『「平穏死」を受け入れるレッスン 自分はしてほしくないのに、なぜ親に延命治療をするのですか?』刊行のお知らせ

株式会社誠文堂新光社

株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は、2016年7月4日(月)に、『「平穏死」を受け入れるレッスン』を刊行いたします。


「いつまでも生きていてほしい」、けれども、
「できるだけ楽に逝かせてあげたい」
悩み苦しむ家族のジレンマに医師が答える


◎老衰による死に苦痛は伴わないことが科学で証明された。
 メカニズムを正しく知ることで「死」の恐怖は和らぐ。
◎介護士や医師、関係者と繰り返し話し合って、
 悩んだことこそが、家族の心を癒してくれる。
◎自然に逆らわない老衰死を迎えた人の死に顔は、
 まるで仏さまのように穏やかで美しい。

2010年に石飛幸三医師が提唱して以来、自然な老衰死のあり方とその穏やかな看取りとして「平穏死」の考え方が徐々に浸透してきました。胃ろうをつけた寝たきりの人も、この6年で60万人から20万人に減りました。しかし現在でも、無理な延命治療によって穏やかな老衰死が妨げられてしまう実情があります。それは皮肉にも、家族の「情念」が大きな要因なのです。

多くの人が、「自分の終末期には無理な延命をしないでほしい」と望んでいます。しかし自分の親が年老い、老衰や病気になると、本人にとって苦しみでしかないと頭ではわかっていながら、医師の勧めに従い延命措置を受け入れてしまうことも多いのです。自然の摂理としての死が、家族にとって「悲劇」という受難になってしまうのです。

親や配偶者との別離は悲しい。家族が悩み、迷うことは当然です。しかし、「命より大切なものはない」という考えにとらわれてしまうと、当人の尊厳が失われてしまいます。延命治療を決断した家族自身も、また苦しんでいるのです。

本書では、親や配偶者の死と向き合う家族の声に耳を傾け続けてきた石飛医師が、悩み苦しむ家族に向けて、大切な人を幸せに見送る心の持ちようや看取り方を提示します。

【目次】
はじめに
第1章 人には「安らかにいのちを閉じる力」がある
 ・食べなくていい、飲まなくていい、眠って、眠って、さようなら
 ・そのとき苦痛はないのか
 ・自然死が社会的に受け入れられる時代になった ほか
第2章 終末期医療、家族のジレンマはなぜ起きる?
 ・人の生き方の問題は刑法でも裁けない
 ・意見が割れた、心が揺れた
 ・人生最後の時間をどう楽しく生きてもらうか ほか
第3章 日本人の医療依存を考える
 ・医療保険制度の功罪
 ・医療依存―日本人はなぜこんなに検査・検診が好きなのか
 ・病気を見つけてどうするつもりだ? ほか
第4章 いま必要なのは、「老い」と「死」を受け入れる姿勢
 ・死をタブー視し、嫌ってきた社会
 ・「いのちは大切なもの」と考えすぎるな
 ・老いとは、安らかに逝くための自然からのギフトである ほか
第5章「その人らしさ」を尊重したケアで人生をハッピーエンドにする
 ・高齢者に必要なのは、医療よりも質のよいケア
 ・胃ろう六年、願いが通じて奇跡が起きた ほか
第6章「最善」の医療とは何か
 ・いのちは救えた、しかしあきらめてもらったことがある
 ・誰のための医療なのか、何のための医療なのか ほか
第7章 試練は「人生で本当に大切なもの」に気づくためにある
 ・悲嘆の底を抜けた先には希望がある
 ・どんな状況でも、人間としての尊厳と生きる希望があればいい ほか
終章 幸せな死を思い描いて、今日一日を楽しんで生きる
 ・人生一〇〇年時代、下り坂をどう降りるか
 ・自分のためより、誰かのために―「忘己利他」のすすめ ほか
おわりに

【著者プロフィール】
石飛幸三(いしとび・こうぞう)
特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医。1935年広島県生まれ。61年慶應義塾大学医学部卒業。同大学外科学教室に入局後、ドイツのフェルディナント・ザウアーブルッフ記念病院、東京都済生会中央病院にて血管外科医として勤務する一方、慶應義塾大学医学部兼任講師として血管外傷を講義。東京都済生会中央病院副院長を経て、2005年12月より現職。著書に『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか?』(講談社)、『「平穏死」という選択』『こうして死ねたら悔いはない』(ともに幻冬舎ルネッサンス)、『家族と迎える「平穏死」 「看取り」で迷ったとき、大切にしたい6つのこと』(廣済堂出版)などがある。

【書籍概要】
書 名:『「平穏死」を受け入れるレッスン』
著 者:石飛幸三
仕 様:B6変形判、216ページ、ソフトカバー
定 価:900円+税
配本日:2016年7月4日(月)
ISBN:978-4-416-71627-4

【書籍のご購入はこちら】
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【書籍に関するお問い合わせ先】
株式会社 誠文堂新光社
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11
ホームページ:http://www.seibundo-shinkosha.net/
フェイスブック:https://www.facebook.com/seibundoshinkosha
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業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区本郷3-3-11
電話番号
03-5800-5780
代表者名
小川雄一
上場
未上場
資本金
4億1950万円
設立
1912年06月