、新たなサービスに対応できる新たなテクノロジーが必要です。例えば、HD動画では10メガビット/秒の速度で接続し、エンド・ツー・エンドの遅延も50ミリ秒未満であることが求められます。動画サービスへの対応以外にも、IoT分野では広域IoTを実現するテクノロジーやコネクテッド・カーをサポートするセルラーV2X技術をネットワークに導入する必要があります。

2) E2Eのクラウド・アーキテクチャ
アプリケーション中心のネットワークには、真の弾力性を実現するエンド・ツー・エンドのクラウド・アーキテクチャが必要です。ファーウェイは、お客様がネットワーク・パフォーマンスを向上し、総コストを削減できるように、コア網からアクセス網までの移動体通信の完全クラウド化、とりわけ無線インターフェースに注力してイノベーションを進めています。

3) 多様なアプリケーションを支えるPaaSプラットフォーム
アプリケーション中心のネットワークには多様なアプリケーションを支える強力なPaaSプラットフォームが必要です。こうしたプラットフォームでは、ネットワーク機能をオープンにしてアプリケーション開発を加速するために、API、データ・ストレージ、データ・アナリティクス機能、クラウド管理サービスなどを提供する必要があります。

胡はこのように説明した上で、「ファーウェイは移動体通信を活用したエコシステムのサポートと実現を目指していきます。すでに多くの進展を見ましたが、さらなる発展を望んでいます」と述べ、バーチャルな新研究プラットフォーム「Xラボ」を発表しました。

「Xラボ」は、個人、垂直産業、家庭の3分野における移動体通信のを探求するために設立された研究プラットフォームです。このうち、個人利用時のユーザー体験を研究する「mラボ」は動画サービス、ライブ中継、VR/ARなどの新たなモバイル利用シーンにおいて、没入感のあるユーザー体験創出に注力します。また、「vラボ」は垂直産業に重点を置き、移動体通信技術を活用して垂直産業のデジタル変革を支援する方策を探求します。3つ目の「hラボ」はより多くの家庭をインターネットに接続し、ブロードバンド接続を活用したスマート・ホームの実現に注力していきます。

「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム」は2010年に第1回を開催して以来、モバイル・ブロードバンド産業における重要なソート・リーダーシップの基盤になっています。詳細は、以下のオフィシャル・サイトをご覧ください。
http://www.huawei.com/minisite/hwmbbf16/jp/


※1 GSMA:移動体通信産業における世界的な業界団体「GSM Association」の略称。1995年に設立され、移動体通信事業者を中心に220か国から1,050社以上が参加する。
※2 GTI:移動体通信産業においてLTE TDDの普及を推進する団体「Global TD-LTE Initiative」の略称。2011年設立。


※本参考資料は2016年11月24日(現地時間)に日本・東京で発表されたプレスリリース

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会社概要

華為技術日本株式会社

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URL
http://www.huawei.com/jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウェストタワー 12階
電話番号
03-6266-8008
代表者名
王剣峰
上場
未上場
資本金
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設立
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