米・通信会社のDISH、クラウドネイティブ5Gネットワークの実現へ向けIBMのAIを活用した自動化ソリューションを採用

日本IBM

[米国ニューヨーク州アーモンク・米国コロラド州リトルトン - 2021年9月14日(現地時間)発] DISH Network Corporation(NYSE:DISH)は、米国初のクラウドネイティブ5Gネットワーク新規導入の自動化を支援するIBM(NYSE:IBM)ソリューションを採用したことを発表しました。DISHの新しいスマート・ネットワークは、俊敏性、スケーラビリティー、完全な仮想化を実現できるように設計され、あらゆる業界の企業顧客にメリットを提供します。DISHは、IBMのAIを活用した自動化およびネットワーク・オーケストレーション・ソフトウェアとサービスを利用します。また、DISHは広範な5Gネットワークのオーケストレーションを、自社ビジネスおよび運用プラットフォームへ導入する予定です。これにより、インテントに基づくオーケストレーション、ソフトウェアを利用した自動化プロセス、人工知能(AI)を活用することで、DISHはクラウドネイティな5Gネットワーク・アーキテクチャーの運用を促進することを可能にします。

DISHは、IBMグローバル・ビジネス・サービスと連携し、DISHの5Gネットワーク・アーキテクチャーとしてIBM® Cloud Pak for Network Automation( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automation )ソフトウェアを使用しています。その中核となるのが、インテントに基づくオーケストレーション機能です。この機能は、ハードウェア・リソースとソフトウェア・リソースをよりシームレスかつ効率的に統合できるよう設計されています。これによりDISHのネットワーク・スライシングが可能となり、新しいサービスの構築や、よりスムーズな提供が加速することが期待されています。

IBM Cloud Pak for Network Automationソフトウェアは、継続的に学習し、洞察を提供し、財務影響分析を用いて問題解決やネットワーク機能の優先順位付けや管理を行えるように設計されています。ライフサイクルの調整や、ネットワーク上の各スライスのパフォーマンスと顧客固有のニーズの最適化を同時に行える機能は、企業向け市場で価値のあるイノベーション促進を目指すDISHにとって重要な差別化要因となります。

DISHは、高度なネットワーク・スライシングを使用して、プライベート5Gネットワークを利用する企業や顧客ごとにカスタマイズされた新しいユース・ケースや業界別の機会提供を計画しています。ネットワーク・スライスは、顧客によって管理され、ネットワークの使用に適したデバイスごとのサービス・レベルが設定できます。例えば、あるスライスでHDビデオ・カメラに高帯域幅を割り当てながら、別のスライスで超低遅延によって自動運転車をサポートすることが可能です。

DISH Wirelessの最高ネットワーク責任者であるマルク・ロアンヌ(Marc Rouanne)氏は次のように述べています。「弊社の5Gネットワークのソリューションは、各企業が固有のビジネス・ニーズを満たすようにネットワーク・スライスやネットワーク・スライスのグループをカスタマイズできる『ネットワークのネットワーク』を真の意味で構築するという点で他とは一線を画しています。IBMのオーケストレーション・ソリューションは、AI、自動化、機械学習を利用して、これらのスライスを実現するだけでなく、顧客の使用状況の変化に合わせて徐々に適応させていくことが可能です。弊社は、IBMソリューションにより、進化した5Gのスピードと待ち時間をカスタマイズやクラウドのインテリジェンスと組み合わせることで、あらゆる規模の企業、そしてより広範囲な通信業界のパラダイム・シフトを実現します」

IBMグローバル・コミュニケーション・セクターのマネージング・ディレクターであるスティーブ・カネパ(Steve Canepa)は次のように述べています。「これは、DISHやグローバル通信業界にとって重要な瞬間となります。IBMのAIを活用した自動化とインテントに基づくネットワーク・オーケストレーション・ソフトウェアを活用することで、DISHはネットワーク・オファリングを開発および展開します。高度なAIであるIBM Watsonとオーケストレーション機能を利用して、ネットワークの運用とパフォーマンスを最適化できるようになります。その結果、セキュアで自動化され、インテリジェントかつ俊敏な5Gネットワークを利用した新しい革新的なサービスをより速くに市場に出すことが可能になります」

IBMグローバル・ビジネス・サービスは、高度で非常に動的な最新ネットワーク・サービスにおけるDISHの顧客の販売とサービスのエクスペリエンス向上を支援するという目標を掲げ、ビジネス・サポート・システム機能のマルチベンダーの実装と統合を実現する取り組みに携わってきました。セルフマネージドからフルマネージドのネットワークをサポートすることで、DISHは、他の重要なビジネスの優先事項に集中できる自由を顧客に提供することが可能になります。

IBMの将来の方向性および趣旨に関する記述は、予告なく変更または撤回される場合があり、単に目標と目的を示すものです。

DISHについて:
コネクティビティー企業であるDISH Network Corporation社は、1980年以来、破壊的な変革をもたらし、消費者のためにイノベーションと価値を推進しています。衛星サービスのDISH TVおよびストリーミング・サービスのSLING TVなど、同社は複数の子会社を通じて数百万の顧客にテレビ・エンターテインメントおよび数々の賞に輝くテクノロジーを提供しています。同社は、2020年にBoost Mobile社を買収したことで、全米を網羅する無線通信事業者になりました。無線分野における絶え間ないイノベーションを通じて、DISH社は、米国初の仮想化されたOpen RANベースの5Gブロードバンド・ネットワークを構築します。DISH Network Corporation(NASDAQ:DISH)社は、Fortune 200企業の1社です。

IBMについて:
IBMグローバル・ビジネス・サービスの詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/servicesをご覧ください。IBM Cloud Pak for Network Automationの詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automationをご覧ください。

当報道資料は、2021年9月14日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-09-14-DISH-Selects-IBMs-AI-Powered-Automation-and-Network-Orchestration-Software-and-Services-for-New-Cloud-Native-5G-Network

関連プレスリリース
https://jp.newsroom.ibm.com/2021-07-09-IBM-simplifies-widespread-adoption-of-5G

 IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud Pak、IBM Watsonは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月