トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2025年3月)
証券口座の乗っ取り被害急増、巧妙なフィッシングサイトでログイン情報を詐取
特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2025年3月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2025年3月1日〜3月31日)
また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。
<調査サマリー>
◉ 迷惑電話番号の割合で国際電話番号が前年最高値を超え76.8%に
◉ 末尾「0110」番号に注意、さまざまな国番号を使い警察をかたる着信が発生
◉ 官公庁をかたるSMSの割合増加、3月も「国税庁」かたる手口が発生
◉ フィッシング詐欺による証券口座の乗っ取り被害が急増、巧妙な偽サイトに注意
1. 詐欺電話レポート
○迷惑電話番号の割合で国際電話番号が前年の最高値を超える
2025年3月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が76.8%(前月比+4.2%)となり、前年において国際電話番号の割合が最も高かった2024年7月の数値(73.6%)を上回りました。
特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移しています。

○さまざまな国番号を悪用し末尾「0110」警察かたる着信が発生
当社の調査で、2025年3月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、国際フリーフォン(注1)、フィリピン、国際ネットワーク(注2)でした。

2025年3月に着信件数が多かった、アメリカ・カナダなどの北米地域(+1)、国際フリーフォン(+800)、国際ネットワーク(+883/+882)では、国内の警察署の電話番号に似せた末尾が「0110」の番号を使い、警察からの着信を装うオレオレ詐欺が多発しています。
(注1)通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号。いわゆる世界共通のフリーダイヤル番号。着信課金電話番号への着信に適用されるものであり、着信課金電話番号から発信された場合の通話料金は着信課金電話番号(発信者側)が負担する。
(注2)衛星通信や国際的な通信サービス向けに割り当てられている国際共有国番号。
2. 詐欺SMSレポート
○官公庁をかたるSMSの割合増加が続く
トビラシステムズの調査で、2025年3月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が62.6%、金融・決済サービスをかたる手口が24.8%、官公庁をかたる手口が7.5%となりました。官公庁をかたる手口は、今年に入って以降増加が続いています。

○「国税庁」や「日本郵便」をかたるSMSが多発
実在する企業やブランドをかたる詐欺SMSについて、2025年3月は「りそな銀行」をかたるSMSのほか、「セゾンカード」「イオンカード」「アメリカン・エキスプレス」などのクレジットカード会社をかたるSMSが発生しました。
また、「国税庁」や「日本郵便」をかたるSMSが発生し、特に3月下旬には「日本郵便」をかたるSMSの発生割合が一日あたり約半数を占める日もみられました。

<参考資料>
【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)
https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html
セゾンカードを騙る不審なメール・SMSにご注意ください(クレディセゾン)
https://www.saisoncard.co.jp/topic/entry/lp_phishing/
「イオンカード」・「イオンフィナンシャルサービス」・「イオン銀行」の名前を装った不審なメールにご注意ください。(イオンカード)
https://www.aeon.co.jp/security/anti_phishing/
フィッシング詐欺にご注意(アメリカン・エキスプレス)
https://www.americanexpress.com/ja-jp/security/phishing/
不審なメールや電話にご注意ください(国税庁)
https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm
日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください。(日本郵便)
https://www.post.japanpost.jp/notification/notice/fraud-mail.html
詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。
詐欺SMSモニター
3. <トピック>証券口座の乗っ取り被害急増、フィッシング詐欺に注意
証券会社において、利用者のアカウントが不正アクセスにより乗っ取られ、保有する株を勝手に売却されたり、中国企業の株を購入されたりする被害が発生しています。各証券会社は、フィッシング詐欺により盗み取られたIDやパスワードなどが悪用されている可能性があると、注意を呼びかけています。
トビラシステムズの調査では、2025年3月から4月にかけて、「楽天証券」「野村證券」「マネックス証券」「SBI証券」など、複数の証券会社をかたる偽のメールやSMSが確認されました。また、これらの偽メール・SMSから、証券会社を装う偽サイト(フィッシングサイト)に誘導し、ID・パスワード、取引暗証番号などを盗み取る手口も確認されました。
金融機関や証券会社を名乗るSMSやメールが届いた場合は、記載されたURLにはアクセスせず、各事業者の公式サイトや公式アプリで情報を確認するなどし、フィッシング詐欺にご注意ください。


<詐欺SMSの対策>
◉身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
◉日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認
◉迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断
4. トビラシステムズについて

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。
<会社概要>
会社名 :トビラシステムズ株式会社
代表者 :代表取締役社長 明田 篤
証券コード:4441(東証スタンダード市場)
設立 :2006年12月
所在地 :愛知県名古屋市中区錦2-5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
公式サイト:https://tobila.com/
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