モリタアンドカンパニー、製造業AIデータプラットフォームCADDi導入で、月間1,425分の業務工数削減と約429万円の原価低減を実現

〜 見積・手配業務の属人化解消により採用条件を緩和し、企業競争力が向上 〜

キャディ株式会社

製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、株式会社モリタアンドカンパニー(本社:愛知県小牧市、代表取締役社長:兼廣 明生、以下モリタアンドカンパニー)における製造業AIデータプラットフォームCADDiの活用事例を公開します。同社では、CADDiのアプリケーションである製造業AI見積クラウドCADDi Quoteの導入により、月間1,425分の業務工数削減、約429万円の原価低減を実現したほか、見積・手配業務の属人化解消により「採用条件の緩和」という経営のあり方にも大きな変化をもたらしました。

課題と導入背景

各種専用機の設計・製造販売を手掛けるモリタアンドカンパニーは、見積・手配業務が特定の担当者に集中し、担当者不在時の業務停止リスクを抱えていました。また、採用活動においても、人柄重視に加え、専門的な加工知識を持つ「機械加工の経験者」が必須条件となっており、採用の間口が狭いという課題がありました。さらに、見積プロセスは煩雑で相見積もりは限定的、発注の意思決定プロセスは記録されずブラックボックス化していました。

以前から製造業AIデータプラットフォームCADDiを導入していた同社は、見積業務の改善のため、調達業務特化のアプリケーションとしてCADDi Quoteの導入を決定。しかし、導入当初は既存の発注システムに慣れた社内からの猛烈な反発に直面し、逆風からのスタートとなりました。そのような状況下、生産管理セクションの担当者を中心に、キャディのカスタマーサクセス担当者による伴走支援のもと、試行錯誤が続けられました。

状況を劇的に変えたのは、手配業務のメイン担当者が2週間にわたり不在となった危機的な事態でした。業務が完全にストップする中で、藁にもすがる思いでCADDi Quoteを活用したところ、進捗状況がチーム全員に一目瞭然となり、残されたメンバーでのスムーズな業務引継ぎが可能となりました。この経験が、社内の空気を劇的に変化させ、CADDi Quoteの活用が一気に加速する決定的な転機となりました。

導入効果

CADDi Quoteの導入は、モリタアンドカンパニーの生産管理チームに大きな変革をもたらしました。進捗の可視化により、「誰がどこまでやったか」がチーム全体で共有され、担当者不在時も業務を代替可能に。これにより、業務の属人化が解消され、自然な業務分担が実現しました。

次に、発注プロセスがデータとして蓄積される「プロセスの資産化」を実現し、煩雑な手配業務やミスが減少。結果として、月間1,425分の業務工数削減、そして約429万円の原価低減を実現しました。この変革は現場に留まらず、採用戦略にも波及。専門知識がなくても成果が出せるようになったため、採用条件を「機械加工の経験者」から「人当たりの良さ」へと緩和し、採用競争力が向上しました。

さらに、製造業AIデータ活用クラウドCADDi Drawerでは、社員が図面情報を連携させるマクロを開発するなど、自発的なイノベーションが生まれています。CADDiは、業務効率化を超え、社員の潜在能力を引き出すプラットフォームとしても機能し始めています。


今後の展望

今や同社チームにとって、CADDi Quoteは不可欠なソリューションとなっています。成功体験の裏側には、社員の声に真摯に耳を傾け、改善を重ねてきたキャディとの密な連携がありました。今後は、製造業AIデータプラットフォームCADDiの活用を全部署に広げ、図面だけでなく写真やドキュメントなども含めた様々なデータをCADDi上で集約していく予定です。AIを本格的に活用できる状態にいち早く移行できるよう、準備を進めていく方針です。


株式会社モリタアンドカンパニー 生産本部製造部 グループリーダー 水野勝仁 氏のコメント

「今では当初導入を渋っていたメンバーも見積手配をやってくれるようになり、業務の流れが大幅に改善されました。自然な形で業務が分担され、属人化の解消に繋がっています。今後は製造業AIデータプラットフォームCADDiの活用を全部署に広げ、AIを本格的に活用できる状態にいち早く移行できるよう、準備を進めていきます。」

株式会社モリタアンドカンパニー 代表取締役社長 兼廣 明生 氏のコメント

「CADDi Quoteの導入は、単なる業務効率化ではなく、我々の『人の可能性の最大化』という理念を体現する取り組みになりました。本件については、水野を筆頭に生産管理のメンバーが本当によく頑張ってくれています。特に、手配業務のメイン担当者によるマクロ開発は、まさに社員一人ひとりが持つ潜在能力が解放された好例です。私たちが目指す『世界の中小企業のロールモデル』への道は、このように社員が自ら挑戦し、成長できる環境づくりから始まると考えています。」

■ 製造業AIデータプラットフォームCADDi(キャディ)について( https://caddi.com/ )

製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、生産活動と意思決定を高度化するプロダクトです。祖業である部品調達事業での経験とAIを用いたテクノロジーの力を活用し、点在する経験とデータを資産に変え、競争力を高めます。

■ 製造業AI見積クラウドCADDi Quote(キャディ クオート)について( https://caddi.com/ja-jp/quote/ )

見積を起点に調達活動の高度標準化を支援する調達業務特化のアプリケーションです。 見積もり先候補の自動選定など、AI解析とデータ活用で、アナログな見積業務をデジタル化し、見積業務の飛躍的な効率化と脱属人化を実現。見積データを自動蓄積し、サプライチェーンデータを資産化することで、業務・組織レベルの向上による原価低減・サプライチェーン強化を実現します。

キャディ株式会社

キャディ株式会社

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計エクイティ資金調達額は257.3億円。

<会社概要>

本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)

代 表 者:代表取締役 加藤勇志郎

設   立:2017年11月9日

資 本 金:257.3億円(資本準備金含む)

事業 内容:製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営

U R L   :https://caddi.com/

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会社概要

キャディ株式会社

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URL
https://caddi.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都台東区浅草橋4-2-2 D'sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
電話番号
03-6843-3802
代表者名
加藤 勇志郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2017年11月