SUNDREDが東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」に採択

「ネイチャーポジティブ」の産業化のトリガーとなるスタートアップの支援プログラムを実施

SUNDRED 株式会社

100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」SUNDRED株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:留目 真伸、以下:SUNDRED)は、東京都が推進するスタートアップ支援事業「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業(TOKYO SUTEAM)」に2023年度に続き協定事業者として採択されました。SUNDREDの「新産業共創プロセス」を活用し、産官学民の多様なセクターの主体とインタープレナー(越境・共創人材)を巻き込んで「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた新産業共創プロジェクトを組成し、そのトリガーとしてスケールするスタートアップの成長支援および支援人材の育成を行います。

■採択内容について

東京都は「Global Innovation with STARTUPS」で掲げる 「10x10x10(5年で、東京発ユニコーン数10倍、東京の起業数10倍、東京都の協働実践数10倍)」達成のため、多様な主体による多彩なスタートアップ支援策を実施する「TOKYO SUTEAM」を2023年度に開始しました。このスタートアップ支援事業者として、2025年度に再びSUNDREDが採択されました。今後、SUNDREDは2025年10月から2027年2月までの間、Tokyo Innovation Base(※1)を拠点に、東京都や他の協定事業者と連携しながら、「ネイチャーポジティブ(※2)」の産業化のトリガーとなるスタートアップの成長を加速する支援プログラムを実施します。

※1 東京都が設立した最大規模のスタートアップ支援拠点であり、国内外の起業家・支援者・企業・学生などが集まり、交流・挑戦・成長できる場です。

※2ネイチャーポジティブとは日本語訳では「自然再興」と言われ、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指します。これまでの環境保全の取り組みだけでなく、経済から社会、政治、技術までの全てにまたがって変革を推進していくことを意味します。

<社会的背景・課題認識>

地球規模で進む気候危機と生物多様性の喪失は、GDPの50%以上が自然資本に依存する現代経済にとって重大なリスクです。国際的には、TNFD(自然関連財務情報開示)の正式運用やネイチャーポジティブ経済への移行が、金融・産業政策の中核に据えられ始めています。ネイチャーポジティブ関連のスタートアップ投資は、欧州を中心に年率20%以上で成長中であり、経済的ポテンシャルも大きい領域です。

日本においても、2023年のGX基本方針や生物多様性国家戦略2023-2030、東京都の気候変動対策方針などで、自然資本に基づく経済転換の重要性が明確化されています。一方で、「ネイチャーポジティブ」をテーマとしたスタートアップの数や支援インフラは、欧米諸国に比べて極めて少なく、事業化ノウハウや支援人材の不足も顕著です

<機会と都市・東京の可能性>

東京は、都市型課題の先進地であると同時に、国内最大級の起業家・支援者・資金・政策が集まるスタートアップハブです。また、都市に集積する事業会社や自治体・研究機関と連携し、都市-地域-自然資本の接続モデルを実証・社会実装することが可能です。この文脈において、ネイチャーポジティブに取り組むスタートアップ群を生み出し、政策・事業・金融をつなげる「新たな産業」の創出を、東京から推進していくことが可能であり、また、新たに本格的な「共創型スタートアップエコシステム」を構築していくという意味においても、東京にその役割が求められています。日本は特に山・水源と海の距離が近い火山国特有の性質を持っており、島嶼地域も多く、自然資本の循環・発展を一連の単位として捉えやすい環境にあります。東京からコンセプトを発信していくことでネイチャーガバナンス産業を生み出し、スタートアップとともに世界へ展開していくことが可能になります

<プログラムの概要・意義>

ネイチャーガバナンス・スタートアップ・プログラム

― ネイチャーポジティブ経済のフロントランナーを、東京から生み出す ―

本プログラムでは、ネイチャーガバナンス(自然資本に基づく社会の設計)を起点に、以下の3点を通じて、新たな産業の芽を共創していきます。

  1. ネイチャーポジティブに資するスタートアップの発掘・支援

  2. 事業会社・自治体・研究者等との共創を通じたPoCの加速

  3. それらを伴走できる支援人材の育成

これらを起点に産官学民の多様なセクターを巻き込み、「自然資本の保全・再生・循環・発展」を核とした都市課題の解決と価値創出に関するアジェンダ(ビジョン、体系化された目的)を共創し、その実現のトリガーとなるスタートアップの成長支援を行うとともに、制度設計・ファイナンス・都市政策との接続まで含めた横断的支援を行う「支援者(インタープレナー/共創人材)」を育成し、社会実装まで推進していくエコシステムを構築します。

具体的には下記の内容を行っていきます。

  1. 産官学民の多様なステークホルダーによるワークショップの開催、実践者の活動集約、アジェンダの体系化

  2. 伴走支援者の育成、スタートアップと伴走者のマッチング・支援チームの組成、コミュニティ化まで一貫性を持った支援体制の構築

  3. 「ネイチャーポジティブ」の産業化のトリガーとなるスタートアップの発掘・伴走支援、及び実証実験の推進

  4. 「ネイチャーポジテイブ」の産業化を推進するエコシステムを東京に構築し、「10 x 10 x 10」の達成に貢献する

<SUNDREDが取り組む必然性>

SUNDREDは、社会アジェンダを起点とした「共創型スタートアップ支援」と「新産業エコシステム構築」に特化した実行主体です。これまでにGX・農業・ウェルビーイング・ヘルスケア等の領域で、社会課題を起点にした起業支援とプロジェクト伴走を全国で実践してきました。アカデミアとの共同開発による「新産業共創プロセス」をベースに、特定のテーマを定めた分野において国内外のプレイヤーとエコシステムを形成し、ディープテックを含む多様なスタートアップの支援を行っていくケイパビリティを有しています。本プログラムにおいては、自然資本と都市経済の橋渡しという、東京らしい、先進的かつ社会的インパクトの大きいテーマを設定し、東京発・グローバル展開可能なスタートアップの支援を実現していきます

■TOKYO SUTEAMについて

東京都では、令和4年11月に「Global Innovation with STARTUPS」を策定し、東京が中心となって挑戦者が希望を持って活躍できる社会の実現に向けて、「異次元」のスタートアップ戦略の展開を図っています。加えて、令和7年3月には「2050東京戦略」を策定し、スタートアップに関する2035年までの政策目標を掲げています。本事業は、東京都と多様な支援者の連携による多彩なスタートアップ支援の展開とその支援者同士のネットワーク化をもって、東京のスタートアップ・エコシステムの強化、ひいてはスタートアップの創出と成⾧を促進することを目的としています。

TOKYO SUTEAM公式サイト

https://tokyosuteam.metro.tokyo.lg.jp/

■SUNDREDのIndustry-Up as a Service(エコシステムビルディングサービス)

SUNDREDは100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」として、アカデミアの研究とプロジェクトの実践を通じて開発した「新産業共創プロセス」にもとづき、社会起点の目的を実現する新産業の共創に取り組んでいます。その最大の特徴は個社単独での新規事業の開発ではなく、新産業の共創を通じて新たな事業機会・投資機会の創出を進めていくというコンセプトにあります。社会起点の目的を多様な社会人との対話の中から共創し、新産業のナラティブとスコープ、要素をまとめたアジェンダを形成、エコシステム仮説に落とし込み、その中核となる事業(トリガー事業)を創出し成長を加速していくことで、エコシステム構築を進めていきます。

目的・アジェンダの共創を加速するソリューション「Future Board」、新産業のエコシステムの共創を推進する「新産業共創スタジオ」、組織の壁を越えて目的・エコシステムの共創をリードする「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化、多様なインタープレナーが集うリビングラボ等の「対話・共創の場」の開発・運営を通じて、新しいパラダイムに求められる新産業の創出・エコシステムの構築・社会実装を加速しています。

Industry-Up as a Service

https://www.industry-up.com/

■新しい時代における価値創造を牽引する「インタープレナー」について

SUNDREDは新しい時代における価値創造を牽引する人材として「インタープレナー」の開発に取り組んでいます。インタープレナーとは、組織の枠を超えて社会起点で発想し、オープンでフラットな対話を通じて目的を共創し、仲間とリソースを集めてプロジェクトを進め、所属する組織も動かして組織にも貢献し、目的を達成していく「社会人」のことです。全てのセクターに顕在・潜在している「インタープレナー」達が、新しい時代の価値創造の仕組みを理解し、自らの生き方について考え、動き出していくことによって新産業の共創が加速されると考えています。

SUNDREDのインタープレナー・コミュニティは、大企業、中小企業、スタートアップ、政府系公務員、自治体職員、大学研究者、医療者、教育者、プロフェッショナル、学生など各セクターから集まったインタープレナー約2,800人が参集・参画し、新産業のテーマや「実現すべき未来」について継続的に対話を行っています。令和3年度には経済産業省関東経済産業局と共同で「越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」を推進し、「インタープレナー(越境人材)」の育成についての政策提言を実施しました。今後もSUNDREDでは「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化を加速し、インタープレナーが活躍する環境を整備していくこと新しい時代の価値創造を推進していきます。

インタープレナー

https://www.interpreneur.jp/

■会社紹介

企業名:SUNDRED株式会社

設立 :2017年3月設立

代表者:代表取締役 CEO 兼 GM留目 真伸

本社 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー

オフィス:東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階

事業内容:100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」。「新産業共創スタジオ」を運営し、エコシステムのデザインを起点に成長領域にリソースを集約し、新産業を共創していく 。

URL :https://sundred.co.jp

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会社概要

SUNDRED 株式会社

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URL
https://sundred.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
電話番号
-
代表者名
留目 真伸
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年03月