【「LEXUS OPEN FILM TALK EVENT」イベントレポート】「LEXUS OPEN FILM」プロジェクトのセレクト作品を発表

俳優・別所哲也氏&映画監督・安藤桃子氏がセレクト作品を通して感じた日本らしさ『日本の心』『見えない心』を語る

LEXUS PR事務局

若手クリエイターを支援するLEXUSが協賛する、米国アカデミー賞公認 アジア最大級の国際短編映画祭 ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(以下SSFF&ASIA)2020のオープニングセレモニーおよび、「LEXUS OPEN FILM TALK EVENT」が2020年9月16日(水)に実施されました。

 

オープニングセレモニーでは、SSFF&ASIA代表の別所哲也氏と特別ゲストが登壇。SSFF&ASIAのアワード各部門の受賞者が発表されたほか、『日本の地方の魅力・日本の今後』を感じさせるという観点で選定された『LEXUS OPEN FILM』のセレクト作品も発表されました。セレクト作品は大森歩監督の「リッちゃん、健ちゃんの夏。」、小川貴之監督の「アストロエイジ」、富田大智監督の「Future is MINE –アイヌ、私の声-」の3作品が選定されました。

登壇したLexus International 沖野和雄は、『LEXUS OPEN FILM』プロジェクトについて「コロナ禍で、一人ひとりが自分を見つめ直す時を過ごしていると思います。LEXUSは日本のラグジュアリーブランドなので、日本を元気にしたいという思いが強くあります。一人ひとりが見つめた時に、『日本らしさ』とは何だろうと、改めて考える良い機会になったらいいなと思い、このテーマの元、若手のクリエイターの活躍の場を提供出来ればと考え作らせていただきました。」と述べました。
今回『LEXUS OPEN FILM』の特別審査員を務めた映画監督の安藤桃子氏は「『日本らしさ』って聞いたときに、先ず、『日本らしさ』って何だろうと思いました。考えてきたようで、考えてこなかった。考えて辿りついたのは、『日本の心』ではないかなと。その心は目に見えないもの。今だからこそ、内側に内側に目線を向けていく時間が大事ではないかなと思います。『日本の心』をイコールにしたら、最終的に人類の心にたどり着きました。そういう思いを持ちながら、すごく楽しくセレクトさせていただきました。」
また、別所氏から、セレクションをする上でのPOINTや惹かれたところを聞かれると、安藤氏は「コロナ禍の以前と今と変わらず、私たちの『心は不変である。』とより強く感じさせる作品。また、この先、私たちが、これから、どこに行きたいのかを感じさせる作品を選びました。全部面白かったです!」とコメントしていました。別所氏は「安藤さんから、このように言ってもらえるとセレクションして、応援しがいがありますね!」と締められていました。

その後、INTERSECT BY LEXUS – TOKYOにて開催された「LEXUS OPEN FILM TALK EVENT」では、別所氏に加え、安藤氏とセレクト作品の監督が出演。作品を選定した背景や、各作品の見どころや日本に焦点を当てた作品の製作意図、新時代の映画業界や映画製作における可能性や未来への思いについて、活発な意見が交わされました。
別所哲也氏はSSFF&ASIAについて「心をつかまれる素晴らしい作品ばかりです。」とコメント。また、『LEXUS OPEN FILM』にセレクトされた作品に対し「三者三様の素晴らしい作品に安藤監督が光を当ててくれました。」と称賛の言葉を贈りました。普段はCMディレクターとして活躍している大森歩監督の作品に対して、安藤氏は「良い意味でプロジェクト感を感じないことに感動しました。通常は、PRをしようという思いが出てきてしまうもの。この作品は映画として沁み入ってくる二人の純粋な恋や切ないところを変わらず、視点として置き続けたから、景色、エキストラとすごく美しく馴染んでいて、とても心に残りました。」とコメントしました。大森監督は今回の『日本らしさ」というテーマに対して「この映画の撮影ですごく思ったのはアニミズムだと思います。この島に住むキリスト教徒も仏教徒も自然を一番大事にしていました。全部自給自足のサイクルの中で、一番自然を大事に思うということが『日本らしさ』だと思います。」とお話されていました。また、作品としてのメッセージとして、「宗教や初恋って、目に見えない信仰や思い込み。目に見えないけど信じているもの。恋も宗教も同じだなと思いました。その二つが合わさる作品にしようと作りました。」とコメント。安藤氏は「信仰というワードが気になりました。信じて仰ぎ見ると書きます。恋もそのようなものだなと思いました。作品のラストシーンに感じたのは、信じて仰ぎ見た心。これが日本にある常に何かを信じて仰ぎ見ているような生き方をすごく爽やかに感じました。」とコメントし、別所氏は「信じて仰ぎ見る。これが『日本らしさ』ですね。」とコメントしていました。

続いて、小川貴之監督の「アストロエイジ」に対して、安藤氏は「本当に面白かったです。予測できないところに、どんどん心が運ばれていきました。人類の進化まで感じられるところがあったのですが、一本の監督の視点で串刺されている感覚があり、私がテーマに置いた『不変の心』に通じるものがあった。どんなに進化しようが、新しいことがあろうが、私たちの心は、本当に変わらないというところが串刺されている。」とコメントしました。小川監督は『日本らしさ』というテーマや伝えたいメッセージに対して「元々、宇宙の作品を描きたいと考えていて、様々な人の宇宙観を集めると宇宙が出来るのではないかなと思いました。私が思う『日本らしさ』って、言いたいことを自分から積極的に話さないものの、宇宙や夢について質問すれば、熱く語ってくれる。今回の映画に関しても、色々な考えを持っている人が、夢を追いかけられるそんな作品を作りました。心の中の宇宙が合わさったときに、宇宙の総体図が出来るのではないかというのがテーマの一つとしてありました。」と話しました。別所氏は「腑に落ちました。安藤桃子イズムの『心』に通じるものをとても感じました。」とコメントしていました。

最後に、富田大智監督の「Future is MINE –アイヌ、私の声-」に対して、安藤氏は「今の時代でしかありえない、全く違う国の民族が出合い、心を共に一つにして、そして、何より、人類に共通する先祖代々の愛があるから、ここに生きている。自分が母になって娘がいると、より主人公と同じように次に繋げていきたいという深い母の愛を同時に感じました。今まで、繋げてきてくれたことに感謝がこみあげてくる。胸が一杯になる瞬間がありました。」とコメントしました。富田監督は伝えたいテーマに対して、「アイヌのことを知ってくださいではなく、萱野りえさんに会って感じたこと、りえさんが感じていることを描くドキュメンタリーを作りました。8カ月の子どもをもつお母さんが、新しいことにチャレンジしていきます。アメリカにセミロール族に会いに行ったら、驚くようなことが次々に起こった。それを現場で目撃できたのは心に残る経験となりました。」と語りました。『日本らしさ』に関しては「作品の主役である萱野りえさんを通して日本らしさを感じました。いきなり自分の心をパッと開くことをが難しいからこそ、萱野さんが、アクションを起こして、その先で起こしたことは美しいと思いました。」と語りました。
また、安藤氏は、これからの映画業界について「監督が何を届けたいか、という『見えない心』が最も大切だと思います。」と思いを告白。さらには「メッセージの中にちりばめられた『見えない心』を感じ取るのが人です。それが日本らしい心の伝え方だと思います。」と、日本の魅力について熱く語る場面もみられました。

最後に、安藤氏は「見えない心がキーワードになっていて、この見えない心を可視化して作品になり、それを見て、見えない心で感じる。見た人と監督の魂の往古。コミュニケーションだと感じました。是非、見ていただきたい。」とコメントをしました。別所氏は「『日本らしさ』や『見えない心』と聞いて、タッチレスが進んでいく時代だからこそ、イマジネーションの力や、人を思いやる力が求められます。それが『日本らしさ』や優しさに繋がっていけばいいなと思いました。」と語りました。
また、安藤氏は「今回、どんな環境でも、どんな状態になっても、様々なことが可能だということが分かりました。未来は分かりませんが、希望しかないと感じています。」と笑顔でコメントし「LEXUS OPEN FILM TALK EVENT」を締めくくりました。

セレクト作品は9月16日(水)~10月上旬まで、SSFF & ASIA 2020の公式サイト内LEXUS特設ページ(https://www.shortshorts.org/2020/ja/program/lexus.php)でご覧いただけます。また、会期終了後もLEXUSのキュレーションにもとづいた独自の切り口で、ライフスタイル全般にわたる情報をお届けするWeb MagazineのVISIONARY(https://lexus.jp/magazine/tag_s/?id=66)にて、2020年末まで、公開します。是非、ご注目ください。

<開催概要>
 ■ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020 (SSFF & ASIA 2020)
・開催期間:
9月16日(水)~9月27日(日)
※オンライン会場は8月1日よりオープン
・上映会場:
表参道ヒルズ スペース オー、iTSCOM STUDIO &HALL 二子玉川ライズ 、
渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB、TABLE & COURT、赤坂インターシティコンファレンス他
※開催期間は各会場によって異なります
・上映作品:
世界110以上の国と地域から集まった約5,000本の中から、選りすぐりの約200作品を上映。
オンライン会場では約150作品を配信。

■LEXUS OPEN FILMセレクト作品の公開について
・SSFF & ASIA 2020公式サイト内LEXUS特設ページ:9月16日(水)~10月上旬の期間にて公開

 https://www.shortshorts.org/2020/ja/program/lexus.php
・VISIONARY:10月上旬~12月31日(木)の期間にて公開
https://lexus.jp/magazine/tag_s/?id=66

■LEXUS OPEN FILMセレクト作品詳細
・作品名:
「リッちゃん、健ちゃんの夏。」
・監督名:大森歩(Ayumi Omori)AOI Pro.所属、CMディレクター
・作品概要:長崎の離島、黒島。 昔、潜伏キリシタンがいた十字架(クルス)の島。 ここで自給自足の暮らしをするリッちゃんと健ちゃんにはある秘密があった。


・作品名:「アストロエイジ」
・監督名:小川貴之(Takayuki Ogawa)
企業VPディレクターとして映像分野でのキャリアをスタート。近年は短編映画制作に注力しており、前作『つれない男』は国内外の映画祭に多数入選した。
・作品概要:若手サイエンスライターのみさきは、有人小惑星探査を成功させて地球に帰還した宇宙飛行士へのインタビューを任される。夢のようなオファーに張り切っていると、やがて思いもよらない宇宙観に遭遇する。


・作品名:「Future is MINE-アイヌ、私の声」
・監督名:富田大智(Daichi Tomida)
1993年生まれ。京都大学経済学部卒業後、制作会社に入社。CM、MVなどのプロダクションマネージャーを経て、3Minute inc.に参画。大手企業のWEB広告映像を手掛け、WEBショートコンテンツシリーズにて脚本、監督を務める。
・作品概要:旅を通して未来を切り開く女性の成長を描きます。旅人はアイヌの萱野りえさん。アイヌに生まれた使命に悩む彼女は、独自の文化を築く米国の先住民セミノール族を訪ね、自分が進むべき道を見出そうとします。


<SSFF & ASIAとは>
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭。代表は俳優の別所哲也。
1999 年、東京原宿で映像王国ハリウッドに集まったショートフィルムを紹介する映画祭としてのスタート。それ以来、有名監督の初期短編映画や、若手映像作家が産み出した作品など、毎年110以上の国と地域以上から5,000作品を超えるショートフィルムが集まります。2004 年には、米国アカデミー賞公認映画祭の認定を受け、2019年からはオフィシャルコンペティション(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)の各優秀賞およびノンフィクション部門の優秀賞が次年度の米国アカデミー賞ノミネート対象となる事に。また、映画祭開催初年度から毎年ジョージ・ルーカス監督(『スター・ウォーズ』)に応援いただくなど、世界中の映画人から愛される映画祭として成長を遂げてきました。
年々規模が大きくなる本映画祭は、現在ではアジア最大級、日本で唯一の米国アカデミー賞公認短編映画祭として、明日の映像文化を担う若手映像作家、監督たちの世界へつながるゲートウェイを創出しています。(www.shortshorts.org)
https://www.shortshorts.org/2020/

<VISIONARYとは>
LEXUSによる、先進的なマインドをもつ成熟した大人たちへ向けた、「未来像を見極め、知の拡張と知的好奇心の充足を目的とした」先見的メディアです。
ファッション、デザイン、アート、音楽、食、ビジネス、テクノロジー、スポーツなどLEXUSのキュレーションにもとづいた独自の切り口で、ライフスタイル全般にわたるさまざまな分野から「価値あるオンリーワンの情報」をお届けします。
https://lexus.jp/magazine/about/

<INTERSECT BY LEXUS – TOKYOとは>
「INTERSECT BY LEXUS」は、“都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”というテーマのもと、LEXUSが考えるライフスタイルを体験できるグローバル規模のブランド活動発信拠点。幅広い分野で、LEXUSが考えるライフスタイルを発信しています。・住所:東京都港区南青山4-21-26

 

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設立
1937年08月