【みんなの介護マーケット】認知症介護基礎研修Eラーニング熊本県で無料提供中

全国初の自治体指定により、約3,000事業所が対象に──オンライン研修を無償提供、登録者数800人超、修了者約250人に到達

株式会社クーリエ

2025年4月8日 20時05分

サービスリリースの背景

厚生労働省が制度化を進める「認知症介護基礎研修」は、すべての介護現場における職員が受講することを義務付けられており、全国の自治体が順次対応を進めています。そうした中で熊本県は、全国で初めて本研修の実施指定を受けた自治体として、2024年7月より先行的に研修提供を開始しました。この動きは、地域の介護人材育成に向けた強い姿勢を示すものであり、他自治体にも大きな影響を与えています。

認知症高齢者の増加が続く中、介護職員が基礎的な知識と理解を持つことは、利用者本人だけでなくその家族や地域社会全体にとっても重要な意味を持ちます。こうした背景のもと、より多くの職員が確実に受講できる環境を整えるため、オンライン形式のeラーニングによる研修導入が進められました。

サービスの概要と特徴

本サービスは、熊本県内（熊本市を除く）に所在する約3,000の介護サービス事業所を対象に、スマートフォンやパソコンから受講可能なeラーニング形式で「認知症介護基礎研修」を提供するものです。研修内容は、認知症に関する基本的な知識やケアの考え方を網羅しており、現場で働く介護職員が自らのペースで受講・修了できるように設計されています。

従来、本研修は一人あたり3,000円前後の費用が発生していましたが、株式会社クーリエでは、誰もが負担なく受講できる環境を整えることが社会的意義につながると考え、本サービスを現在、完全無料で提供中です。費用面のハードルを取り除くことで、研修の受講率向上と地域全体の介護力強化を目指しています。

2025年4月時点での登録者数は800人を超えており、すでに約250人が修了しています。

対象ユーザー・導入メリット

認知症介護基礎研修は、介護業務に携わるすべての職員に受講が義務付けられている国の制度研修です。対象となるのは、熊本県の介護サービス事業所に所属する職員のうち、介護未経験者や無資格者を含む「認知症介護に関する知識のない方」です。対象事業所には研修の受講管理が求められ、未修了の職員に対して受講機会を確保する必要があります。

本サービスでは、オンライン形式の採用により、受講者が時間や場所を選ばず学習できる環境を提供しています。事業所としては、運営への影響を最小限に抑えながら、義務研修への対応が可能となります。また、修了証明書の取得によって、サービス品質の可視化や信頼性の向上にもつながります。

詳細・受講申し込みについては以下のURLをご参照ください。
https://market.minnanokaigo.com/learning/lp

今後の展望

熊本県が示した先進的な取り組みを皮切りに、今後は他地域への展開も視野に入れ、より多くの介護職員が受講できる体制を構築していきます。また、受講者の声や現場のフィードバックをもとに、講義内容や学習支援機能のさらなる改善を進める予定です。認知症ケアの質を高めることは、地域包括ケアの実現にもつながる重要な取り組みです。クーリエでは、今後も各自治体や介護事業者と連携しながら、持続的な人材育成とサービス品質の向上を支援してまいります。