【子ども・10代の春の皮膚トラブル調査】入学・進学後に「ニキビ・日焼け・汗疹」が悪化した10代は71.3%、保護者の81.0%が「子どもの皮膚科受診のタイミングがわからない」
〜新学期のストレスや環境変化が肌トラブルの引き金に、早期受診の目安と正しいケア方法を皮膚科医が解説〜
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、子どものニキビは市販薬で1〜2週間改善しない場合、または痛みや膿を伴う場合は皮膚科を受診すべきです。思春期ニキビの治療には、アダパレン外用薬や過酸化ベンゾイル製剤が第一選択となり、重症度に応じて抗菌薬の内服も検討されます。汗疹・あせもは通気性の良い衣類と適切なスキンケアが基本ですが、かきむしって悪化した場合は皮膚科での治療が必要です。
・入学・進学後に皮膚トラブルが悪化した10代は71.3%、特にニキビの悪化が最多で58.7%
・保護者の81.0%が「子どもの皮膚科受診のタイミングがわからない」と回答
・10代の肌荒れが最も増える季節は「春(4〜5月)」が47.3%で最多、新学期のストレスが影響
用語解説
■ 思春期ニキビ(尋常性ざ瘡)とは
思春期ニキビとは、10代の第二次性徴期にホルモンバランスの変化により皮脂分泌が活発化し、毛穴が詰まることで発症する炎症性皮膚疾患である。おでこ・鼻・頬などのTゾーンに好発し、白ニキビ・黒ニキビから炎症を伴う赤ニキビ・黄ニキビへと進行する。適切な治療を行わないとニキビ跡(瘢痕)が残る可能性がある。
■ 汗疹(あせも)とは
汗疹とは、汗腺の出口が閉塞し、汗が皮膚内に貯留することで生じる発疹である。水晶様汗疹(白いブツブツ)・紅色汗疹(赤いブツブツ)・深在性汗疹に分類され、子どもは体温調節機能が未熟なため発症しやすい。高温多湿の環境や通気性の悪い衣類が誘因となる。
■ アダパレン(ディフェリンゲル)とは
アダパレンとは、ニキビ治療に用いられるレチノイド様外用薬である。毛穴の角化を正常化し、毛穴詰まりを改善することでニキビの発生を抑制する。日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインで推奨度Aとされ、思春期ニキビの第一選択薬として広く使用されている。
子どもの主な皮膚トラブルと対処法の比較

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比較項目 |
思春期ニキビ |
汗疹(あせも) |
日焼け後の肌荒れ |
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好発年齢 |
10〜18歳 |
乳幼児〜10代 |
全年齢 |
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主な原因 |
ホルモン変化・皮脂過剰 |
汗腺の閉塞・高温多湿 |
紫外線による炎症 |
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好発部位 |
顔(Tゾーン)・胸・背中 |
首・肘・膝の裏・胸 |
露出部(顔・腕・首) |
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セルフケア期間目安 |
1〜2週間 |
3〜5日 |
1週間 |
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受診の目安 |
市販薬で改善しない・膿がある |
かきむしり・広範囲に拡大 |
水ぶくれ・強い痛み |
|
主な治療薬 |
アダパレン・過酸化ベンゾイル |
ステロイド外用薬・抗菌薬 |
ステロイド・保湿剤 |
※一般的な目安であり、個人差があります。症状が気になる場合は早めに皮膚科を受診してください。
皮膚科・形成外科・美容皮膚科を展開する医療法人社団鉄結会 アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、10代の子どもを持つ保護者300名を対象に「子ども・10代の春の皮膚トラブルに関する調査」を実施しました。春は入学・進学による環境変化やストレス、気温上昇に伴う皮脂分泌の増加により、子どもの肌トラブルが増加しやすい季節です。本調査では、保護者が抱える子どもの皮膚トラブルへの悩みと、皮膚科受診に関する意識を明らかにしました。
調査背景
春は新学期を迎える季節であり、入学・進学・クラス替えなど子どもを取り巻く環境が大きく変化する時期です。この環境変化に伴うストレスや生活リズムの乱れは、ホルモンバランスに影響を与え、思春期ニキビをはじめとする皮膚トラブルを悪化させる要因となります。また、春から夏にかけての気温上昇は汗疹(あせも)や日焼けによる肌荒れを引き起こしやすくなります。一方で、保護者からは「どの程度の症状で皮膚科を受診すべきかわからない」「成長期だから仕方ないと思っていた」という声も多く聞かれます。子どもの皮膚トラブルに対する保護者の意識と適切な対処法を明らかにするため、本調査を実施しました。
調査概要
調査対象:全国の10代(10〜19歳)の子どもを持つ30〜50代の保護者
調査期間:2026年3月16日〜3月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】入学・進学後に皮膚トラブルが悪化した10代は71.3%
設問:お子さんは入学・進学・新学期など環境が変わった後に、皮膚トラブル(ニキビ・肌荒れ・汗疹など)が悪化した経験がありますか?

7割以上の10代が入学・進学後に皮膚トラブルの悪化を経験していることが明らかになりました。新しい環境へのストレスや生活リズムの変化が、子どもの肌に大きな影響を与えていることがうかがえます。保護者は新学期前後の子どもの肌状態に特に注意を払う必要があります。
【調査結果】10代が最も悩む皮膚トラブルは「ニキビ」が58.7%で圧倒的多数
設問:お子さんが経験した皮膚トラブルのうち、最も悩んだ(悩んでいる)ものは何ですか?

思春期ニキビが58.7%と圧倒的に多く、10代の皮膚トラブルの中心的な悩みであることが判明しました。次いで汗疹(15.3%)、日焼け後の肌荒れ(11.0%)と続き、春から夏にかけての季節性トラブルが上位を占めています。ニキビは見た目への影響から子どもの自己肯定感にも関わるため、早期の適切な対処が重要です。
【調査結果】保護者の81.0%が「子どもの皮膚科受診のタイミングがわからない」
設問:お子さんの皮膚トラブルについて、皮膚科への受診タイミングについてどのように感じていますか?

「受診タイミングがわからず困っている」(48.3%)と「なんとなくわかるが自信がない」(32.7%)を合わせると81.0%の保護者が受診タイミングに不安を感じていることがわかりました。「成長期だから仕方ない」「そのうち治る」という思い込みから受診が遅れ、症状が悪化するケースも少なくないと考えられます。
【調査結果】10代の肌荒れが最も増える季節は「春(4〜5月)」が47.3%で最多
設問:お子さんの肌荒れ・皮膚トラブルが最も増えると感じる季節はいつですか?

春(4〜5月)が47.3%と最も多く、新学期のストレスや環境変化が子どもの肌に影響を与えていることが裏付けられました。次いで夏(28.0%)が続き、汗疹や日焼けによる肌トラブルも無視できない割合です。季節の変わり目は特に注意が必要な時期といえます。
【調査結果】66.0%が「市販薬やセルフケアで様子を見る」と回答、早期受診は少数派
設問:お子さんの皮膚トラブルに対して、まず最初にどのような対処をしますか?

「市販薬で様子を見る」(38.7%)と「スキンケアの見直しで様子を見る」(27.3%)を合わせると66.0%がセルフケアを優先していることがわかりました。「すぐに皮膚科を受診する」は18.0%にとどまり、受診のハードルが高いことがうかがえます。軽症のうちに受診することで、ニキビ跡などの後遺症を防げる可能性があります。
調査まとめ
本調査により、入学・進学後に皮膚トラブルが悪化した10代は71.3%に上り、特に思春期ニキビが58.7%と最も多い悩みであることが明らかになりました。また、保護者の81.0%が「子どもの皮膚科受診のタイミングがわからない」と回答しており、適切な受診時期の判断に困っている実態が浮き彫りになりました。肌荒れが増える季節は「春(4〜5月)」が47.3%で最多となり、新学期のストレスや環境変化が子どもの肌に大きな影響を与えていることが確認されました。一方で、66.0%の保護者が市販薬やセルフケアで様子を見ると回答しており、皮膚科受診のハードルが高い現状も明らかになりました。子どもの皮膚トラブルは早期に適切な治療を行うことで、症状の悪化やニキビ跡などの後遺症を防ぐことができます。保護者が受診の目安を正しく理解し、必要に応じて早めに皮膚科を受診することが重要です。
医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、子どもの皮膚トラブル、特に思春期ニキビは『成長期だから仕方ない』『そのうち治る』と放置せず、早めに皮膚科を受診することが重要です。今回の調査で81.0%の保護者が受診タイミングに悩んでいることが判明しましたが、市販薬で1〜2週間改善しない場合、または炎症を伴うニキビが複数できた場合は、皮膚科受診の目安と考えてください。
思春期ニキビは、第二次性徴期のホルモン変化により皮脂分泌が活発化することで発症します。放置すると炎症が悪化し、クレーター状のニキビ跡(萎縮性瘢痕)や色素沈着が残る可能性があります。特に炎症を伴う赤ニキビや膿を持った黄ニキビは、早期の治療介入が跡を残さないために重要です。
日本皮膚科学会の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」では、アダパレン(ディフェリンゲル)や過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)が第一選択薬として推奨されています。これらは市販では入手できない医療用医薬品であり、皮膚科を受診することで処方を受けられます。軽症のうちから適切な治療を開始することで、重症化やニキビ跡の形成を予防できます。
汗疹(あせも)については、通気性の良い衣類を着用し、汗をかいたらこまめに拭き取る・着替えることが基本です。ただし、かきむしって湿疹化した場合や、広範囲に拡大した場合は、二次感染のリスクがあるため皮膚科を受診してください。日焼け後の肌荒れについても、水ぶくれができた場合や強い痛みがある場合はII度熱傷の可能性があり、医療機関での処置が必要です。
新学期は環境変化によるストレス、睡眠不足、食生活の乱れなど、肌に悪影響を与える要因が重なりやすい時期です。保護者の方は、子どもの肌の状態を日頃から観察し、変化に気づいたら早めに対処することを心がけてください。
【エビデンス】
日本皮膚科学会の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017」では、面皰治療の第一選択薬としてアダパレンが推奨度A、炎症性皮疹に対しては過酸化ベンゾイルと抗菌薬外用の併用が推奨度Aとされています。また、思春期ニキビは自然軽快を待つのではなく、早期から積極的に治療介入することで瘢痕形成のリスクを低減できることが示されています。
子どもを皮膚科に連れて行くべき症状・タイミング
・市販のニキビ治療薬を1〜2週間使用しても改善しない場合
・炎症を伴う赤ニキビ・膿を持った黄ニキビが複数できた場合
・ニキビを繰り返し、跡が残り始めた場合
・汗疹をかきむしって悪化した・広範囲に拡大した場合
・日焼け後に水ぶくれができた・強い痛みがある場合
春〜夏に子どもの肌を守るための家庭でのケア
・洗顔は1日2回、こすりすぎず優しく洗う(ニキビ予防)
・通気性の良い綿素材の衣類を選ぶ(汗疹予防)
・汗をかいたらこまめに拭き取る・着替える(汗疹予防)
・外出時は日焼け止め(SPF30以上)を塗り直す(日焼け予防)
・規則正しい生活と十分な睡眠を確保する(全般的な肌の健康維持)
保護者が知っておくべきニキビ治療の基礎知識
・思春期ニキビは保険診療で治療可能(3割負担で月1,000〜2,000円程度)
・皮膚科で処方される薬は市販薬より効果が高い
・早期治療でニキビ跡(瘢痕・色素沈着)を予防できる
・治療期間は数ヶ月〜1年程度、継続が重要
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 子どものニキビはいつ皮膚科に連れて行けばいい?
A. 市販薬で1〜2週間改善しない場合、または炎症を伴うニキビが複数できた場合が受診の目安です。
今回の調査では、保護者の81.0%が「子どもの皮膚科受診のタイミングがわからない」と回答しました。目安として、市販のニキビ治療薬を1〜2週間使用しても改善しない場合、赤く腫れた炎症性ニキビや膿を持ったニキビが複数できた場合、同じ場所に繰り返しニキビができる場合は皮膚科を受診してください。早期治療でニキビ跡を防ぐことができます。
Q2. 10代の思春期ニキビを改善する治療法は?
A. アダパレン外用薬と過酸化ベンゾイル製剤が第一選択薬で、皮膚科で処方を受けられます。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、アダパレン(ディフェリンゲル)と過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)が推奨度Aとされています。これらは市販では入手できず、皮膚科を受診して処方を受ける必要があります。調査では58.7%の保護者が子どものニキビに最も悩んでいると回答しており、適切な治療を受けることが重要です。保険診療で治療可能で、月1,000〜2,000円程度の負担で済みます。
Q3. 子どもの汗疹・あせもの正しいケアを教えて
A. 通気性の良い衣類と、汗をかいたらこまめに拭き取る・着替えることが基本です。
汗疹は汗腺の出口が詰まることで発症するため、予防には通気性の良い綿素材の衣類を選び、汗をかいたらこまめに拭き取る・着替えることが重要です。調査では15.3%の保護者が汗疹に悩んでいると回答しました。軽症の汗疹は清潔と涼しい環境で3〜5日程度で自然に改善しますが、かきむしって赤くただれた場合や広範囲に拡大した場合は、二次感染のリスクがあるため皮膚科を受診してください。
Q4. 子どもの肌荒れが増えやすい季節と原因は?
A. 春(4〜5月)が最も多く、新学期のストレスや環境変化が主な原因です。
調査では、子どもの肌荒れが最も増える季節として「春(4〜5月)」が47.3%で最多でした。入学・進学・クラス替えなどの環境変化に伴うストレス、生活リズムの乱れ、睡眠不足がホルモンバランスに影響し、皮脂分泌が活発化することでニキビなどの肌トラブルが悪化します。次いで夏(28.0%)が多く、汗疹や日焼けによる肌荒れも注意が必要です。
Q5. 市販のニキビ薬と皮膚科の処方薬はどう違う?
A. 皮膚科の処方薬は有効成分の濃度や種類が異なり、より高い効果が期待できます。
市販のニキビ薬は殺菌・消炎成分が中心ですが、皮膚科で処方されるアダパレンや過酸化ベンゾイルは毛穴詰まりの根本原因に作用します。調査では66.0%の保護者が市販薬やセルフケアで様子を見ると回答していますが、市販薬で1〜2週間改善しない場合は皮膚科を受診することをおすすめします。保険診療で月1,000〜2,000円程度の負担で、より効果的な治療を受けられます。
放置のリスク
・思春期ニキビを放置すると、クレーター状のニキビ跡(萎縮性瘢痕)や色素沈着が残る可能性がある
・炎症を繰り返すことで皮膚組織が破壊され、治療が困難な瘢痕になることがある
・汗疹をかきむしると細菌感染(とびひ)を起こし、広範囲に拡大することがある
・日焼けによる皮膚ダメージは将来的なシミ・しわ・皮膚がんのリスクを高める
・肌トラブルによる見た目の変化が子どもの自己肯定感や心理面に悪影響を与えることがある
こんな方はご相談ください|受診の目安
・市販のニキビ治療薬を1〜2週間使用しても改善しない場合
・炎症を伴う赤ニキビ・膿を持った黄ニキビが複数できた場合
・同じ場所に繰り返しニキビができる、ニキビ跡が残り始めた場合
・汗疹をかきむしって赤くただれた、または広範囲に拡大した場合
・日焼け後に水ぶくれができた、強い痛みやほてりが続く場合
・子どもが肌の状態を気にして、学校や外出を嫌がる場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科・美容皮膚科の総合的な診療体制で、子どもから大人まで幅広い皮膚トラブルに対応
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・Web予約・LINE予約に対応し、待ち時間を短縮した効率的な診療を実施
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
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