コロッケ特別防犯支援官が三重県亀山市で特殊詐欺に関する講演に出演　NTT西日本のナンバー・リクエスト利用など固定電話対策を訴え

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチーム

2023年10月23日 18時30分

　「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（略称：SOS47）は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。

　この度、特別防犯支援官のコロッケ氏が三重県亀山署主催の特殊詐欺に関する講演に出演し、来場した亀山市民に向け特殊詐欺被害撲滅のために注意喚起を行いました。

■コロッケ支援官「三重では自宅の電話に出ないことを『電話にでんわ』として勧めていますので、ぜひ覚えてください。」

　三重県では、今年の8月までに、被害額が約3憶8,320万円、被害件数にして184件発生しており、昨年中の被害額の約3憶7,630万円、被害件数142件をすでに超えています。亀山市の今年8月までの被害額は約947万円、件数は15件発生しており、中でも最も多い手口が架空料金請求詐欺（10件）となっています。

　架空料金請求詐欺について、コロッケ支援官は、「架空料金請求詐欺は、パソコンやスマートフォンなどに料金未払いの案内などが届くといったものが一般的ですが、よくあるのは『コンビニにあるギフトカードを買って支払ってください』と言ってくるものです。例えば、アップルギフトカードなど自分に不慣れなことを矢継ぎ早に言われると、焦ってしまい従ってしまうんです。ですので、皆さんには冷静な判断をしていただきたいと思います。」

と注意喚起を行いました。

　続けて、自宅の固定電話にかかってくる特殊詐欺の電話について、「皆さんもご存知の手口で、そもそも声でわかるだろうとか、手口を知っているから被害に遭わないと思うかもしれませんが、発生が後を絶たないのが現状です。『のどの手術』と言って電話をかけてくる手口が実際に増えています。」と訴え、被害に遭わないための対策として、まず、「被害のきっかけは自宅の電話にかかってくることがほとんどですので、三重県警は、電話に出ない施策を『電話にでんわ』として勧めています。家の電話を留守番電話に設定しておくことで、詐欺の犯人からの電話に出なくて済みます。」と呼び掛けました。

　その他の、被害に遭わないための具体的な対策として、自動通話録音機やNTT西日本の非通知電話をシャットアウトするサービス等の無償化についても紹介し、固定電話についての具体的な被害防止対策を呼び掛けました。

コロッケ支援官「自動通話録音機を自宅の電話に取り付けることも有効です。自動通話録音機とは、電話の呼び出し音の前に『この電話は迷惑電話防止のため、録音されます』などという警告メッセージを流すものです。少しでも詐欺の犯人と話してしまうと犯人の思うつぼなので、できる限り話さないようにしてください。さらに、NTT西日本をご利用中の方で、70歳以上、もしくは70歳以上の方と同居している世帯の方は、自宅の電話機に番号が表示される機能（ナンバーディスプレイ）と、迷惑電話をシャットアウトする機能（ナンバーリクエスト）が無料でご利用できますので、ぜひお申し込みください。」

　また、携帯電話にかかってくる電話やメールに対して、「携帯電話が利用停止されてしまうと、誰もが困るので、年齢に関わらず被害に遭う方が増加しています。実在する会社を装ってくるメールが本物かどうか、判断が難しいですよね。でもすぐに返答したり、振込みしようとしないでください。その会社の店舗に行って確認する、判断できなければ警察署に相談に行くなどして、慌てて一人で誤った判断をしないようにしてください。電話口でお子さんやお孫さんを騙ってきた際も、家族を疑うなんてと思うかもしれませんが、悪い人はどこにでもいますので、本人かどうかを確かめるまでは信用しないでください。」と注意喚起した上で、「本人かどうかを確かめる方法としては、合言葉を決めておくことが有効です。お子さんやお孫さんから電話がかかってきたら、合言葉を言うように決めておいて、例えば、好きな歌手や歌などのご本人しかわからないことを合言葉にするのが良い方法です。家族とコミュニケーションを取りあうことで、特殊詐欺の予防が出来ればと思います。」と、家族でコミュニケーションを取ることの大切さを訴えました。

　最後に、会場全体で特殊詐欺に関するクイズを出題、特殊詐欺に対する注意点と理解を深めたのち、「特殊詐欺、撲滅するぞ！」と宣言を行い講演を終了しました。