米国スタートアップ2社が採択され、日本国内PoC実施へ 「Bridge To MassChallenge UTokyo IPC 2024」を実施
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:植田浩輔 以下、東大IPC)が事務局を務める日本最大級のアカデミア共催(※)アクセラレータープログラム「1stRound」は、米国のスタートアップアクセラレーターであるMass Challenge(事務局:米国マサチューセッツ州ボストン)と連携して、日米スタートアップ連携を推進する新プログラム「Bridge To MassChallenge UTokyo IPC 2024」を行いました。
本プログラムは、米国の大学発ディープテックスタートアップを対象に、日本市場での事業展開と商業化を支援するもので、2024年12月に米国スタートアップ2社、Freshean Corp.、Stroma Vision, Inc.の支援を開始。すでに両社は、PoC実施に向けた合意を日本の大手企業と締結しています。

米国最大規模を誇るMassChallengeと連携、グローバルトップスタートアップと日本企業とのテクノロジー・サービス実証の実現へ
MassChallengeは、世界8都市で活動し、これまでに24カ国・4,400社超のスタートアップを支援してきました。累計1,800万ドル超のノンエクイティ資金の提供をはじめ、スタートアップと専門家、企業、コミュニティを結びつけ、インパクトの大きいスタートアップの急速な成長を支援します。
この度、MassChallengeと東大IPCは、米国スタートアップ向けに日本市場やネットワークを活用しビジネス拡張を支援するBridge To MassChallenge UTokyo IPC2024 プログラムを行い、2件の米国スタートアップを採択しました。
https://apply.masschallenge.org/tokyo-2024
本プログラムに採択されたスタートアップは、以下の支援を受けます。
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日本市場への初期進出を加速する5万ドルのエクイティフリー資金
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日本企業、投資家、規制当局との実務的な連携機会
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日本の大手企業とのPoC実施を含む伴走支援
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日本の事業環境に特化した4か月間のメンタリングおよび事業開発支援
本プログラムは2024年9月に米国での募集を開始し、採択企業に対して12月より4ヶ月間のメンタリング・伴走支援を行いました。すでに両社は、PoC(概念実証)実施に向けた合意を日本の大手企業と締結しています。
アカデミア起点のグローバルディープテックスタートアップと日本の産業界との連携を促進する、スタートアップにとって類を見ない支援体制を提供します。
世界に開かれた日本のアカデミアスタートアップエコシステム構築を、国内外のパートナーとともに目指す
本連携を通じて、東大IPCのアカデミア・産業のネットワークと、MassChallengeのグローバルなアクセラレーションの知見を組み合わせ、日米のディープテックスタートアップにとって実践的かつ戦略的な成長の場の創出を目指してまいります。
東大IPCは、世界に伍するアカデミア関連ディープテックスタートアップの創出・育成に今後も寄与するとともに、国内大学、企業とのネットワークと海外スタートアップとの連携を深めていくことで、日本のスタートアップエコシステムのさらなる発展を、世界のMassChallengeをはじめとするパートナーとともに目指してまいります。
MassChallenge グローバルパートナーシップ担当 シニアディレクター Sunanda Narayan コメント
Bridge To MassChallenge UTokyo IPCは、単なる支援プログラムではなく、日本のリーディングカンパニーとの長期的な関係構築を実現する起点です。東大IPCとの連携により、米国スタートアップが日本市場のダイナミックなエコシステムを理解し、日米のスタートアップコミュニティの架け橋となることを期待しています。
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 Partner & Director(1stRound統括) 長坂 英樹 コメント
MassChallengeとの連携は、単なるスタートアップ招聘ではなく、米国のディープテック企業が日本市場でビジネス展開するために、PoC設計、パートナー企業とのマッチング、実務支援までを包括した実践的な支援スキームです。どれだけ優れた技術や構想を持っていても、日本市場での展開には、規制・商習慣・意思決定構造への適応、そして現地パートナーとの信頼構築が欠かせません。今回PoCに進んだ2社は、我々が構築した制度設計が有効に機能した事例であり、実装フェーズに進むグローバルスタートアップ支援の可能性を示してくれました。今後は、日本からもグローバル展開を志すスタートアップを送り出し、MassChallengeとともに、互いのエコシステムから相互にスタートアップを送り合う実効的なモデルとして、この連携をさらに深化させてまいります。
世界に伍するスタートアップ組成・育成プログラムへと進化を目指す1stRound
東大IPCが事務局を務める日本最大級のアカデミア共催起業支援プログラム「1stRound」は、各業界トップクラスの大企業と民間ベンチャーキャピタルが審査を行うことで独立性と公平性を保ちながら、アカデミア系スタートアップを採択し、ビジネスの初動を加速させるためのNon-Equity資金をはじめ、事業価値が算定可能な事業体・スタートアップとなるためのハンズオン支援を行っています。
過去9年、累計102チームを採択し、会社設立・資金調達を支援、過去採択チームの資金調達成功率は90%以上、大型助成金の採択率50%以上を達成しております。また、コーポレートパートナーを中心とする大手企業との協業関係の創出にも注力しており、各回とも半数を超えるチームが協業に至っております。
また、過去採択企業において「StartX」「Berkeley SkyDeck」等世界トップレベルのアカデミア系プログラムにも複数社採択されており、米国本社設立等、海外展開に向けた支援も展開しています。2024年4月に欧州最大の研究コンソーシアムであるCyber Valley、2025年5月にヘルシンキ大学との連携を発表し、大学・さらには国の垣根を超えたベンチャー創出および育成を目指しています。
1stRoundは、日本で生まれたスタートアップの海外展開、海外の大学・研究機関関連スタートアップの日本国内誘致支援と相互に展開することで、大学技術、卓越した挑戦とともに、海外知見の結合によって、世界で戦えるスタートアップ組成・育成プログラムへと進化します。
※共催アカデミアは以下の通り。
国立大学法人東京大学、国立大学法人筑波大学、国立大学法人東京科学大学、国立大学法人神戸大学、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学、国立大学法人一橋大学、国立大学法人北海道大学、国立大学法人九州大学、学校法人早稲田大学 、学校法人慶應義塾、学校法人立命館(立命館大学、立命館アジア太平洋大学)、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(OIST)、国立大学法人金沢大学、学校法人近畿大学、学校法人東京理科大学、国立大学法人お茶の水女子大学、学校法人同志社 同志社大学、国立大学法人広島大学、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)、静岡県公立大学法人静岡県立大学、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)、国立研究開発法人理化学研究所(2025年5月現在)
MassChallengeについて
MassChallengeは、世界中の起業家を支援する非営利のスタートアップアクセラレーター。2009年の設立以来、24カ国において4,400社以上のスタートアップを支援。エクイティ取得なしで1,800万ドルを超える賞金・資金を提供しており、持続可能な社会変革の担い手を育てています。
本社:米国マサチューセッツ州ボストン
公式サイト:https://masschallenge.org
東大IPCについて
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)は、東京大学100%子会社の投資会社として2016年に設立。1stRoundにおいては、初期資金の提供に加え、経営支援、産業界との連携などを通じて、アカデミア発の革新的技術の事業化を推進しています。
所在地:東京都文京区本郷7-3-1
代表取締役社長:植田 浩輔
公式サイト:https://www.utokyo-ipc.co.jp
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷七丁目3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当者:長坂英樹
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