サグリ、衛星データとAIを活用した次世代水田管理ソリューションに関する国際特許を出願
― 農業の水資源利用最適化と環境負荷軽減をグローバルに推進 ―
サグリ株式会社(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:坪井 俊輔)は、衛星データやIoTセンサー、モデル予測技術を融合させた革新的な水田管理ソリューションに関する特許を、特許協力条約(PCT)に基づき国際出願(国際出願番号: PCT/JP2025/029027)したことをお知らせいたします。
本出願は、当社の事業の中核をなす技術に関するものであり、水田の適切な水位管理を通じて、効率的な水資源の利用と環境負荷の軽減という世界的な課題の解決に貢献するものです。
■ 背景と目的
世界の農業、特に稲作は、気候変動による水不足のリスクや、水田から排出されるメタンガスによる環境への影響といった課題に直面しています。これらの課題に対応するためには、従来の人手による管理や単一技術の活用だけでは限界があり、より精緻で広域的な水管理技術が求められていました。
当社は、これらの課題を解決するため、複数の先進技術を有機的に結合させるという新しい発想のシステムを開発いたしました。このシステムは、農業生産者様の収益性向上を支援すると同時に、持続可能な農業の実現に貢献することを目的としています。
■ 国際特許出願中の技術概要
今回出願した技術は、当社独自の水位予測と、衛星や地上のセンサーから得られるリアルタイムの観測データを高度に組み合わせる点に特徴があります。
広域の状況を捉えるデータと、現場の精密なデータを当社独自モデルが常に解析・学習し、予測結果に反映させ続けることで、個々の水田から地域全体に至るまで、より現実に即した高精度な水位の推定・予測を可能にします。
これにより、稲の生育段階に応じた最適な灌漑タイミングの通知、メタン排出を抑制するための水管理支援、さらには地域全体の水需要予測といった、付加価値の高い情報提供を実現します。
■ 今後の展望
今回の国際特許出願を機に、本技術を基盤としたサービスの開発と事業展開を国内外でさらに加速させてまいります。農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、生産者の皆様を支援するとともに、水資源の保全や脱炭素化といった地球規模の課題解決に貢献してまいります。
■ サグリ株式会社について
サグリ株式会社は、「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018年に兵庫県で創業した岐阜大学発のインパクトスタートアップです。AIを用いた衛星データ解析技術を主軸に、持続可能な農業の実現と、地球環境の課題解決を目指しており、耕作放棄地を検出する農地パトロールアプリ「アクタバ」、作物の種類を検出する作付け調査アプリ「デタバ」、農地所有者と作り手・担い手のマッチングを行う「ニナタバ」、土壌分析ができる営農アプリ「Sagri」などのサービスを提供しています。
2023年に農林水産省及び経済産業省より令和4年度第2次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」に採択。「ICCサミット KYOTO 2023」カタパルト・グランプリ優勝。経済産業省「J-Startup 」「J-startup Impact」に選出。2024年にシリーズA約10億円の資金調達を実施。第6回宇宙開発利用大賞において内閣総理大臣賞を受賞。
会社名:サグリ株式会社
代表者:代表取締役CEO 坪井 俊輔
所在地:兵庫県丹波市氷上町常楽725-1
設立:2018年6月
事業内容:衛星データ解析および機械学習による事業創出
Webサイト:https://sagri.tokyo
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