防犯のプロを校区に派遣!住民と一緒に犯罪発生危険箇所を確認
昨年、住宅を対象にした侵入盗と車上ねらいが県内ワースト1位だった愛知県豊橋市は、地域の防犯対策に役立ててもらおうと防犯のプロを派遣し、「まちの防犯診断」を始めました。9月7日(水)には幸校区で防犯診断士が学校周辺を歩いて周り、地元の自治会が犯罪予防に有効な防犯カメラの付け方や注意看板の設置位置などにアドバイスを受けました。
学校周辺を歩きながら犯罪発生危険箇所を確認する参加者
2022年度に派遣される地域は、幸、岩西、汐田の3校区で、いずれも刑法犯認知件数が多いエリアでもあります。
この日あった「まちの防犯診断」には、防犯診断士と幸校区の自治会、市役所、豊橋警察署生活安全課の約20人が参加して幸小学校周辺を歩き、犯罪発生危険箇所を確認していきました。
片側が池になっているため人の目が少なくなっている道
道幅の広い一方通行の道路も多く、不審者が車を止めやすいため、「犯行後に近くの幹線道路へ抜けて、ほかの車に紛れられる。グリーンベルトが始まるここが校区の入り口になるので、不審者がエリアに入りにくい環境をつくることが大事です」と防犯診断士。
防犯施策を考える上で、「不審者が車をどこに止めて、どの道を通って逃げていくのかイメージすると警戒するべきエリアは見えてきます」などとポイントを説明しました。
注意するポイントを解説する防犯診断士
防犯プレートは木の影に隠れて見にくくなっていた
さらに、近くのアパートの駐輪場に積まれたままになっている古い自転車の撤去や公園の雑草の刈り取り、ごみステーションの整備などを行い、「地域全体の意識の高さを見せることも防犯になります」と呼びかけました。
豊橋警察署によると、今年1~8月末までに市内では34件(前年同期比18件減)の住宅対象侵入盗が発生。
うち、被害にあった住宅の50%以上の18件が無施錠でした。
県内平均は28%なので、無施錠率の高さが特徴です。さらに、今年は事務所などを狙った侵入盗が増えていると言います。
昨年は車上狙いも多く、豊橋市は県内ワースト1位の76件でした。
幸校区でも10件あり、この日は被害の多かった若松エリアも歩いて回りました。
「まちの防犯診断」を行った後日、防犯診断士からレポートが提出されます。
自治会はその報告レポートに基づき、豊橋市からの提供や補助金などを活用しながら、防犯啓発掲示板や防犯灯を必要な箇所へ設置していきます。
幸校区の伊藤研自治会長は「防犯はポイントで行うのではなく、街全体を考えないといけないということが分かりました。今日いただいたアドバイスと今後のレポートを参考にしながら、住民一人ひとりの意識を変えていければと思います」と話していました。
豊橋市は、防犯診断士と地域に住む方々、豊橋警察署と連携し、安全安心なまちづくりを進めていきます。
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