【後編】企業担当者150人が明かす！法人携帯キャリア選定のリアルな比較基準(BtoBマッチングサイト『一括.jp』調べ)

https://emeao.jp/ikkatsu-column/recommend_mobilephonecompany/ BtoBマッチングサイト『一括.jp』が法人(会社)携帯の選定基準を徹底調査

株式会社eclore

2025年6月14日 18時29分

企業が法人(会社)携帯を導入する際、どのようなポイントを重視し、どのような観点で比較検討しているのでしょうか？

今回、厳選業者を紹介するBtoBマッチングサイト一括.jp（https://emeao.jp/ikkatsu-column/recommend_mobilephonecompany/ ）は、法人(会社)携帯の導入経験がある担当者150名を対象にアンケート調査を実施しました。本調査では、「キャリア選びで重視した点」「比較検討の実態」「実際に感じたキャリア間の違い」「最終的な決定理由」など、意思決定プロセスの各段階を多角的に検証しています。

本記事では、2025年6月5日に実施したアンケート結果をもとに、法人(会社)携帯導入に関するリアルな選定基準や比較ポイント、実際の決定プロセスについて分かりやすく解説します。法人(会社)携帯の導入を検討中のご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

▼ 調査概要

調査1：法人携帯キャリア選びで最も重視したポイントは？

調査2：比較検討したキャリアの数は？

調査3：比較して「予想以上に差があった」と感じた項目は？

調査4：最終的にそのキャリアに決めた理由とは？

※尚、本アンケート調査の内容は前編・後編に分けて公開しています。
▼前編はこちら

【前編】企業担当者150人が明かす！法人携帯キャリア選定のリアルな比較基準(BtoBマッチングサイト『一括.jp』調べ)

調査結果3：実際に比較して「予想以上に差があった」と感じた項目は？※複数選択可(注)

(注) 本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。より明確に実際に比較して「予想以上に差があった」と感じた項目を把握できるようにしています。

最も多かった回答は「料金・コスト」で、44.7％（67人）が「予想以上に差があった」と感じています。この結果から、法人携帯キャリアの選定にあたって、実際に比較してみると料金面での違いが想像以上に大きかったことがわかります。
次いで「通信品質（速度・安定性）」が29.3％（44人）と多く、通信キャリアによる品質面での格差も現場で強く感じられていることが示されています。
また、「特になかった」と回答した方も28.7％（43人）存在しており、多くの項目で大きな差を感じなかった層も一定数いることが特徴的です。
「サポートの手厚さ」（13.3％、20人）、「法人特典や独自サービス」（12.7％、19人）といったサポート面や付加価値サービスについても、一定数が予想以上の差を実感していることがうかがえます。
一方で、「端末ラインナップ」（4.7％、7人）、「契約・解約の手間」（4.0％、6人）については、比較による大きな差は感じにくい傾向となりました。
全体としては「料金」「通信品質」といった基本性能での差が最も大きく認識されており、それ以外は担当者や企業のこだわり・用途によって評価が分かれる結果となっています。

調査結果4：比較検討の結果、最終的にそのキャリアに決めた理由は何ですか？

最も多かった回答は「他社よりもコストメリットが大きかった」で、全体の43.3％（65人）を占めています。この結果から、法人携帯キャリアの最終決定においてはコストパフォーマンスが圧倒的に重視されていることがわかります。
次いで、「端末やサービスの内容が充実していた」「社内・グループ内で既に使われていた」がともに16.7％（25人）で並び、実績や利用実態、サービスの幅広さも決定要因となっていることが読み取れます。
さらに「担当者の対応が良かった・信頼できた」（10.7％、16人）や「サポート・アフターケアが手厚かった」（7.3％、11人）も一定の票を集めており、価格やサービス内容以外に、担当者の対応力やサポート体制も評価ポイントとなっている様子がうかがえます。
一方、「キャンペーンや特典が魅力的だった」（4％、6人）、「その他」（1.3％、2人）は少数に留まりました。
総じて、コスト面を最重視しつつも、既存の導入実績やサービス内容、担当者の対応といった複合的な要素も選定理由として重視されていることが明確となる結果となりました。

5. コスト主義の裏に潜む「納得感」と多角的評価の重要性

今回のアンケート結果から、法人携帯キャリア選びにおいて「コスト」と「通信品質」が依然として圧倒的な優先順位を持つことが明らかになりました。検討段階でも実際の決定段階でも、コストメリットが企業担当者の判断軸として最も大きなウエイトを占めていることは、経営合理性や費用対効果を追求する法人ならではの傾向といえるでしょう。
一方で、比較検討のプロセスに目を向けると、十分な情報収集や多角的な比較を行っている企業は必ずしも多くなく、「1〜2社のみでの比較」や「決め打ちでの選定」が過半数を占めていました。これは、時間的・人的リソースの制約や、既存導入実績への信頼、情報過多の時代における「選択肢の絞り込み」が背景にあると考えられます。
また、「実際に差を感じたポイント」や「決定理由」にも現れているように、価格や通信品質以外にも、担当者の対応・サポート体制・サービス内容の充実度といった「目に見えにくい付加価値」も一定の評価を受けている点が特徴的です。こうした点は、単なる数字上の比較ではなく、長期的な取引や業務運用の安心感につながる観点として、今後ますます重視されていく可能性があります。
総じて、法人携帯キャリア選びは「価格」「品質」という明確な基準を押さえつつ、社内文化や運用体制、担当者との信頼関係など多様な観点からの総合的な判断が求められる意思決定プロセスであることが浮き彫りになりました。今後の選定や見直しの際は、数値だけでなく自社の実情や運用に合った「納得感」をいかに高めていくかが、より重要なテーマとなりそうです。