『新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます』発売記念!ふらいと先生×てぃ先生特別対談 「大事なのは保護者の方々が選択肢や引き出しを増やしていくこと」

株式会社西東社

出版物 の制作販売を行う株式会社西東社(東京都文京区、代表取締役:若松和紀)は、2022年7月19日、『新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます』を発売しました。監修は『コウノドリ』の取材協力医師としても知られる新生児科医・小児科医の今西洋介先生(ふらいと先生)。ほか、医療、保育、社会問題等の専門家12名が協力し、子育てにまつわる迷信やうわさに対して1問1答形式で回答する一冊です。発売から1週間で重版が決定するなど、大きな話題となっている本書。その発売を記念して、ふらいと先生と保育士としてメディアでも活躍するてぃ先生との対談を実施しました。
 
写真左から:ふらいと先生こと今西洋介先生とてぃ先生写真左から:ふらいと先生こと今西洋介先生とてぃ先生
  • 常識は変わる。100年前の非常識も、今は常識?
てぃ先生:お父さんお母さんの具体的な「どうしたらいいんだろう?」という不安をはじめ、親としての心構えへの不安も解消する本ですよね。たとえばNo.54「子どもにスマホを見せてはいけないのか」問題は、僕も実際に保護者の方から相談されることが多いテーマなので興味深く読みました。

育児の不安やギモンを専門家が1問1答式でわかりやすく回答育児の不安やギモンを専門家が1問1答式でわかりやすく回答


ふらいと先生:かつてはテレビやゲームがその対象でしたけど、ある小児科の先生によると、大昔小説が世に出てきた時にもそうした議論が出たんだそうです。「小説なんてものを読んだら頭が悪くなる!」って。

てぃ先生:二宮金次郎なんて、今では銅像になって褒められる存在なのに!(笑)

ふらいと先生:歴史は繰り返して、新しいデバイスが出るたびに同じ論争が沸き起こる。そのことを知っているだけで、保護者の方の心の余裕は大きく変わってくるんじゃないでしょうか。

てぃ先生:100年後には何が常識になっているかなんてわからないですよね。もちろんスマホに関しては視力への影響を考えお医者さんの推奨する時間を守って、あとは使いたい人が使ったほうがいい場面で適切に使っていけばいい。もちろん使わなくてもいい。「子どもに悪影響なのに見せてしまった」と保護者の方が思い詰めなくていいんです。

ふらいと先生:子どもを持ってはじめて直面する問題とどう向き合ったらよいかわからない保護者の方ってすごく多いし、今の世の中って「きちんとしなきゃ!」とか「迷惑をかけてはいけない」みたいな不安を、過剰に抱えやすい環境を社会が作り出していますよね。

てぃ先生:おっしゃる通りで、そもそも育児は不安がつきものなのに、社会がより物事を複雑にして、お父さん、お母さんの悩みを大きくしていると思います。そういう意味でもこの本は「正解があるとラクだけど、正解がないのが育児」と言っている点もよいなと思いました。オーガニック素材、手作りの離乳食……子どもを持つと「こうすべき」の幻想と山のように向き合うことになります。でも、結局はその子やそのご家族に合うか合わないかだから、「これが正解」と白黒はっきりさせなくていいんです。大事なのは保護者の方々が選択肢や引き出しを増やしていくことだと思います。
 

コラムページでは育児情報との付き合い方や取得のコツも解説コラムページでは育児情報との付き合い方や取得のコツも解説

ふらいと先生:育児は家庭ごとにやり方があると思うので、この本に書いてあることを参考にしつつ、あとは「情報の取り方を学ぶ」目的で読んでほしいですね。正しい情報を発信している人たちがどんな人たちなのかを知る、その人たちがどんな専門家の方とつながっているかを知る……そういったロードマップとして使ってもらいたいなあと思います。

  • 「イクメン」という言葉はダメ!気持ちはわかるけど……
ふらいと先生:医療の現場にいると、子育てに関する迷信や誤情報は専門家が「それは誤った情報です」と発信しつづけないと繰り返し出てきてしまうものだということを痛感します。

てぃ先生:「子どもが3歳になるまでは母親が子育てに専念しないと子どもに悪影響が出る」とされる“3歳児神話”なんかもまさにそうですね。「3歳児神話なんてないですよ」と何度言っても数年経つと「3歳神話というのを聞いたことがあって!」という保護者が現れる。この本ではそうした情報をわかりやすい言葉で書いていますよね。専門的な知識や用語ってどうしても難しく感じてしまうことがあるから。

ふらいと先生:そうなんです!実際に、小児科の先生も外来に来た保護者の方に「厚生労働省のホームページ見てください」と言って突き放したりすることがあるそうで。それは、正しい情報へ導いてあげているとは言えないじゃないですか。

てぃ先生:本当にそう思います。そして保護者のみなさんにはキャッチーな言葉に気を取られて頭でっかちにならないでほしいなと思います。SNSなどで「パパが育児を手伝う」という表現がよくないという議論がなされることがありますよね。「イクメンと言う言葉はよくない、イクウーメンはいないんだから」とか。確かに言いたいことはすごくわかる。でも、一番大切なのはまずはお子さんの気持ちだと思うんです。

ふらいと先生:と言いますと?

てぃ先生:夫婦どちらも平等でなければいけないのだから!とパパが突然「今日は俺が面倒を」と張り切ることが、場を乱すだけというケースって多々あって。いつもママと一緒にやっていてルーティーンになっていることを突然「今日からはパパとやってね!」と言われ戸惑うお子さんもいるんです。もちろんそうならないためにはじめからふたりでお子さんのケアをしていければよいですが、お互いの仕事の都合などでそうはいかないこともある。でも、考えてみると子育てって、直接的に子どもと関わることだけを指しているわけではないんですよね。

ふらいと先生:たしかに。

てぃ先生:たとえばママがお子さんの面倒を見ている間に、パパは家事を済ませたり、明日の保育園の準備などをしてあげるとかだっていい。直接子どもと関わっている人のフォローをするっていうのも、それは間接的に育児をしていると言えると思うんです。言葉にとらわれすぎてお父さん、お母さんが自己犠牲を強いられてしまうようでは本末転倒。やっぱり、保護者が幸せだと感じている状態が子どもたちにとっても幸せだと思うので、ご自身の幸せを大事に生活していってほしいです。

ふらいと先生:そのために、「わかりやすく発信している専門家」の情報をうまく活用してくれたら嬉しいですね。

【本書概要】  
■タイトル: 新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます  
■監修:今西洋介  
■イラスト:おおのたろう  
■協力: 森戸やすみ、宋美玄、堀向健太、前田晃平、坂本昌彦、成瀬裕紀 (Dr.アシュア)、内田舞、おると@整形外科医、木下喬弘、駒崎弘樹、斉藤章佳、野澤祥子  
■発行元: 西東社  
■価格:1430円(税込)  
■判型・ページ数:A5・160 

■会社概要 
商号   : 株式会社西東社 
代表者  : 代表取締役 若松和紀 
所在地  : 〒113-0034 東京都文京区湯島2-3-13 
事業内容 : 書籍、小冊子、電子出版物などの制作・販売 
URL     : http://www.seitosha.co.jp/ 

■本件に関するお問い合わせ先 
企業名:株式会社西東社 担当者名:柘植 TEL:03-5800-3120 
Email:media@seitosha.co.jp 


 

 
 
 

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社西東社

9フォロワー

RSS
URL
https://www.seitosha.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都文京区湯島2−3−13
電話番号
03-5800-3120
代表者名
若松和紀
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1932年12月