【三浦工業株式会社】日本初の電気式小型貫流蒸気ボイラ「ME-200A」をラインアップに追加
グリーン電力活用で蒸気のカーボンニュートラルに貢献
産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業株式会社(東京本社:東京都港区、代表取締役:宮内大介)は、日本で初めて(※1)電気式小型貫流蒸気ボイラ「ME-200A」(以下、本製品)をラインアップに追加し、来年度より販売を開始します。本製品はグリーン電力(※2)活用することでCO2排出量をゼロにすることができ、お客様のカーボンニュートラルへの取り組みに貢献することが可能です。
【開発背景】
従来の弊社製品である電気式簡易貫流蒸気ボイラ(ME-100)は、比較的蒸気使用量が少なく、かつ燃料配管や排気筒の設置が難しい場所やお客様にご利用いただいてまいりました。昨今お客様のカーボンニュートラルに向けた取り組みが加速する中、グリーン電力を使用することで運転時のCO2排出量がゼロである電気ボイラのニーズも高まってきており、この度産業用途でもご利用いただけるよう電気ボイラの大容量化に取り組み、小型ボイラー構造規格内で本製品の商品化に至りました。
【製品の特長】
①日本初(※1)の電気式小型貫流蒸気ボイラとして、産業用途への適用が可能に
密着設置で熱供給の大容量化にも対応
これまでの電気式簡易貫流蒸気ボイラは蒸気使用量が少ないお客様での活用を主としてきましたが、本製品を複数台密着設置することで大容量化を図ることができます。そのため従来よりも大きな蒸気量を必要とする産業用途での適用が可能となりました。
分散設置や化石燃料ボイラとの併設が可能
燃料配管や排気筒が不要である特性を活かして、本製品を分散設置することができます。負荷機器近くに設置することで、送気の熱損失を減らすことが期待できます。従来よりお使いいただいている化石燃料ボイラとの併設では電気ボイラの稼動を優先しグリーン電力を利用することでCO2排出をゼロにすることができます。一方でBCP対策として電力不足や停電時は化石燃料ボイラを稼動します。
台数制御装置と組み合わせて使うことにより、お客様のCO2削減目標やグリーン電力量(※2)に応じて本製品の稼動台数を変更することが可能です。蒸気負荷の増加に対しては、停止中の本製品に対し一定の蒸気圧力を保持する圧力保持運転を行うことで蒸気供給の安定化を図ることができます。
自己診断とデータ管理で安全で安定した運転を実現可能
異常検出時に電気ヒータの電源を自動遮断し、安全や性能に支障がでる可能性がある場合に保守点検の必要性をパネル表示するなど、安全で安定した運転の実現が図れます。また、日常の熱管理や運転管理に必要となる各種情報をパネル表示します。オンラインメンテナンスにも対応しています。
②CO2の排出量ゼロ・低騒音
従来の電気式簡易貫流蒸気ボイラ同様、燃焼由来の排ガスがなく、燃焼音や送風機駆動音がないため運転音が静かです。また、グリーン電力を使用することでCO2排出がゼロとなり、脱炭素社会の構築に貢献することが可能です。
③小型ボイラー構造規格のため事業主による「特別教育」受講者以上にて取り扱いが可能
本製品を扱う場合、「ボイラー技士」の資格が不要で、「事業主の特別教育を受講した者」であれば操作が可能です。また大型ボイラ(※3)と比べて保有水量が少なく、短時間で蒸気供給が可能です。
【主な仕様】
※1…自社調べ。日本国内における「小型ボイラー構造規格の貫流蒸気ボイラ」として (2023年9月時点)
※2…太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱など、自然を利用した「再生可能エネルギー」で作った電気のこと。
※3…炉筒煙管ボイラ、水管ボイラ
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