SNSで話題になった「2024年トレンド料理ワード」、大賞は品薄が深刻化した「米不足」~シャインマスカット、魚肉ソーセージ、食材ひとつレシピなど「家計にもうれしい」食材や調理法も話題に~
約3万人の「フーディスト®(料理インフルエンサー/料理クリエイター)※」が参加する、日本最大級の料理インフルエンサープラットフォームサービス「フーディストサービス( https://foodist-service.jp/ )運営:アイランド株式会社」は、2024年にInstagramやX、TikTokなどのSNSやブログで話題になった料理関連のワードを基にユーザーアンケートを実施し、「2024年トレンド料理ワード大賞」を発表いたしました。
合わせて2つのコンテンツ(1)特別企画:人気フーディスト・料理家として活躍するMizukiさん、まるみキッチンさんから今年の食・料理トレンドの感想や来年注目しているものを紹介するインタビュー記事 (2)フーディストサービスが注目する2025年の料理関連トピックスを公開いたしました。
<2024年トレンド料理ワード大賞結果>
大賞:米不足/お米がないなら〇〇を食べればいいじゃない
2位:ライスペーパー進化系アレンジ
3位:シャインマスカット
4位:蒸し料理
5位:グリークヨーグルト
6位:ドーナツ
7位:アサイーボウル
8位:魚肉ソーセージ
9位:食材ひとつレシピ
10位:キャロットケーキ
<総括 フーディストサービス統括リーダー 久永千恵>
訪日外国人数がコロナ前を超え、オフィスへの出社回帰が進み、街に人があふれた2024年。生活に活気が戻った一方で、続いているのが不安定な世界情勢と国内の物価上昇です。そのような中、国内の料理や食への関心はどのような動きがあったのでしょうか。
2024年大賞に輝いたのは「米不足」です。猛暑による米の品質低下やインバウンドによる消費増、政府の減反政策など複数の要因が重なり、今夏一部の地域で店頭から米がなくなる事態が発生しました。「令和の米騒動」と呼ばれ、SNSでは米の代わりにパンやパスタ、うどんなどのレシピがシェアされました。フーディストからは「実際にお米が底をついてしまい、パックご飯や餅を食べたりした」「娘たちからスーパーにお米が売ってないから送って欲しいと連絡があり送った」という声が届きました。新米が登場し始めた9月末時点の販売価格は昨年9と比べて1.5倍ほど高騰しており、消費者や飲食店からは悲痛の声が上がっています。
「シャインマスカット」は、生産技術の向上で栽培農家が増え供給が安定したことでここ数年、安く買えるようになった事がヒットの要因としてありそうです。タルトやゼリーなどシャインマスカットを贅沢に使ったレシピがSNSでも人気となっていました。フーディストからも「スーパーでも手に取りやすい価格で購入できることが増えた」「パン屋やケーキ屋でもシャインマスカット推しの商品をよく見かける」などのコメントが寄せられました。
「蒸し料理」は昨年頃からSNSで見かけるようになった「せいろ蒸し」に起因するキーワードで、Instagramでも投稿が12万件を超えています。野菜や肉、魚、パン、ごはんなど冷蔵庫にある食材を短時間で同時調理できることや、蒸すことで素材の旨味を引き出しおいしく仕上がること、蒸し上がりをせいろごと食卓に出せる手軽さなどが人気の理由となっています。昔ながらのせいろから電気蒸し器、コンパクトで低価格のものも増えており、フーディストからは「シンプルでヘルシーな調理法だけど蓋を開ける時のワクワク感と立ち上る湯気が幸せな気持ちになる」といった声が届きました。
10年ほど前にハワイグルメとして流行したアサイーが「アサイーボウル」として第2次ブームに。アサイーの上に果物やグラノーラがトッピングされた見た目がSNS映えするとあってZ世代を中心に話題となり、専門店には行列ができました。また、自宅で手軽に楽しめるフルッタフルッタの「お家でアサイーボウル」は前年比で12倍(※)の出荷数という驚異的な記録となっています。フーディストからは「人気YouTuberの中町綾さんの専門店が話題になっていた」「会社に出勤する忙しい時間に娘がハンドブレンダーでアサイーボウルをわざわざ作っている」などのコメントが寄せられました。
※出典:9月出荷量前年比1,323%を達成!「お家でアサイーボウル」販売好調のお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000024416.html
<結果詳細>
大賞:米不足/お米がないなら〇〇を食べればいいじゃない
2023年の不作の影響が尾を引いて夏頃に米が品薄となり、米に代わる主食として麺類やパンに注目が集まった。SNSでは「お米がないなら○○を食べればいいじゃない」というつぶやきが飛び交い、買い置きの米が底をつく不安感からハッシュタグ「#米不足」も多用された。
<ユーザーコメント>
・困ったときに出るアイデアはとても斬新で今年を象徴している出来事だったと思います(50代・女性)
・新米が出回るまでは朝食は完全にパン食、休日の昼食もごはんは炊かずに麺類や粉物でしのぎました(40代・女性)
2位:ライスペーパー進化系アレンジ
すっかり日本の食卓に定着したライスペーパー。これまでも人気だった餃子、お好み焼き、オムレツ以外に、ライスペーパーを卵に浸し、何枚か重ねて巻いてオーブンで焼き上げる海外発のアレンジ「ライスペーパークロワッサン」も登場して注目を集めた。
<ユーザーコメント>
・エビ蒸し餃子の皮の代わりにライスペーパーを使い、楽なのに高い味になって感動しました(40代・女性)
・ライスペーパーのおかげで料理やおやつの幅が広がって大変重宝しました(30代・男性)
3位:シャインマスカット
香港や中国などへの輸出量の減少により国内流通量が高まったことで、昨年辺りから手頃な価格で購入できるように。タルトやゼリー、フルーツサンドなどシャインマスカットをふんだんに使ったレシピがSNSでも多くみられるようになった。
<ユーザーコメント>
・きれいな色と形のスイーツを多く見かけました(60代以上・女性)
・洋菓子や和菓子の店でシャインマスカットを使ったスイーツをとてもよく見ました(40代・女性)
4位:蒸し料理
SNSからブームに火がついた「せいろ蒸し」。最近ではフライパンや鍋で使える蒸しざるや電気式の蒸し器を活用したり、無印良品などからも手ごろな価格の蒸籠が販売されたりと、さらに人気が広がっている。
(参考)https://tinyurl.com/5dbpssw9
<ユーザーコメント>
・蒸し器の蓋を開けた時のワクワク感もあり動画を撮りたくなります(40代・女性)
・テーブルにあるだけでお皿とは違った特別感が演出できてとても良いと思いました(30代・女性)
5位:グリークヨーグルト
水分が少なく濃厚で、クリーミーな食感が楽しめる「グリークヨーグルト」は、韓国でのブームが派生し日本でも専門店ができるほどの人気に。タンパク質が豊富な点も注目され、フルーツやシリアルをのせた華やかな写真がSNS上にも多数投稿された。
(参考)https://tinyurl.com/uka3bbbf
<ユーザーコメント>
・カフェを探したり、自分でつくってみたり、まわりでも流行っていたように思います(40代・女性)
・フォロワーさんの朝食ストーリーなどをみて、流行ってると思っていました(50代・女性)
6位:ドーナツ
軽くやわらかい食感が特徴の生ドーナツが人気となるなか、コンビニでは揚げたてのドーナツ販売や異業種からの参入などもありドーナツ市場が引き続き盛り上がっている。家庭では市販のドーナツをフライパンで焼いて食べるアレンジも流行った。
<ユーザーコメント>
・食感が楽しいドーナツが増えたように感じます(50代・女性)
・都内に行くとドーナツ店も増えたように思うし、美味しいのでついつい新しいお店のものを買ってしまいます(40代・女性)
7位:アサイーボウル
インフルエンサーがSNSで発信し始めたことが流行の発端に。10年ほど前のブームを知らないZ世代たちを中心に人気を集めている。カルディコーヒーファームや業務スーパーでは冷凍のアサイーが販売され、家庭でも気軽に楽しめると話題になり品切れが続くことも。
<ユーザーコメント>
・以前よりもぐっとおしゃれになっていて、食べたくなりました(50代・女性)
・実際に使ってみたら美味しいし、体に良いし、大満足でした(50代・女性)
8位:魚肉ソーセージ
ハムやソーセージなど加工品が値上がりする中、コスパもよく常温保存ができ手軽に楽しめる食材として再注目されている。また特定保健用食品として認可されたDHA入りの商品も登場し、健康食品としてのニーズも高まっている。
<ユーザーコメント>
・魚の値段も上がっているので、手軽に食べられる魚肉ソーセージは魅力的でした(40代・女性)
・保存して良しそのままおやつにしても良し、ダイエットにも節約料理にも活用できるので万能な食材だと感じています(40代・女性)
9位:食材ひとつレシピ
たったひとつだけのメイン食材で作れるレシピ。経済的にもやさしく食材を切る手間も最小限であることから人気になった。家に常備しやすいじゃがいもやキャベツなどを使った、買い物不要で手軽に作れるレシピが特に人気。
<ユーザーコメント>
・物価が高騰しているので、食材ひとつで作れるのは有難いです(50代・女性)
・野菜が高く何種類も用意するより一つだけの方が家計に優しいです(50代・女性)
10位:キャロットケーキ
にんじんの甘さを生かした「キャロットケーキ」がヘルシー志向のスイーツとして人気に。形状、質感、フロスティングののせ方、スパイス使いなどが多様で、最近の傾向として、米粉で作るレシピも多数発信された。お店のキャロットケーキを食べ歩く「キャロ活」を楽しむ人も。
<ユーザーコメント>
・お家でも簡単にできる作り方を知ってから、スパイスの配合や米粉に変えてみたりと砂糖の代わりに甘酒を使用したりアレンジを効かせることで自分好みに楽しめるようになりました(30代・女性)
・いろんなお店で見かけるようになり自分でも作っています(50代・女性)
<特別企画>
2024年に流行ったのはこれ!Mizukiさん&まるみキッチンさんと語るトレンド料理ワード
「フーディスト(※)」を代表してMizukiさん、まるみキッチンさんと一緒に2024年のトレンド料理ワードを振り返るオンライン座談会を実施しました。ご自身が気になったワードや今年印象に残っている食や料理のトピックス、2025年以降のトレンド予想をご紹介します。
<記事URL>
https://foodistnote.recipe-blog.jp/article/200331/
<プロフィール>
Mizukiさん
料理研究家・スイーツコンシェルジュ。“簡単・時短・節約”をコンセプトに、企業のレシピ開発や雑誌、テレビ、Webメディアなどで活躍中。「フーディストアワード2022」では総合グランプリを受賞。
まるみキッチンさん
簡単レシピ研究家。“だれでもカンタンに作れる”をモットーに手軽にチャレンジできる簡単レシピを紹介、SNS総フォロワー数はわずか3年で300万人を超える。著書『やる気1%ごはん』『やる気1%つくりおき』(いずれもKADOKAWA)で「料理レシピ本大賞 in Japan」の大賞を史上初の2年連続受賞。
<フーディストサービス編集部が選ぶ2025年注目の料理関連トピックス>
コロナ禍が収束したものの、インバウンド拡大やインフレ加速、異常気象の頻発などで国内では様々な影響が出始めています。予期せぬ事態に対処するため、事前の対策や情報収集が欠かせない時代となった2025年は、持続可能なライフスタイルと多様な価値観が注目されそうです。
(1)腸活のニューカマー!発酵性食物繊維
腸内の善玉菌により発酵される食物繊維としてここ数年、注目されている発酵性食物繊維。オーツ麦や玄米などの穀類、バナナやごぼうなどの野菜・果物、大豆やさつまいもなどに多く含まれており、これらを摂取することで善玉菌の働きが活性化される短鎖脂肪酸が生成され、腸内環境を整えたり、腸の動きを活発にします。フーディストからも「発酵食は腸活のために毎日取り入れており体調がよい」などの声があがっており、腸活愛好家からの関心も高くなっています。
(2)斬新な組み合わせが楽しい!マッシュアップ料理
異なるジャンルの料理技術や食材を掛け合わせることで、独創的な味わいや食感、新しい食文化が生まれるマッシュアップ料理。最近だと台湾の国民的料理「魯肉飯(ルーローハン)」をハンバーガーにアレンジした「ルーローハンバーガー」やコーヒーとエスプレッソが融合した「エスプレッソ・マティーニ」などが話題になっています。海外でヒットした料理がSNSを通じて国内で人気となることが多いですが、その逆も然りで新たな発想から生まれる料理に目が離せません。
(3)カカオショックの打開策!コンパウンドチョコレート
主要生産国の長期不作により、カカオ豆の価格が昨年の3倍以上に高騰し、世界的なカカオショックが起こっています。チョコレートの原料を確保すべく各社では様々な取り組みを進めていますが、中でも注目なのがココアバターの代わりに植物油脂を活用した「コンパウンドチョコレート」です。フーディストからも「チョコレートが値上がりしているので、それに代わる食材が出てくるのでは」という声が上がっていますが、カカオ供給の安定化に向けた動きとして期待されています。
※「チョコの価格は今後さらに倍に」カカオショックの原因はウイルス!?4億本以上の木が焼き払われる...菓子業界の打開策は? https://news.yahoo.co.jp/articles/772926043f23c9be1fd1ae93796c14f3cdce398a?page=1
(4)経験や洞察力で躍動!グランフルエンサー(※)
ここ数年、60~90代のインフルエンサーがSNSで話題となっています。シニア世代のSNSの利用率は年々増加していますが、グランフルエンサーは同年代だけでなく若い世代からも支持を得ているのが特徴で、ファッションやメイク、旅行、料理など様々なジャンルで活躍しています。人生経験が豊富で自分たちとは異なるセンスを持つ高齢者は若い世代には新鮮に映るため、彼らの発想の源となっているようです。また業界からの注目度も高く、タイアップを行う企業も増えてきています。
※祖父母(Grandfather、Grandmother)とインフルエンサーを掛け合わせた造語
■トレンド料理ワード大賞 選定方法について
本発表は、フーディストサービスが運営する「レシピブログ」や「フーディストノート」のメディア及びSNSコミュニティから2024年の検索数や投稿数などから注目された料理関連ワードを選出し、各サービスに参加するユーザーを対象とする「2024年の料理トレンドを振り返るアンケート」の結果を基に編集部にて決定したものです。
<2024年の料理トレンドを振り返るアンケート概要>
調査方法 :フーディストサービスにてユーザーアンケートを実施
回答者詳細:・性別 男性13% 女性86% 回答しない1%
・年代 20代3% 30代17% 40代26% 50代35% 60代以上19%
有効回答 :345名
アンケート実施期間:2024年10月8日~10月16日正午
「フーディスト®」及び「フーディストサービス」について
「フーディスト®」とは、弊社にフーディスト®会員として登録する、「ブログやInstagram、XなどのSNSで日々料理や食について積極的に発信する料理インフルエンサー・料理クリエイター」の方々です。
フーディストサービスは、日本最大級の料理インフルエンサープラットフォームサービスです。約3万人の料理インフルエンサー「フーディスト®」とともに、料理メディア及びコミュニティ(フーディストノート、レシピブログ、)を運営しています。 また、企業向けに料理インフルエンサーとのマッチングを行う「フーディストナビ」「フーディストパーク」では、フーディストとクライアントとのコラボレーションを企画・提案しています。※フーディスト®はアイランド株式会社の商標登録です。
<フーディストサービス運営メディア&コミュニティ>
・フーディストサービス
https://foodist-service.jp/
・フーディストノート
https://foodistnote.recipe-blog.jp/
・レシピブログ
https://www.recipe-blog.jp/
・フーディストパーク
https://foodist-service.jp/park
・フーディストナビ
https://foodistnavi.jp/
アイランド株式会社
「フーディストサービス(フーディストノート/レシピブログ)」「おとりよせネット」「朝時間.jp」などのサービスをはじめ、イベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営しています。これまでありそうでなかった「こんなサービスがあったら、自分たちもみんなも嬉しい」サービスを考え、日々の生活が豊かになるサービスの提供を目指しています。
<会社概要>
商号 : アイランド株式会社
代表者 : 代表取締役 粟飯原 理咲
所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-25 神宮前IKビル2F
資本金 : 1,600万円
事業内容:
・「おとりよせネット」「フーディストサービス」「朝時間.jp」など、ライフスタイルメディアの運営事業
・料理インフルエンサープロモーション/料理インフルエンサーマーケティング事業
・食品ECサイト(オンラインショップ)の集客・販促支援、食を軸にした地域創生支援事業
URL :https://www.ai-land.co.jp/
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