「VI-1号 投資事業有限責任組合」へのLP出資を決定
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:植田浩輔、以下、東大IPC)は、スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」を掲げる東京都の支援の下で運営する大学発スタートアップ等促進ファンド投資事業有限責任組合(Academic Startup Acceleration、以下、ASAファンド)より、株式会社ビジョンインキュベイト(本社:石川県金沢市、代表取締役:松本邦夫)が運営する「VI-1号 投資事業有限責任組合」に対してLP出資を実施しました。

北陸を拠点とする産業の活性化に資する投資・成長支援を展開
ビジョンインキュベイトは、2023年設立の国立大学法人金沢大学が100%出資するベンチャーキャピタルで、ライフサイエンスやIT、マテリアルなどのディープテック領域に特化し、北陸を拠点とする産業の活性化に資する投資を目指しています。
代表取締役の松本邦夫氏は、理学博士として金沢大学副学長(産学連携・研究総括担当)を務めるとともに、2001年に創業したクリングルファーマ株式会社を2020年に東証マザーズへ上場させるなど、研究者・起業家・経営者として豊富な実績を有しています。同社は、国立大学の研究成果を基盤としたスタートアップの創出と成長支援を使命とし、北陸3県の13大学、3高専を主幹・共同機関とする北陸地域の大学・高専発スタートアップ創出プラットフォーム「TeSH」などとも連携をしながら、北陸のみならず全国の国立大学発スタートアップへの支援・投資活動を展開しています。
また、金沢大学では社会実装の最速化を目指した「未来知実証センター棟」が今年6月23日に竣工式を迎え、ビジョンインキュベイトも入居します。社会実装が期待される基礎研究(応用研究)の研究者の育成や、北陸地域の起業家の新たなコミュニティ形成への寄与も期待されています。
東大IPCは、ビジョンインキュベイトが有するアカデミア発ディープテックスタートアップへの深い理解と、地域に根差しつつもオープンな連携体制を持つ独自のネットワークの構築、そして松本氏をはじめとする経営陣の豊富な事業化経験にも期待し、今回の出資を決定いたしました。
本出資を通じて、全国の大学発スタートアップ間の連携を促進し、日本のディープテック・エコシステムの更なる発展に貢献してまいります。
株式会社ビジョンインキュベイト 代表取締役 松本邦夫 コメント
この度、東大IPC様が運営されるASAファンドより、弊社「VI-1号 投資事業有限責任組合」にご出資いただきました。多くの実績と信頼をもつ東大IPC様とのご縁をいただき、心より感謝申し上げます。
弊社は、国立大学等をルーツとするスタートアップクリエーションと投資活動による事業化支援を行っています。アカデミアからの研究成果が社会に実装され、研究者の、そして私たちの夢が、スタートアップを介して人と社会に届けられることが目標です。2025年3月にファイナルクローズを迎えた本ファンドでは、これまでに7社への投資を実行し、現在2号ファンド組成に向けた準備も開始しております。
私たちは、東大IPC様との連携を深化させ、社会への影響力をもつスタートアップを支援してまいります。
東大IPCは、VI-1号 投資事業有限責任組合へのLP出資と、ビジョンインキュベイト社との協力関係を構築することで、日本の大学発スタートアップ及びそのエコシステムの更なる育成促進を目指してまいります。
日本の大学発スタートアップの創出拠点となり、エコシステム拡大を目指すASAファンド
東京都は、令和4年11月にスタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」を策定し、「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」を掲げ、グローバルに活躍するスタートアップの創出や、スタートアップの裾野拡大、行政がイノベーションを支援する官民協働の拡大を目指しています。その取組の一環として、知の拠点である大学や研究機関の集積を活かし、大学の優れた研究や研究開発型のディープテック企業の技術を社会に実装するべく、ASAファンドを創設。2024年1月に東大IPCがその運営事業者に採択されました。
ASAファンドは、日本の大学発スタートアップ・エコシステムの課題解決に取り組むとともに、産学官および海外との連携をさらに強化し、日本の大学発スタートアップ・エコシステムを海外トップレベルまで高め、世界に伍するユニコーンスタートアップの育成を通じて、世界における日本の産業競争力の強化に資することを目的としています。その具体的な運用として、大学を中心に豊富に存在している技術シーズを掘り起こし、事業化を支援し、グローバルに展開できるスタートアップを育成・支援するため、主として大学発スタートアップに投資・支援する大学VCファンド等に出資(ファンド・オブ・ファンズ)を展開しております。
株式会社ビジョンインキュベイトについて
概要 ベンチャーキャピタル・ファンドの運営
設立 2023年8月
所在地 石川県金沢市角間町 金沢大学インキュベーション施設1階
代表者 代表取締役:松本 邦夫
URL https://visionincubate.com/
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大 IPC)について
東大IPCは、大学、企業、ベンチャーキャピタル、政府・自治体など幅広いステークホルダーと連携した、世界と肩を並べるスタートアップ創出やエコシステム構築を通じて、世界における日本の産業競争力の強化に資するべく活動を展開しています。
東京大学周辺で培われてきたベンチャー・エコシステムをさらに発展させるべく、東京大学100%出資の子会社として2016年に設立。官民ファンドとして2つのファンドを通じた国内外70社を超える大学関連のスタートアップおよび民間VCファンドへの投資と並行し、研究者技術シーズの事業化や客員起業家(EIR)起業を支援する「スタートアップ創造」、国内最大規模を誇るアカデミア機関共催のアクセラレータプログラム「1stRound」の運営、「DeepTech Dive」などの人材支援をはじめとするハンズオン支援を手がけています。ディープテックスタートアップの支援・育成に必要なあらゆるリソースが集積するプラットフォームを構築し、インキュベーション&アクセラレーションによる創業から育成、VCファンド運営による成長資金の供給と、継続的な活動支援を展開しています。
概要 アカデミア関連スタートアップ・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立 2016年 1月
株主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ 261
代表者 代表取締役社長 植田浩輔
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ 261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当:河合将文
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