65,000人が被災した大正6年の淀川堤防決壊「大塚切れ」の伝承式を実施
高槻市長・職員らが参加し防災への決意を新たに
大塚切れでは、台風の大雨によって淀川の水位が上昇し、大塚地区の堤防が約200メートルにわたって決壊。警察のまとめでは、被災戸数15,358戸、被災人口約65,000人と甚大な被害が発生したことが記録されています。
それから100年、平成29年に淀川大塚切れ100年記念事業として開催した「淀川サミット」が契機となり、以降、淀川大塚切れ伝承式を毎年開催しています。
今年も9月29日、濱田高槻市長のほか谷川知実近畿地方整備局淀川河川事務所長をはじめ、同市ならびに淀川河川事務所職員約25人が同市大塚町の淀川堤防にある洪水記念碑前に集まり伝承式を行いました。式では、「淀川水流千古 變災來自有時 世人能思天意 居安必勿忘危(淀川の水は永遠に流れ続け、災害となって降りかかってくるときもある。人はそれも自然の摂理と受け止め、安楽に暮らしていても、絶対に危機のあることを忘れてはいけない)」などと漢文で刻まれた洪水記念碑の要約文を、参加した職員全員で読み上げ。その後、同市職員代表が「我々は、「大塚切れ」を決して忘れることなく、心に刻み込み、大塚切れからの復旧やその後の水防対策に取り組まれた先人たちの並々ならぬご労苦に感謝するとともに、この大塚切れを後世に伝え、市民の安全・安心を守り続けて行くことを、改めてここに誓います」などと決意を述べました。参加者は、大塚切れの教訓を風化させることなく、水害から市民の生命・財産を守り続ける決意を再確認しました。
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