TOEIC® Programを実施するIIBCがおもてなし意思表示マークの実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を開始
2人に1人が訪日外国人観光客から声をかけられた経験あり。約7割が英語への苦手意識を感じている一方、約8割がおもてなしをしたいと回答
日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:藤沢 裕厚)は、インバウンド需要が高まる中で、おもてなし事業者に限らず広く訪日外国人観光客へのおもてなしの輪を広げることを目的として、おもてなしの意思表示マークを活用した実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を2024年10月に実施します。
【I'm Omotenable! プロジェクトとは】
TOEIC Programを実施するIIBCでは、毎年10月19日を「TOEICの日」と制定し、英語に触れ、楽しさを感じていただけるような機会を創出すべく、毎年施策を実施してきました。2024年の「TOEICの日」は、訪日外国人観光客が集まる団体等と連携し、「日本語が話せず、困りごとを抱えた訪日外国人観光客」とおもてなし事業者に限らず「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい方々」を、インバウンド需要が高まる街中でマッチングすることで、持続可能な観光地域づくりの一助を担っていくことを目指した実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を行います。Omotenable(オモテナブル)とは、「おもてなし」+「できる」+「サステナブル」を組み合わせた造語で、「おもてなしがしたい!」という気持ちが連鎖していってほしいという思いから、本プロジェクトのために作成しました。
今回のプロジェクトに際してIIBCが行った調査結果によると、70.2%が「英語が苦手」と回答しており、英語を話す機会がない、自信がないなどの理由から、多くの方々が英語に対して苦手意識を感じている様子が窺えます。一方で、楽しんでもらいたい、日本の魅力を感じてもらいたいといった理由から、77.6%が「訪日外国人観光客をおもてなししたい」と思っていることが明らかになりました。
TOEIC Programには英語力の証明のためだけではなく、これから英語を学びたい・改めて英語を学び直したい方にとっての学習機会としても活用いただける、英語学習初級・中級者向けのTOEIC Bridge® Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)があります。
本プロジェクトでは、英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたいと感じている方々に、TOEIC Bridge L&Rを受験してもらうことでまずは英語に触れ、ご自身の現在地を把握いただきます。受験後、訪日外国人観光客へのおもてなしの意思表示である「オモテナブルマーク」を配布し、マークを着用して街へ繰り出すことで、訪日外国人観光客が話しかけやすい状況をつくり、両者のマッチングを促進します。
本実証実験から得られた知見、皆様から寄せられた声をもとに、今後も英語を使ったおもてなしに関わる活動を行ってまいります。
【実証実験の実施背景】
2022年10月にコロナ水際対策が本格的に緩和されて以降、2024年6月・7月の訪日外国人観光客数は2か月連続で単月過去最高を記録。また今年に入ってから7月までの累計では早くも2,000万人を超え、過去最高のペースで増加※1しており、インバウンド需要は高まり続けています。
政府や各企業ではインバウンド需要へ対応すべく、英語をはじめとする言語対応を進めている中、観光庁が実施した訪日外国人観光客への調査結果では、「日本旅行中に困ったこと」がある割合は2019年実施結果時より8.9ポイント増加※2しており、日本の言語や文化を必ずしも理解していない様々な文化背景を持った訪日外国人観光客が日本を訪れていることから、分からないことも多く、困りごとが増えている様子が窺えます。
※1 2024年7月推計値(2024年8月21日発表)/日本政府観光局
※2 令和5年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果/国土交通省観光庁
IIBCが行った調査結果によると、77.6%の人がここ1~2年で訪日外国人観光客を見かける機会が増えたと回答。また、51.3%が訪日外国人観光客から声をかけられたことがあると回答しており、日常生活の中で訪日外国人観光客へのおもてなしの場が増えていることがわかります。
そんな中、英語がどの程度得意か聞いてみると、70.2%が「英語が苦手」と回答しています。苦手な理由の1位は「英語を話す機会がなく、自信がないから」(58.5%)、2位は「英語を聞き取る自信がないから」(45.5%)、3位は「語彙力に自信がないから」(37.5%)という結果となっており、英語を話す機会がない、自信がないなどの理由から、日本人の多くが英語に対して苦手意識を感じている様子が窺えます。
一方で、77.6%が訪日外国人観光客へおもてなしをしたいと思っていることが明らかに。理由の1位は「楽しんでもらいたいから」(47.6%)、2位は「日本の魅力を感じてもらいたいから」(45.5%)、3位は「日本文化を理解してもらいたいから」(36.0%)となっており、訪日外国人観光客を思いやり気遣う、おもてなし精神が感じられる結果となりました。
◇調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査名:「訪日外国人観光客へのおもてなしに関する実態調査」
調査対象:全国の20~50代男女501名
調査時期:2024年8月29日~9月2日
【実証実験の概要】
プロジェクト名:I'm Omotenable! プロジェクト
実施時期:2024年10月中旬頃
実施エリア:訪日外国人観光客が訪れる都内近辺の観光エリア
本件のスキーム
①訪日外国人観光客が訪れる都内近郊の観光エリアと協業し、おもてなしに携わりたい方を募集
②事前に英語学習初級・中級者向けのTOEIC Bridge L&Rを受験し、英語への理解を深める
③おもてなしの心を表す意思表示マーク「オモテナブルマーク」を着用し、観光エリアで訪日外国人観光客のおもてなしを実施
【TOEICの日とは】
IIBCでは、毎年10月19日を「TOEICの日」と制定しています。英語に触れ、楽しさを感じていただけるような機会を創出すべく、毎年様々な施策を提案しています。
TOEICの日特設サイト
https://www.iibc-global.org/toeic/20241019.html
【TOEIC Bridge Testsとは】
TOEIC Bridge Testsは英語学習初級・中級者向けに開発されたテストで、「聞く・読む・話す・書く」の英語4技能を測定できるテストです。
TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)と比べて、
・問題数とテスト時間が約半分
・リスニング音声のスピードがゆっくり
・問題文が短く、指示が具体的で、求められるタスクが易しい
・題材の多くが外食や娯楽、買い物など身近な日常生活のシーンから出題
などの特長があり、高校や大学、企業などで幅広く活用されています。
英語4技能のうち、L&Rのテストを比較したものが下図です。
TOEIC Bridge L&RとTOEIC L&Rのスコア比較表
※日本において、TOEIC L&RとTOEIC Bridge L&Rの両方を受験した受験者データを基に、TOEIC Bridge L&Rスコアから対応するTOEIC L&Rスコアを予測したものです。
※ETSでは定期的にデータの見直しを行い、必要に応じて資料を改訂する場合があります。
※TOEIC L&Rスコアについてはあくまで目安であり、TOEIC L&Rスコアとして対外的にご活用いただくことはできません。
TOEIC® Program
TOEIC® Listening & Reading Test、TOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge® Speaking & Writing Testsの総称。4つのテストを合わせたTOEIC® Programは世界160カ国、約14,000団体で実施されている。
TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。TOEIC® Listening & Reading Testへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通のテストとして開発され、2001年よりTOEIC Bridge® Testとして開始。2019年6月より、TOEIC Bridge® Listening & Reading Testとしてアップデート。スコア表示による評価方法や、評価の基準が常に一定に保たれる点など、TOEIC® Listening & Reading Testの特長を備えつつ、初・中級レベルの英語能力測定に照準を合わせて設計されたテスト。2023年度の日本における受験者数は約13万1千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。
「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC® Programおよびグローバル人材育成プログラムを展開している。
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