博報堂DYグループ、タレントAIアバターの社会実装に向けた取り組みを始動
―独自のガードレール設計で安全・安心なAIアバター運用を実現―
株式会社博報堂DYホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:西山泰央)と株式会社Hakuhodo DY ONE(本社:東京都港区、代表取締役会長:田中雄三、代表取締役社長:小坂洋人)は、タレントの正規アバターを安全に開発・提供する「タレントAIアバタープラットフォーム」を構築、本格的な社会実装に向けた取り組みを開始します。

【背景と概要】
生成AIの目覚ましい発展と社会への浸透に伴い、若年層を中心に、生成AIを友人のような存在として捉える傾向が強まり、VTuberに代表されるように、リアルとバーチャルの境界を超えたエンターテインメントが生活者にとって自然に受け入れられるようにもなりました。また、デジタルヒューマン技術の向上により、アバターの見た目や動きがより自然になったことで、実用的なAIアバターへの社会的受容性が高まり、多方面から大きな期待が寄せられています。
本取り組みは、リアルで活躍するタレントの新たな可能性をAIアバターで拓くものです。AIアバターを活用することで、リアルタイムでの1to1コミュニケーションが可能となり、イベント対応、オンライン接客、企業ブランディング、教育・啓発活動、行政サービスなど、多岐にわたる用途への展開が期待され、全く新しいエンターテインメント体験とビジネス機会の創出に繋がります。

AIアバターイメージ動画:https://youtu.be/-J1vn-i2L4Y
【安全でリアルなAIアバター運用】
博報堂DYグループの長年にわたるタレント事務所との信頼関係と、著作権・肖像権に関する知見を活かし、日本の文化と各タレントの個性に最適化された独自のガードレール*を設計しました。タレントや権利者の価値観、ブランドイメージをAIアバターの振る舞いに細かく反映しながら、不適切な言動を抑制することにより、タレントとファンの双方が心から安心して楽しめるコミュニケーションを実現します。博報堂DYグループの横断的な AI 推進プロジェクト(HCAI Initiative)の一環として、当社の AI スペシャリストや各領域のプロフェッショナルチームが開発に携わり、提供、運用、権利管理に至るまでは、博報堂DYグループ内で一貫して対応します。Hakuhodo DY ONEの生成AI技術により、まるで本人と会話しているかのような没入感あふれる高品質なAIアバターを提供します。複雑な権利関係やクリエイティブ監修、システム運用もワンストップで担うことで、タレント事務所や利用企業に信頼性の高いサービスを提供します。
*ガードレール機能:不適切な発言をさせずタレントのイメージを守るための規制・設計
【今後の展望】
今後は、各タレント事務所との協業をさらに深め、音声や映像、SNS投稿など複合的な情報からタレントの個性を学習させることで、より表現力豊かなAIアバター開発を目指します。また、タレントのみならず、アニメやゲームのキャラクターといった多様なIP(知的財産)への展開も推進していきます。本取り組みを、私たちが推進する『人間中心のAI』の社会実装における重要な一歩と位置づけ、倫理的配慮と透明性を担保しながら、AI技術とエンターテインメントの融合による新たな価値創造と、市場の健全な発展に貢献してまいります。
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