日清オイリオ生活科学研究レポートNo.50 '24環境に関する意識・実態調査
個人でできる身近な食への行動が環境配慮へ ◆2021年と比べて環境に関する言葉の認知度は向上、環境への意識は低下 ◆環境に配慮した行動として「食品ロスを減らすようにしている」人が約8割と増加
日清オイリオグループ株式会社(社長:久野 貴久)は、「日清オイリオグループビジョン2030」の6つの重点領域において「地球環境」を掲げ、次世代のために脱炭素社会、循環型社会の実現を目指し、未来を見据えて事業活動での環境負荷を最小限にすべく、取り組みを推進しています。
生活科学研究課では、環境に関する調査を継続的に実施し、分析結果を発信しています。この度、「環境に関する意識・実態調査」を実施し、前回調査した2021年と、今回調査の2024年の変化等に着目して分析した結果をレポートにまとめました。
・レポートは生活科学サイトから御覧いただけます: https://www.nisshin-oillio.com/report/
【調査結果のまとめ】
今回の調査では、2021年と比べて、環境と聞いて思い浮かべることが変化したほか、環境に関する言葉の認知度の向上、意識や行動の低下など、生活者の環境配慮に対する意識や行動に変化がみられました。
普段の生活においては、環境に配慮して節水や時短調理をするといった“炊事における環境意識”の増加や、“環境に配慮した行動”のうち食品ロスを減らすようにしている人が約8割に増加するなど、生活者は「個人でもできることがある」という認識を持つようになったと考えられます。また、このような行動は、生活コストへのメリットにつながることも、増加を後押ししていると考えられます。
近年、実生活に影響する異常気象をはじめとする環境問題への関心が高まりつつあるなか、メディアや教育、企業の取り組みも影響し、生活者の日常の行動が少しずつ変わり続けている様子もうかがえました。
【調査結果のポイント】
●「SDGs」を“知っている/聞いたことがある”人は18.5ポイント増加し約9割に
「環境に関する言葉の認知度」について、2021年と比べて「SDGs(持続可能な開発目標)」を知っている・聞いたことがある人は18.5ポイント増加し約9割、「サステナビリティ(持続可能性)」を知っている・聞いたことがある人も20.4ポイント増加し約8割へと増加しました。一方、今回の調査から設問に加えた「プラントベースフード」「SAF」は、知っている・聞いたことがある人が約3割に留まりました。(レポート5頁参照)
●環境問題や環境配慮への意識は、すべての年代で低下
「環境問題や環境配慮への意識」は、2021年と比べてどの年代も低下し、特に50代では26.3ポイント低下しました。また、「環境問題や環境配慮への意識のきっかけ」は、男性は「自然災害・異常気象を知って/経験して」、女性は「買い物袋が有料になって」が最多でした。(レポート6頁参照)
●「食品ロスを減らすようにしている」は、8.2ポイント増加し約8割に
「環境に配慮した行動」のうち、「食品ロスを減らすようにしている」人は、2021年と比べて8.2ポイント増加し約8割となりました。(レポート8頁参照)
●その他調査結果のポイント
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「環境問題や環境配慮と聞いて思い浮かべること」として、「異常気象」、「大気汚染」、 「個人」が頻出上位に
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「環境問題や環境への配慮を意識するとき」のうち、「食品・食材を買ったり、食事をするとき」は30代が13.8ポイントと大きく増加した一方、50代は5.6%減少
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「食品ロスを削減するために取り組んでいること/工夫していること」は、「日持ちするものを選ぶ」で12.1ポイントと大きく増加
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「生鮮食品/加工食品の購入時に重視すること」として、「環境に配慮した商品であること」は2021年から変わらず低い割合
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「炊事における環境意識」は、洗い物時の水量調整や調理時間の短縮などで増加傾向
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「住んでいる自治体での食用油の捨て方」は、「知っている」人が8.6ポイント増加し約5割に
調査概要
実査期間2024年6月20日~21日
調査手法定量調査 (インターネット調査にて実施)
調査地域全国
調査対象20~70代の男女
サンプル数・割付n=2065 (人口構成比に応じて割付)
【参考URL】
◆ 調査結果詳細(レポート)
https://www.nisshin-oillio.com/report
◆ 当社のサステナビリティに関する取り組み
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