フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展植田正治写真展「べス単写真帖 白い風」

2022年6月30日(木)- 9月28日(水)会場 :フジフイルム スクエア 写真歴史博物館  入館無料

富士フイルム

Photo Shoji UedaPhoto Shoji Ueda


■ 写真展の見どころ
① 植田正治の青年期、隆盛を極めた芸術写真で流行した日本独自の撮影手法「ベス単(ベストポケット単玉レンズつきカメラ)のフードはずし」。ほぼ半世紀を経て、この技法をカラー写真に取り入れて甦らせた植田の実験精神を垣間見られる作品群。
② 1981年刊行の写真集『白い風』(日本カメラ社刊)の入稿原稿として使用され、近年発見された貴重なヴィンテージプリントを初公開。
③ 生涯、故郷の山陰地方を離れずアマチュア精神を貫いた植田正治ならではの写真による見事な「風景論」。

■ 開催概要
企画展名:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
               植田正治写真展 「べス単写真帖 白い風」
開催期間:6月30日(木)– 9月28日(水)
     10:00–19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)  会期中無休
     ※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。
作品点数:約40点

会場:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
   〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
   TEL 03-6271-3350  URL  https://fujifilmsquare.jp/
※ 写真展情報は、開催日の前月から 富士フイルムウェブサイトにて、ご案内しています。
入館料:無料 
※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。
主催:富士フイルム株式会社
企画協力:コンタクト、植田正治事務所

 日本を代表する写真家植田正治の、写真集『白い風』(1981年日本カメラ刊行)から、精選された40点を展示。展示作品は、当時写真集を印刷するための入稿原稿として使用され、保管されてきた貴重なプリントで、写真展として公開されるのは今回が初めてです。

■写真展概要
 生涯、生まれ故郷の山陰地方にとどまり、アマチュア精神に貫かれた遊び心と旺盛な実験精神で、写真の新しい地平を築いた植田正治(1913-2000)。独特の感性で創り出された作品は、時代や国境を超えて高い評価を受けるとともに、今なお多くの人々に愛され続けています。
 植田正治が写真にのめり込んでいった大正時代は、日本の芸術写真が隆盛を極めた時代でした。当時、アマチュア写真家たちの間で流行したのが、「ベスト・ポケット・コダック」という単玉レンズ付きカメラ、通称「ベス単」の、レンズフィルターのフードを外して撮影することで得られる独特のソフトフォーカス効果を使った写真です。これは数多くの芸術写真の傑作を生みだすとともに、青年期の植田正治もこの手法を黒白撮影に取り入れました。
 <白い風>は、それから半世紀後、植田正治がその「べス単」の撮影手法を改めてカラー写真で蘇らせた、日本の風景シリーズです。撮影には、当時最新のネガカラーフィルム「フジカラーF-Ⅱ」が使われました。本展では、1981年に日本カメラ社から刊行された写真集『白い風』の入稿原稿として使用された当時の貴重なプリントから、40 点を精選し展示します。
 
 今を去る半世紀も昔のこと、私がこの道に入ったころのベス単派と称される一群の人たちの表現技巧は、安物とはいえこのレンズによる独特のソフト描写で、一世を風靡したものであります。ならば、この蒼然たる芸術写真を現代風カラーネガ法による天然色写真に再現したら、いかなるものができるのであろうかというのが発想源で、これがいたくわが好奇心を刺激したことなのであります。
- 植田正治


■ 植田 正治 (1913年-2000年)プロフィール
 1913年鳥取県西伯郡境町(現境港市)生まれ。中学生の頃、写真に出会い夢中になる。
 1931年、東京のオリエンタル写真学校入学。卒業後、19歳で郷里に営業写真館を開業。この頃より、写真雑誌や展覧会の入選などで頭角を表し、特に砂浜や鳥取砂丘での独創的な群像演出作品が注目される。
 1950年代はじめに主流となったリアリズム運動などで演出写真は中断するが、1971年の写真集『童暦』の刊行によって再評価の機運が国内外で高まる。特にヨーロッパでの評価が高く、1978年、1983年にアルル国際写真フェスティバルに招待される。
 1978年文化庁創設10周年記念功労者表彰、1988年第4回東川賞国内作家賞、1989年日本写真協会功労賞、1996年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章、1998年第1回鳥取県民功績賞などを受賞。
 1995年に鳥取県西伯郡岸本町(現伯耆町)に植田正治写真美術館開館。
 2000年逝去(享年 87)。

Photo Tetsu TamaokiPhoto Tetsu Tamaoki


■ 出展作品の一部(予定)

Photo Shoji UedaPhoto Shoji Ueda

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Photo Shoji UedaPhoto Shoji Ueda

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■お問合せ先
[ 写真使用についてのお願い ]
①本写真展の告知以外にはご使用にならないでください。 また、使用終了後は、写真データを破棄ください。
②トリミングはお控えください。
③クレジット表記がある場合は明記ください。 
④写真の上に文字は載せないでください。
 

■ 写真歴史博物館 について
~ 170年を越える写真の変遷を中心とした展示 ~
貴重なアンティークカメラや富士フイルムの歴代カメラの展示に加え、歴史的に価値のある写真を展示する企画展も定期的に開催しております。写真の文化、カメラの歴史的進化をご覧いただける希少価値の高い博物館です。170年を越える写真文化の変遷をぜひお楽しみください。

写真歴史博物館は、2021年、公益社団法人企業メセナ協議会より、 「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2021」の認定を受けております。

 

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会社概要

富士フイルム株式会社

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URL
https://fujifilm.jp/index.html
業種
製造業
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン本社
電話番号
03-6271-3111
代表者名
後藤 禎一
上場
東証1部
資本金
400億円
設立
2006年10月