2021年 IBM投資家向け説明会(IBM Investor Briefing 2021)について - アービンド・クリシュナ IBM会長兼CEO(最高経営責任者)

日本IBM

[ニューヨーク – 2021年10月4日(現地時間)]
本日IBMは、アナリストおよび投資家の皆様に当社ビジネスの継続的発展についてご説明しました。投資家の皆様に対する私たちのメッセージは、「ハイブリッドクラウドおよびAIを中心としたIBMの戦略は、当社のお客様から強い共感をいただいており、この戦略を実現させるために私たちが進めている大きな変革は、成果をあげている」という明確なものです。やるべきことはまだ多数ありますが、IBMはすでに、これまでとは大きく変わり始めています。

本日私たちがお伝えした主な議題は以下の3点です。重要なことは、この3点は相互に関連し、私たちの取り組みに対する成果は、その相乗効果によってもたらされるということです。

1. ポートフォリオを最適化し、持続可能な一桁台半ばの収益成長を推進していきます
IBMのポートフォリオの半分近くがソフトウェアで、3分の1弱がコンサルティング・サービスになると見込まれます。どちらも成長のための強力な原動力で、Red Hatとともに順調に成長していくでしょう。これにより私たちは、Red Hatを中核とするプラットフォーム中心のモデルを推進することができます。その一方で、インフラストラクチャーも依然として当社の重要な部分を占めています。このポートフォリオと、私たちが進めている投資、およびエコシステムの拡大により、2022年から一桁台半ばの収益成長をもたらします。

2. お客様により良いサービスを提供するため、より集中し俊敏性を高めていきます
お客様との協業体制の明確化から、社内の意思決定の大幅な簡略化、エコシステム・パートナーとの協業拡大など、私たちはお客様のデジタル変革を加速するための能力を高めてきました。その結果、当社の営業部門では、生産性の向上を示す兆候が見られるようになりました。これまで4,000件以上のプロジェクトを実施してきたIBM Garageは、お客様との共創において私たちが進めている変革の優れた例となっています。

3. 投資を継続するために強力なフリー・キャッシュフローを創出していきます
今後3年間で私たちは350億ドルのフリー・キャッシュフローを創出すると見込んでいます。重要なのは、フリー・キャッシュフローによって、私たちは自社のビジネスに必要な投資を行えるだけでなく、配当を通じて魅力的な株主利益ももたらせるということです。

IBMは10年前とはまったく違ったように見えるかもしれませんが、ハードウェア、ソフトウェア、サービスといった種類の異なるテクノロジーのすべてを最大限に活用して、お客様にとっての永続的な価値を創出し、お客様の喫緊のビジネス課題を解決できることは、私たちにしかできない強みであることに変わりありません。私たちは、お客様のビジネスを前進させるための革新的なテクノロジーを開発して利用できるようにする「触媒(Catalyst)」なのです。

全世界のあらゆる業界のお客様が、IBMと連携して自社ビジネスの変革を進めています。例えば、私たちはベライゾンのような通信会社が通信パターンの大きな変化に迅速に適応できるよう、クラウド・ベースのネットワークの構築を支援しています。また、シティバンクを始めとする銀行では、監査人が何千件もの取引記録を解析する貴重な時間を無駄にしないよう、IBMのAI機能を利用しています。またEYなどのビジネス・サービス企業では、IBMのAIを活用したソフトウェアを利用し、合併や買収におけるデューデリジェンスにかかる時間を大幅に削減しています。

私は、IBMの将来と持続可能な成長を達成し、維持する能力に大きな自信を持っています。これから私たちがお客様と協力して、お客様のデジタル変革を進めて実現していく次のステージの大きな可能性を楽しみにしています。その成功には、IBM社員のスキルや創意工夫、そしてやり抜く力が不可欠です。IBMがここに至るまでの投資家の皆さんのご協力、そして私たちのお客様のビジネス変革を支援するための継続的な取り組みに感謝申し上げます。

引き続き、皆さんとIBMの未来についてお話しできることを楽しみにしています。キンドリルは、今四半期中に独立した企業となるよう手続き完了に向けて順調に進んでおり、また改めて皆さんに詳細をお知らせいたします。

以上

IBM Investor Briefing 2021については、こちらのURLをご参照ください。録画の視聴や資料をダウンロードいただくことができます。
https://www.ibm.com/investor/events/ibm-investor-briefing-2021

当資料は、2021年10月4日(現地時間)にIBM Newsroomに掲載したアービンド・クリシュナのブログの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/IBM-Investor-Briefing-2021

 

会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月