日本初!“虫食いナラ材”採用の「アップサイクル木製スツール」発売
「カリモク家具」のブランド「Karimoku New Standard(KNS)」から生まれたファクトリエ限定モデル
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メイドインジャパンの工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」(運営:ライフスタイルアクセント株式会社、本社:熊本市)は、日本初(※)となる「虫食いナラ材」を脚部に採用した、アップサイクル木製スツール「Castor Stool Plus Pad Factelier Limited Edition(キャストールスツールプラスパッド ファクトリエリミテッドエディション)」を発売いたします。(カリモク家具調べ)
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・発売日:2024年10月15日
・販売期間:2024年10月15日~11月30日
・場所:ファクトリエオンラインサイト:https://factelier.com/contents/17378/
・本体価格:39,600円(税込)
なお、10月31日までのご注文に限り、送料無料でお求めいただけます。
■社会問題化する「虫食いナラ材」を使用した、日本初のスツール
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本商品は、日本の木製家具メーカー・カリモク家具株式会社(取締役社長:加藤正俊 本社:愛知県知多郡東浦町)のブランド「Karimoku New Standard(KNS)」で展開されているスツール「Castor Stool Plus Pad」の“ファクトリエ限定モデル”。
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この木材を採用した家具の一般販売は、カリモク家具においても初めての取り組みとなります。
■座面には、廃棄予定だったリサイクルポリエステルデニムを採用
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座面であるパッドには、広島県福山の「篠原テキスタイル」に眠る廃棄予定の「リサイクルポリエステルデニム」を採用。
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篠原テキスタイルのリサイクルポリエステルデニムは、一般的なデニム生産で大量に消費される“水”をほとんど使用しないことからも、環境に配慮した生地です。
本来は廃棄される「虫食いナラ材」と「デニム生地」に新たな価値を与えて再生する“アップサイクル”な木製スツールです。
【開発の背景】
■アパレルと家具。環境問題への共通課題から生まれたアップサイクルプロジェクト
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ファクトリエではこれまでも「水平リサイクルTシャツ(※)」や残布を使った小物類の開発・発売などを通して、アパレル業界が抱える環境問題に対し、独自に取り組んでまいりました。
※水平リサイクルTシャツ:
着なくなったTシャツを廃棄やリサイクルに回すのではなく、もう一度「綿」の状態に戻し、新しいTシャツへと生まれ変わらせる取り組み。
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また、カリモク家具においては、国内のナラ、カエデ、クリなどの「国産広葉樹の小径木」にスポットを当てたブランド「Karimoku New Standard(KNS)」を2009年よりスタート。
小径の広葉樹は、素材として扱いにくく、工業製品としては不向きとされ、主に紙パルプ原料のチップとしての利用が中心。広葉樹が本来持つ価値に比べ、あまり有効的に活用されていません。
そこで、広葉樹のサスティナブルな活用、さらに森林保全や林業地域の活性化といった日本の森が抱える問題に対するアクションとして立ち上がったブランドが「KNS」です。
■「アップサイクル」な家具。~廃棄される物に新たな価値を与えて再生~
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異なる業界でありながら、それぞれのアプローチで環境問題や社会問題に目を向ける取り組み。
そんな互いのアクションに共感し、今回、本来は廃棄される製品に新たな価値を与えて再生する“アップサイクルプロジェクト”がスタート。
第1弾として、木製スツールを開発しました。
【虫食いナラ材について】
①里山放置により虫が大量発生。食害による木々の枯死と人的被害
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現在、様々な課題を抱えている日本の森林。
特に「ナラ枯れ」と呼ばれる問題が深刻です。
これは「カシノナガキクイムシ」という甲虫(外来種ではなく在来種)が温暖化と里山放置により大量発生。
クリやドングリが実る日本の里山を構成する主要樹種を食害することで、それらの木々が枯死するというものです。
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▲実際の虫食いナラ材。
これらの樹種が枯死することにより、生態系の乱れはもちろん、倒木による災害発生、野生動物の餌(木の実)が減少することによる人的被害の常態化、景観劣化等、様々な社会問題を引き起こしています。
対応策としては、被害木を伐採し除去する以外にありません。
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しかし、伐採したとしても、虫が食べて穴が開いた被害木は、その見た目から家具に採用されることはありませんでした。
②虫害木が出す「タンニン」に注目。「鉄媒染」で世界で唯一の木材へと進化
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(▲鉄媒染前。椅子として加工後に染め上げます)
カリモク家具では、このナラ枯れした木材の有効活用を模索。
以前より注目していたのが、虫害木の特徴である「タンニン」です。
タンニンは虫害等にあった木が“自己防衛”のため作り出す成分で、鉄分に反応する性質があります。
そこで、鉄分を含んだ特殊な塗料で染める古来からの染色方法「鉄媒染(てつばいせん)」によって、虫害木が持つタンニンと鉄分を反応させ染め上げる方法に挑戦。
その結果、一般的に流通している家具用木材では表現することの難しい“深みと独特な味わい”を持つ木材が完成しました。
③均一でないタンニン含有量が生み出す、独特の表情
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虫害木それぞれでタンニン含有量が異なります。
そのため、木片ごとに、木片の場所ごとに全く異なる染まり方を見せます。
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▲同じように染めたとしても、このように染まり方が異なります。
コントロールできない自然の濃淡によって生まれる独特の表情。
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▲材木を組み合わせて作る座面の裏側。木部に含まれるタンニン含有量の違いからくる色の違いを特に感じられます。
鉄媒染で染められた虫食いナラ材で作るスツールは、まさに世界でたった一つの唯一無二の一脚です。
※虫食いの穴について
熱処理などの工程を経ており、虫が出てくることはありませんのでご安心ください。
※染色の濃淡が特徴のスツールになります。濃淡があることをご理解の上、お求めください。(濃淡の違いを理由にした返品・交換は不可)
【スツールデザイン・ディティールについて】
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すっきりとした見た目でありながら強度も抜群。
住宅だけでなく、オフィスや商業空間まで幅広くご使用いただけます。
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高反発なウレタンフォームを採用。スタイリッシュな木部との調和を図る薄めのパッドですが、しっかりとした反発力があり、長時間座っても快適に過ごせます。
なお、パッド表面には、リサイクルポリエステル100%のデニム生地を採用。摩擦や日差しに強いだけでなく、色移りしにくく、そして毛玉にもなりにくい素材。エコでありながらデニムのデメリットを克服した素材です。
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脚部の先端は丁寧に研磨。フローリングを傷つけにくいようになめらかな仕上げに。
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グレゴワール・ジャモノ(1978年スイス生まれ)、エルリック・プティ(1978年ベルギー生まれ)、オーギュスタン・スコット・ドゥ・マルタンヴィル(1980年フランス生まれ)により、2004年に設立。3名ともにスイス・ローザンヌのデザイン学校、ECALで教鞭を執っている。
「衝突こそ進化を生み出す」というコンセプトのもと、出身地も考え方も異なるメンバーの力を見事に昇華させ、モノの形、機能、そして存在意義に新たな解釈を与えている。
これまでにZurich Museum of Design、Musee du Grand-Hornu、Centre Gerges Pompidou、French National Fund of Contemporaryなどのコレクション入りを果たすほか、2006年と2010年にSwiss Federal Design Awardを受賞。
■商品概要
・商品名:キャストールスツールプラスパッド ファクトリエ リミテッド エディション
Castor Stool Plus Pad Factelier Limited Edition
・カラー:NAVY、BLACK
・価格:39,600円(税込)
・URL:https://factelier.com/contents/17378/
10月31日まで送料無料キャンペーン中
2024年10月31日までのご注文に限り、送料無料でお求めいただけます。
※それ以降は、送料1,500円を頂戴します。
※お届け予定日:
10月31日までのご注文分は、2025年1月頃。
それ以降は、2月頃を予定。
■ファクトリエについて
ファクトリエは2012年に創業した、メイドインジャパンの工場直結ファッションブランド。
世界ブランドを手掛けるような日本のアパレル工場と、中間流通を省き直接提携し、こだわりのつまった一流の“語れる逸品”を開発。高品質なアイテムを適正価格でお客様にお届けしています。加えて、工場には適正な利益を還元する仕組みを取り入れています。
ネット通販をベースに、銀座・熊本に試着専門店を構え日本から世界ブランドを作るべく取り組んでいます。
アパレル国産比率は1%台に激減している中、日本の工場に焦点を当てたファクトリエの独自の取り組みは、テレビ東京「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」をはじめとしたあらゆるメディアにも取り上げられています。
https://factelier.com/aboutus/
■ファクトリエ運営会社概要
会社名:ライフスタイルアクセント株式会社
代表者:代表取締役 山田 敏夫
本社所在地:熊本県熊本市中央区手取本町4-7
試着専用店舗:ファクトリエ銀座店・熊本本店
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