ナイロビ、ニューヨーク、大阪が非感染性疾患や外傷の予防に取り組むヘルシー・シティ・パートナーシップに参加
健康的な都市環境づくりのためのブルームバーグ・フィランソロピーズのイニシアチブに73都市が参加
ブルームバーグ・フィランソロピーズは、世界都市デーを記念して、新たにナイロビ(ケニア)、ニューヨーク(米国)、大阪(日本)の3都市がヘルシー・シティ・パートナーシップに参加したことを発表しました。現在73都市となったこのネットワークは、世界全体の死亡原因の80%以上を占める非感染性疾患(NCDs)や外傷の削減を目的とし、実績のある効果的な対策に地域社会で取り組む市長を支援するものです。NCDsには、心臓病、糖尿病、呼吸器疾患、がんなどが含まれます。
マイケル・R・ブルームバーグが世界保健機関(WHO)の非感染性疾患や外傷の世界大使の活動の一環として2017年に発足したブルームバーグ・フィランソロピーズのヘルシー・シティ・パートナーシップは、WHOおよび世界的な保健機関であるバイタル・ストラテジーズとの協働事業です。このパートナーシップは、タバコ規制、食品政策、交通安全、監視、過剰摂取防止など、様々な分野で公衆衛生政策を強化する都市を支援しています。
ブルームバーグ・フィランソロピーズとブルームバーグLPの創設者であり、WHOの非感染性疾患や外傷の世界大使でもあるマイケル・R・ブルームバーグは、次のように述べています。「ヘルシー・シティ・パートナーシップを通じて、世界中の地域のリーダーたちが公衆衛生の向上と人命救助に貢献しています。これらの都市とその市長は、何百万人もの人々の健康と安全を守る政策の実施に尽力しており、私たちのチームは、彼らの活動を支援し、世界中に広めています」
パートナーシップのメンバーは、NCDsや外傷の予防の実績のある14の対策から一つを選択します。これらの対策は、たばこ規制、交通安全、安全なアクティブモビリティの推進、健康的な食品、データ監視、過剰摂取防止に取り組むものです。市の職員には、技術支援、コミュニケーション支援、助成金、ワークショップが提供されるほか、都市部の健康と安全に関する分野での協力や教訓の共有を支援する対面式およびバーチャルなピアツーピア交流へのアクセスも提供されます。
WHO のテドロス・アダノム事務総長は次のように述べています。「WHOは、ナイロビ、ニューヨーク、大阪という世界有数の3大都市が、拡大し続けるパートナーシップに加わることを歓迎し、健康を育む都市環境の構築に尽力する各市長を称賛します。3都市がエビデンスに基づく費用対効果の高いソリューションを実施し、健康を促進し、非感染性疾患や外傷を予防できるよう支援していきます」
バイタル・ストラテジーズのホセ・ルイス・カストロ社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「都市は長い間、公衆衛生向上の原動力としての役割を果たしてきました。私たちは、住民が生き生きと暮らせる、より健康的で強固な都市中心部の創造に取り組む都市のリーダーたちの努力を称賛します。パートナーシップに新たな都市が加わることを歓迎し、世界中の健康を改善する体系的で永続的な変化を生み出す彼らの努力を支援することを熱望しています」
ナイロビのH.E. Hon. Sakaja Arthur Johnson市長は次のように述べています。「効果的な非感染性疾患の予防と管理には、マルチセクターかつ学際的なアプローチが必要です。ブルームバーグ・フィランソロピーズとの協力は、ケニア・ナイロビにおけるNCDsの負担と発症率の上昇を軽減し、NCDsを発症した人々のケアの質を向上させるために、国家と非国家主体とのより良い協力に大きく貢献するでしょう」
ニューヨーク市保健局長のAshwin Vasan博士は次のように述べています。「私たちは、怪我や癌、心臓病、糖尿病などの疾病予防のリーダーであり続けます。それでいて、学び、成長することへの意欲を決してあきらめません。自分たちの都市を革新するために他都市の成功事例の導入に熱心に取り組みます」
大阪府の吉村洋文知事は次のように述べています。「大阪府が非感染性疾患(NCD)と、外傷の削減によって命を救うことを目的とした世界的な都市ネットワークであるヘルシー・シティ・パートナーシップに参画できることを非常に光栄に思います。大阪府では、がん検診の受診率向上をはじめ、様々ながん対策を展開しています。今回、パートナーシップへ参画し、他の参加都市とも知見を共有することで、本府の取組みのさらなる発展につなげるとともに、世界のがん対策推進に貢献したいと思います。」
すでにネットワークに参加しているパートナー都市は、健康と安全の目標に向けて、次のような重要な前進を遂げています:
- ギリシャのアテネでは、オピオイドの過剰摂取に対する解毒剤となるナロキソンへのアクセスを、地域団体や医療従事者の間で高めている。
- インドのベンガルールでは、公共の場での喫煙を削減し、公共の場での喫煙禁止に関する既存の義務づけを強化する。
- メキシコのメキシコシティでは、交通量の多い道路に自転車専用道路を開設して自転車利用者を275%増加させ、自動車とは別に自転車とバスの共有レーンを設置し、学校に近い道路の設計と管理を最適化することで、交通安全を向上させている。
- ウルグアイのモンテビデオでは、政府機関のオフィスと一部の公立大学で、食品の調理と販売に栄養基準を設けている。
- カナダのバンクーバーでは、住民の健康指標を追跡するオンライン公衆衛生データツールを立ち上げ、公衆衛生データをより包括的で利用しやすいものにした。
- フィリピンのケソンでは、NCDsを予防するため、食品施設のメニューに栄養情報を記載することを義務付ける条例を導入している。
ヘルシー・シティ・パートナーシップへの参加を継続している70都市は以下の通りです。
アビジャン、アクラ、アディスアベバ、アーメダバード、アンマン、アテネ、バンドン、バンコク、バルセロナ、ベンガルール、バーミンガム、ボゴタ、ボストン、ブカレスト、ブエノスアイレス、カイロ、カリ、ケープタウン、カサブランカ、シカゴ、コロンボ、コルドバ、ダカール、ダッカ、ダブリン、フォルタレザ、フリータウン、グレーターマンチェスター、グアダラハラ、ハノイ、ハラレ、ヘルシンキ、ホーチミンシティ、香港、イスタンブール、 ジャカルタ、カンパラ、カトマンズ、キガリ、クアラルンプール、クマシ、キーウ、レオン、リマ、ロンドン、ルサカ、メデジン、メルボルン、メキシコシティ、モンテビデオ、ムンバイ、マスカット、ワガドゥグー、パリ、フィラデルフィア、プノンペン、ケソンシティ、キト、リオデジャネイロ、サンフランシスコ、サンティアゴ、サントドミンゴ、サンパウロ、ソウル、東京、トロント、チュニス、バンクーバー、ワルシャワ、ヤンゴン
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ヘルシー・シティ・パートナーシップについて
ヘルシー・シティ・パートナーシップは、非感染性疾患(NCDs)や外傷の予防により命を救うことを目的とした、73都市からなる権威ある世界的ネットワークです。ブルームバーグ・フィランソロピーズと世界保健機関(WHO)、世界保健機関バイタル・ストラテジーズの協力のもと、このイニシアチブは、世界の都市がそれぞれの地域社会でNCDsや外傷を減らすために、インパクトのある政策やプログラムを実施することを可能にします。詳細は https://cities4health.org をご覧ください。
ブルームバーグ・フィランソロピーズについて
ブルームバーグ・フィランソロピーズは、世界の150カ国・700都市に投資をし、人びとがより豊かで、より長い人生を 謳歌できるよう取り組んでいます。アート、教育、環境、政策革新、公衆衛生の 5 つを重点分野とし、常に変革を推進しています。ブルームバーグ・フィランソロピーズは、マイケル・R・ブルームバーグの設立した財団、企業としての寄付、個人としての寄付、そして世界中の都市で活動するプロボノコンサルタント会社であるブルームバーグ・アソシエイツを含む、マイケル・ブルームバーグの慈善活動すべて網羅するものです。2022年にブルームバーグ・フィランソロピーズは17億ドルを拠出しました。詳細はbloomberg.orgをご覧ください。このほか、ニュースレターや、Facebook、 Instagram、 YouTube、X、 LinkedInを参照ください。
世界保健機関(WHO)について
世界保健機関(WHO)は、世界中のすべての人々に安全で健康的な生活を送る機会を平等に提供するため、科学に基づいた世界的な取り組みを主導し、支援しています。150カ国以上の最前線にいる国々、パートナー、そして人々をつなぐ国連の保健機関であり、世界中で発生する保健上の緊急事態への対応、疾病の予防、健康問題の根本的原因への対処、医薬品と保健医療へのアクセスの拡大を主導しています。私たちの使命は、健康を促進し、安全な世界を守り、弱い立場にある人々に寄り添うことです。
詳細は https://www.who.int/ をご覧ください。
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バイタル・ストラテジーズについて
バイタル・ストラテジーズは、すべての人が公平で効果的な公衆衛生システムによって守られるべきであると考えています。世界中の政府機関、地域社会、組織と協力することで、人々が生活し、働き、遊ぶあらゆる場所で健康が維持されるよう、公衆衛生を再構築しています。その結果、何百万人もの人々の健康寿命に貢献しています。詳細は www.vitalstrategies.org をご覧ください。
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