国連WFP、ハリケーン「マシュー」の被災地で支援活動立上げ
ポルトープランス(ハイチ)発-カテゴリー4のハリケーン「マシュー」が今週火曜日にハイチを直撃したことを受け、国連WFPでは、通過ルート上にあるカリブ海諸国の要望に応じた支援を実施できるよう活動を準備しています。
国連WFPのミゲル・バレト中南米・カリブ海地域局長は、「食糧が手に入らず困難な立場にある被災者の方々の命を守り、食糧を届けるため、各国政府の活動を支援していくことが国連WFPの優先課題」であるとし、ハリケーンによる被害に即対応できるよう、緊急支援スタッフと物資を現地に送るべく準備を進めていることを説明しました。
今回のハリケーン「マシュー」の通過ルートにあたる国々のうち、もっとも食糧事情が厳しいハイチには、以前より国連WFPの食糧が備蓄されており、最大で30万人に対し1か月分の食糧を提供することができます。この食糧はハイチ国内の数カ所の拠点に備蓄されており、道路の封鎖や冠水時でも各地へ迅速に輸送できます。さらに、必要に応じて被災地に配給できるよう、栄養強化ビスケットが近日中にドバイからマイアミに運ばれます。
「マシュー」は、カリブ海付近を襲ったものとしては、2007年の「フェリックス」以来、最強のハリケーンです。ハリケーンの強さを示す「サファ・シンプソンスケール」でカテゴリー4とされた「マシュー」は、命に危険を及ぼすほどの洪水や土砂崩れなどの被害をもたらす可能性があります。
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