「即戦力はシニア、大人数は外国人」建設業の採用施策セミナーの内容を公開
5月27日にシニアジョブとGuidableが共同開催したメディア向けセミナーの開催報告
シニア転職支援の株式会社シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵/以下、シニアジョブ)は、外国人向けHR事業などを展開するGuidable(ガイダブル)株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役 田邉政喜)と共同で、2025年5月27日に「メディア向けセミナー・建設業の2024年問題、外国人とシニアどちらの効果が高かった?」を開催しました。建設業などの時間外労働規制が厳しくなった「2024年問題」について、2社がシニア人材、外国人人材をそれぞれ建設業界に供給した結果と、各人材の効果的な採用方法などのアドバイスを発表しました。

■「即戦力はシニア、大人数は外国人」と結論づけたメディア向けセミナーの概要
シニアに特化した転職支援を提供する株式会社シニアジョブと、外国人向けHR事業などを展開するGuidable株式会社は、異なる属性の求職者への支援を得意とするものの、どちらも建設業界向けの人材供給実績が豊富であり、残業規制強化により採用が活発化した「2024年問題」による需要に対しても多くの人材を供給しました。こうした人手不足の中におけるまとまった数の人材供給の事例とノウハウは、建設業界全体の採用の参考になるとの思いから、今回、メディア向けセミナーを開催しました。
セミナーは、事前にお知らせした内容順から一部変更し、前半はGuidable株式会社から「建設業の2024年問題とは?」、「建設業の悪循環」、「建設業界の採用難易度」、「建設業の外国人市場」、「外国人材の採用事例」について解説しました。後半の株式会社シニアジョブによる解説では、「2024年問題のシニア求人への影響」、「2024年問題によるシニア就業決定者の年代・職種の変化」、「2024年問題前後のシニア就業決定者の推移」について述べました。
セミナーのまとめとして2社は、即戦力となる経験スキルを持った人材を採用するならばシニア人材が、育成を前提に長期に渡る活躍を期待してまとまった人数を採用するならば外国人人材が適しているとの結論を述べました。
-
イベント名: メディア向けセミナー・建設業の2024年問題、外国人とシニアどちらの効果が高かった?
-
日時: 2025年5月27日(火)15:00〜16:00
-
会場: Google Meetによるオンライン開催
-
スピーカー: Guidable株式会社 マーケティング戦略部 マネージャー 松井太輝
株式会社シニアジョブ 広報部部長 安彦守人
-
参加人数: 7名

■「新規採用の1割が外国人」メディア向けセミナー発表内容抜粋
メディア向けセミナー「建設業の2024年問題、外国人とシニアどちらの効果が高かった?」において、スピーカーであるGuidable株式会社 マーケティング戦略部 マネージャー 松井太輝氏と、株式会社シニアジョブ 広報部部長 安彦守人が発表した内容を抜粋して下記に紹介します。
●Guidable・松井氏:建設業には2024年問題だけでなく採用難を深刻なものにする負のサイクルがある
建設業では、時間外労働の上限規制が厳しくなった2024年問題だけでなく、そもそも、若者離れや採用コストにシビアな状況、派遣や紹介の禁止職種であるといったことが連鎖的にマイナスに作用するサイクルがあり、採用難を深刻にしている。
●Guidable・松井氏:新規採用の10%が外国人
転職市場に存在する外国人の数は2022年から2023年への1年間で2.8万人増加し、新規採用された人材のうち、10%を外国人が占めている。
●Guidable・松井氏:9割の企業が外国人採用を実施していない
外国人採用が多いイメージの神奈川県でも、外国人採用を実施している事業所は13%のみで、残りの9割は実施しておらず、今後、多くの企業が外国人材採用で人材不足を解消できる可能性を残している。
●シニアジョブ・安彦:2024年10月のシニア向け建設求人では、休日や残業に配慮した求人が一定数見られる
2024年10月時点のシニア向け求人では、現場作業員など直接作業に従事する職種では休日が多い求人が少なめであるものの、建設業界全体では休日が多い求人、残業が少ない求人ともに2〜4割程度を占め、2024年問題への対応が進んでいると見られる。
●シニアジョブ・安彦:2023年から2024年にかけ、建設業のシニア採用は60代中心から他の年代へ、大型建造物の工事からそれ以外へと変化した
建設業でのシニアの就業決定者について、2023年と2024年を比較すると、60代や土木施工管理、管工事(プラント)施工管理が多かった2023年から、2024年は他の年代、他の工事へと多様化しており、大型建造物工事の即戦力となる60代施工管理技士の採用が中心だったものが、他の施工管理技士の採用へと拡大したことがわかる。また、月毎の就業決定の推移からも、2023年に採用が進んだものの、2024年度に入って以降にも追加の採用の山が訪れていることがわかる。
■シニアジョブ発表情報から「2023〜2024年の就業決定シニアの変化」データ
メディア向けセミナー「建設業の2024年問題、外国人とシニアどちらの効果が高かった?」の中で、株式会社シニアジョブから発表した情報のうち、人材紹介「シニアジョブエージェント」の人材紹介によって2023年から2024年の2年間で就業決定した建設業のシニア求職者のデータを、この場でも再度発表します。なお、職種は施工管理、建築設計、発注者支援のいずれかです。
●年代およびその割合
-
2023年:平均年齢62.6歳、最高齢73歳、40代以下1.8%、50代21.8%、60代56.4%、70代20%
-
2024年:平均年齢61.7歳、最高齢74歳、40代以下4.7%、50代30.2%、60代39.5%、70代25.6%
●職種の割合
-
2023年:建築施工管理36.4%、土木施工管理32.7%、管工事施工管理12.7%、建築設計9.1%、電気工事施工管理7.3%、発注者支援1.8%
-
2024年:建築施工管理37.2%、土木施工管理23.3%、管工事施工管理4.7%、建築設計9.3%、電気工事施工管理14%、発注者支援11.6%
●月毎の就業決定者の推移
-
2023年:1月2%、2月5.1%、3月9.2%、4月4.1%、5月13.3%、6月3.1%、7月1%、8月2%、9月1%、10月6.1%、11月3.1%、12月11.2%
-
2024年:1月3.1%、2月7.1%、3月4.1%、4月5.1%、5月3.1%、6月1%、7月2%、8月12.2%、9月2%、10月3.1%、11月1%、12月0
※2023年1月から2024年12月までに「シニアジョブエージェント」の人材紹介によって就業決定した施工管理、建築設計、発注者支援のいずれかの職種のシニア求職者数の合計を100とした場合の、各月の就業決定数の割合

■Guidable株式会社 会社概要
代表 : 代表取締役 田邉 政喜
本社 : 東京都新宿区西新宿3丁目7-30 フロンティアグラン西新宿901
URL : https://guidable.co.jp/
事業内容 : 外国人向けHR事業、外国人向けメディア運営、外国人向け調査/マーケティング事業
■株式会社シニアジョブ 会社概要
代表 : 代表取締役 中島 康恵
本社 : 東京都新宿区大久保2丁目5−22セキサクビル8F
URL : https://corp.senior-job.co.jp/
事業内容 : シニアの人材ビジネス提供
プレスリリースのPDFダウンロードはこちらからお願いいたします。
d31414-161-5c30fa9dca5d4b539e4fc806d0fffada.pdf本件に関するお問い合わせ先
株式会社シニアジョブ 広報部 安彦(あびこ)
TEL:080-4107-5851 e-mail:m-abiko@senior-job.co.jp

株式会社シニアジョブ
50歳以上のシニアに特化した人材紹介、人材派遣、求人サイトの各サービスを提供する会社です。学生起業家出身である代表取締役の中島が、人材不足にも関わらずシニアの就職が困難であるという社会課題に気づき、その解決をライフワークとするべく業種転換。徹底した効率化とスピードによって、シニアの総合人材会社としてそれぞれ延べ9万件を超える求職者と求人企業が登録。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像