インフォコム、ヘルスケア事業領域の展開を加速~創薬研究・開発者向けにタンパク質・リガンド複合体解析ツールの販売を開始~

インフォコム株式会社

main image
詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.infocom.co.jp/info/press/2012/p12041801.html

 ヘルスケア事業のライフサイエンス領域※において創薬研究を支援するITソリューション/サービスを提供するインフォコム株式会社は、オーストラリア・Desert Scientific Software 社と国内独占販売代理店契約を締結し、本年4月から同社が提供するタンパク質・リガンド複合体※解析ソフトウェアの販売を開始します。

 インフォコム株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長 竹原 教博、以下インフォコム)は、ライフサイエンス領域の創薬研究におけるIT活用のサポートに積極的に取組んでおり、この度、オーストラリア・Desert Scientific Software社(オーストラリア・New South Wales州 Norwest、Director Neil R. Taylor、以下DesertSci 社)と国内独占販売代理店契約を締結し、同社が開発・販売する創薬研究支援ソフトウェアの販売を開始します。

 今回インフォコムが国内独占販売代理店契約を締結した豪DesertSci社は、Roche社(スイス)、Novartis社(スイス)、Merck 社(独)、Johnson & Johnson 社(米)等の世界規模の大手製薬メーカー向けに創薬研究分野におけるソフトウェアやプログラム開発等のコンサルティングを提供する事を主要業務とするベンチャー企業です。

 DesertSci社が販売するタンパク質・リガンド複合体解析ソフトウェアは、独自のネットワーク理論に基づきタンパク質とリガンドの非結合性相互作用を評価する機能を提供し、リガンド設計に応用できる「Scorpion」や、タンパク質及びタンパク質・リガンド複合体の立体構造情報のデータベース構築機能を提供する「Proasis3」等があります。

 インフォコムは、創薬研究を支援する各種ITソリューション/サービス※を提供しており、全国の製薬企業や官公庁研究機関、文教機関向けに豊富な導入実績があります。ケムインフォマティクス※ツール(英国Dotmatics 社製品)や創薬ワークフロー処理ソリューション※(KNIME 用ChemAxon ノード (日本語) JChem Extensions)等を国内及び海外で販売しています。

 今回、DesertSci社製品の販売開始により、インフォコムが提供する創薬ITソリューション製品群は一層強化されました。

<提供を開始するソリューション例>
【Scorpion】
「Scorpion」は、DesertSci社が スイス・Roche社との共同研究に基づいて開発したものです。
「Scorpion」で用いられるネットワーク・モデルは、分子間相互作用をネットワークとして記述し、タンパク質・リガンド相互作用が周りの環境によりどのように変化するかを説明するものです。この手法により、 タンパク質・リガンドの相互作用解析を従来の原子間のペアワイズなエネルギーの評価による解析から、ネットワーク・パスを用いる評価による解析に変え、より安定的なタンパク質・リガンド複合体構造を追求する事ができます。

【Proasis3】
「Proasis3」は、DesertSci社が欧米の大手製薬企業との10年以上の共同研究の経験に基づいて開発した、タンパク質およびタンパク質・リガンド複合体の立体構造を格納するフレキシブルなRDB(relational database)システムで、スイス・Novartis社、ドイツ・Merck社、アメリカ・Johnson & Johnson 社等、世界大手製薬メーカーに導入されています。
「Proasis3」は、特に専門家のために開発されたものではなく、結晶構造解析研究者, 分子設計(モデリング)研究者及び化学者に役立つものです。タンパク質・リガンド複合体の立体構造情報の登録、検索、ヒットリスト表示、オーバーレイ等の各種描画機能を提供します。

【ViewContacts】
「ViewContacts」は、タンパク質・リガンド複合体の非共有結合性相互作用を解釈する最新のソフトウェアで、タンパク質・リガンド結合サイトにおける様々なタイプの水素結合、極性相互作用及び親油性接触を正確に包括的に探索します。
また、「ViewContacts」 はタンパク質結合水分子の置換ポテンシャルを評価し、結合
水の置換されやすさの指標とします。

■インフォコムグループのケム&バイオ・インフォマティクス事業
 インフォコムグループは、新中期経営計画の重点事業領域に位置付ける、ヘルスケア事業領域におけるケム&バイオ・インフォマティクス事業を「分野に特化した自社開発パッケージ等を提供する」分野の事業として、主に製薬・化学企業向けに、創薬/化学/医学/生物学系研究をサポートする自社開発ソフトウェア及び海外ベンダーの優秀なソフトウェアやシステム構築等のITソリューション/サービスを提供しています。
 特に創薬領域において高い専門性を保有し、蓄積してきたシステムノウハウや知識を活用し、提供する多くのソリューションに対し、ユーザーから高い評価をいただいています。
 昨今、製薬/化学系企業では、研究に対するIT投資が旺盛となっている一方で、同業企業における企業統廃合も加速しており、重複するIT投資は削減される傾向となっています。
 インフォコムグループでは、継続的に新製品・サービスの投入を進め、より高い専門性を付加したサポートを併せて提供する事により、製薬・化学企業向け市場におけるシェアの拡大を図っていきます。

ケム&バイオ・インフォマティクス事業の取扱ソリューション/サービス詳細は、下記URLからご覧ください。
http://infocom-science.jp/

【用語解説(五十音順)】
■ ケムインフォマティクス
低分子化合物の構造・機能・性質に関するデータを有効活用するための一連のアプローチの事。

■ 創薬研究を支援する各種ITソリューション/サービス
ITツールを用いて創薬研究に特化した支援を行うビジネス分野。シミュレーションプログラムやシステムの事。

■ 創薬ワークフロー処理ソリューション
異なるプログラムを同一のプラットフォーム上で操作・実行するためのソリューションの事。ユーザーは、複数の計算プログラムを一つのプラットフォーム上で、プロトコル作成、計算実行、管理が可能。創薬における計算科学においては、ワークフロー作成とその利用はパイプラインとも呼ばれる事もある。

■ タンパク質・リガンド複合体解析
医薬分子は体内の病気に由来する特定のタンパク質に結合する事で、その活性を発揮し、薬としての効果を示すようになる。結合する分子をリガンドといい、タンパク質とともに安定した複合体を形成し、これをタンパク質・リガンド複合体と呼ぶ。
複合体の形成はタンパク質とリガンドの間に働く力によるが、この力を解析する事で新たなリガンド、すなわち薬のデザインへ考察を与える事ができる。それゆえ、このタンパク質・リガンド複合体解析は創薬研究プロセスにおいて重要な解析と位置づけられる。なお、複合体の構造は、タンパク質結晶解析で解明され、この構造情報も同様に重要である。

■ ライフサイエンス
日本語では「生命科学」といい、生命現象を、生物学を中心とする化学・物理学等の基礎的な面の他、医学・心理学・生態学や社会科学等の応用面を含め総合的に研究する学問の事。

<製品・サービスに関するお問合せ先>
インフォコム株式会社
ヘルスケア事業本部
ケム&バイオ・インフォマティクス部
東京都渋谷区神宮前2-34-17
Tel:03-6866-3860
E-mail:info-science@infocom.co.jp
URL:http://infocom-science.jp/

<リリースに関するお問合せ先>
インフォコム株式会社 広報・IR室長 松尾 宏治
東京都渋谷区神宮前2-34-17
Tel:03-6866-3160
E-mail:pr@infocom.co.jp
URL:http://www.infocom.co.jp

※本リリースに記載された会社名、サービス名及び製品名等は該当する各社の登録商標または出願中の商標です。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
美容・健康パソコン
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

インフォコム株式会社

1フォロワー

RSS
URL
http://www.infocom.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル
電話番号
03-6866-3000
代表者名
竹原 教博
上場
東証1部
資本金
15億9000万円
設立
-