【岐阜県飛騨市】「皆さんに会うと元気をもらえる。もうちょっと頑張ろうと思える」~「関係人口」の聖地 飛騨市宮川町種蔵で石積み棚田を獣害から守る獣害防止柵の撤去・種蔵唯一の土蔵の雪囲い作業を行います

11月29日(土)に岐阜県飛騨市宮川町種蔵地区で「雪が降る前の冬支度」を集落の住民と市内外から応援してくださる「関係人口」の方々と行います。

岐阜県飛騨市

岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也)では、「関係人口」拡大や協働する取組みを積極的に取り組んでいます。宮川町種蔵地区は、地元住民は、6戸13人しかおらず、平均年齢も65歳を超えています。

この地域では、「関係人口」という言葉が注目される前の2006年から地域住民含む近隣地域、飛騨市外に在住の皆さんの協力を得て、景観保全の取組みを行っており、今でも多くの方に参加いただいています。

今回は、毎年大雪で閉ざされてしまう同地区の雪が降る前の冬支度として、石積み棚田をイノシシ等の野生鳥獣から守るための獣害防止柵の撤去、板倉で有名な種蔵唯一の土蔵の雪囲いを実施します。

開催概要

■日時

2025年11月29日(土) 9:30~12:00

■場所

 〒509-4402 岐阜県飛騨市宮川町種蔵175−3

※集合は種蔵駐車場・作業は種蔵集落地内

■内容

会員及び各団体で募集したボランティアの皆さんで作業を実施します。

・種蔵地区で最も石積み棚田の景観が楽しめる最上段の棚田に設置してある金網の獣害防止柵を撤去します。(種蔵地区は3mを超える雪が降るため、破損を防ぎます)

・民家より多い板倉で有名な種蔵において、唯一存在する土蔵の雪囲いを設置します。

■主催    

種蔵を守り育む会 (会長:幅雅久)

■協力    

岐阜県信用農業協同組合、ぎふの田舎へいこう推進協議会、ヒダスケ!

宮川町種蔵地区の景観保全の担い手不足を支える「関係人口」の存在

飛騨市に合併する前の宮川村時代(2001年)に環境省の「かおり風景百選※」に選ばれたことをきっかけに宮川町種蔵の石積み棚田と板倉の群倉が注目をあびるようになりました。しかし、人口減少・少子高齢化により住民のみで景観を守っていくことが困難になってきたことから、地域住民を含めた近隣地域の住民、地域外の皆さんの協力が不可欠と考え、「種蔵を守り育む会」を2006年に設立し、景観保全作業を行っています。

同団体の活動に賛同した企業や団体(岐阜森林愛護隊・UAゼンセン・岐阜県信用農業協同組合・ぎふの田舎へいこう推進協議会・岐阜県飛騨農林事務所など)の多大なる協力もあり、約20年間継続する中で、多くの種蔵ファンとのつながりを生み出し、種蔵の関係人口の礎を築きました。

※かおり風景百選

環境省が2001(平成13年)に、「良好なかおりとその源となる自然や文化-かおり環境-を保全・創出しようとする地域の取組み」を支援する一環として、かおり環境として特に優れたもの100地区を認定したもの。応募のあった全国600地区から選定。環境省の公表資料によると種蔵地区は「太陽に照らされた焼けた石に夕立があたり、湯気がたちこめるかおりが感じられる。1haに渡り棚田が広がっており、独特の景観を形成している。条例により棚田の保全を図っている」として選定されている。

種蔵を守り育む会の皆さん

「皆さんに会うと元気をもらえる。もうちょっと頑張ろうと思える」

この集落には店舗などがなく、全国から関係人口の方々がたくさん訪れても経済的なメリットは少ないのが現状です。しかし、地元住民はたくさんの方々と触れ合えることに感謝していると話します。

こんな何もないところになぜこんなに人が来てくれるのかわからない。でも、自分たちだけでこの長く守ってきた景観を維持するのはもう無理。手伝ってもらえることに感謝しかない。皆さんに会って、元気をもらえることが一番うれしいし、もうちょっと頑張ろうと思える

地元住民は、6戸13人しかおらず、平均年齢も65歳を超えるこの地域では、移住することはできなくてもこの地域を愛してくれるファンの皆さんの存在が生きる力となっていることが分かります。

一方、種蔵地区でのイベントにほぼ欠かさず参加してくださる方々も同じ気持ちを持っています。

最初は、種蔵地区の素晴らしい景観を守ることに自分も参加したいと思い参加していたが、地元住民の皆さんと顔なじみになり、仲良くなっていくたびに、その感謝の言葉と笑顔に元気をもらえていることに気づいた。一緒に参加している他の地域の皆さんともこの気持ちを共有して、これからも参加していきたい

作業中は参加者同士でおしゃべり
初めて作業する方も安心して参加いただけます
地元の方や参加者の先輩は冬支度の方法を伝授してくださいます
金網の獣害防止柵を撤去します
雪が降る年もありました
初冬の種蔵の様子

20年前からスタートした宮川町種蔵地区の元気をつくるプロジェクトは拡大中!

この集落では、大学や団体、企業と連携し各種事業を実施しています。

種蔵を守り育む会(会長:幅雅久)

会員:26名

活動内容:

種蔵地区の景観保全作業

・春作業 獣害防止柵の設置・土蔵の雪囲い撤去

・種蔵地区全域の草刈り・石積み棚田の草取り

・冬支度 獣害防止柵の撤去・土蔵の雪囲い設置

・石積み棚田の雪庇落とし

2001(平成13)年に環境省の「かおり風景百選」に選ばれたことをきっかけに宮川町種蔵の石積み棚田と板倉の群倉が注目をあびるようになりました。人口減少・少子高齢化により住民のみで景観を守っていくことが困難になってきたことから、地域住民を含めた近隣地域の住民、地域外の皆さんの協力が不可欠と考え、同団体を2006(平成18)年に設立し、景観保全作業を実施しています。同団体の活動に賛同した企業や団体(岐阜森林愛護隊・UAゼンセン・岐阜県信用農業協同組合・ぎふの田舎へいこう推進協議会・岐阜県飛騨農林事務所など)の多大なる協力もあり、約20年間活動を継続し、種蔵の関係人口の礎を築きました。

種蔵プロジェクト運営委員会(会長:荒谷勇)

会員:9名

活動内容:

・里の音コンサート 夏・秋

・学びの里シリーズ講義

・光射す器 種蔵の影

愛知県立芸術大学の神田毎実教授(現名誉教授)が宮川町種蔵地区を訪れ感銘を受けたことから、種蔵地区でのアーティスティックな活動をすることで、同地区を活性化したい、もっとたくさんの人に知ってほしいと賛同者を募り活動をスタートしました。さまざまな活動をする中で組織化を検討し、地元住民、愛知県立芸術大学、青山学院大学、音楽家、デザイナーを含めた同団体を2024年に発足しました。

飛騨市ふるさと種蔵村(村長:荒谷勇)

村民:320名(令和7年11月17日現在)

活動内容:

関係人口との共創による種蔵地区の活性化

・種蔵村議会

・myみょうが畑プロジェクト

・飛騨種蔵棚田そばオーナー制度

岐阜大学の高木朗義教授と縁があったことをきっかけに、この地区の活性化には、関係人口の皆さんの協力が不可欠であることを確認し、地元住民を村長、高木教授を副村長と位置づけ、架空の村を設立。種蔵を守り育む会と種蔵プロジェクト運営委員会の2団体も含めた種蔵地区全体の関係人口事業を総括し、より良い活動となるようのコーディネートをしています。

活動のうち、myみょうが畑プロジェクトについては、「ヒダスケ!飛騨市の関係案内所」の中でも人気でシンボル的プログラムであり、全国から多くの関係人口の方々や企業が訪れ、種蔵ファンの拡大に貢献しています。

問い合わせ

飛騨市役所 宮川振興事務所

電話 0577-63-2312


岐阜県飛騨市

飛騨市は、人口約21,500人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約93%を森林が占めるなど豊かな自然に恵まれた地域です。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」を始めとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源の宝庫です。

飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/

飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/

PRTIMES飛騨市ページ https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394

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会社概要

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https://www.city.hida.gifu.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
岐阜県飛騨市古川町本町2番22号
電話番号
0577-73-2111
代表者名
都竹 淳也
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年02月