世界がん撲滅サミット2023 in OSAKAに気鋭の外科医 廣野誠子氏が登壇!
2023年11月3日(金・祝)正午より大阪国際会議場で開催される『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』(https://cancer-zero.com)。
このたび、気鋭の女性外科医(すい臓がん)廣野誠子氏が公開セカンドオピニオンに登壇することが決定した。
廣野氏は現在、兵庫医科大学消化器外科学講座肝胆膵外科の主任教授として活躍しており、もともとは和歌山県立医科大学で山上裕機氏のもとで修業を積んだ気鋭の医師である。
これまで膵臓病研究財団研究奨励賞や日本消化器病学会奨励賞、日本消化器病学会女性研究者賞など数々の賞を受賞しており、従来からこれまで言われてきた男性中心の外科医の世界に女医の立場から次々に風穴を開けているチャレンジャーだ。
廣野誠子氏は言う。
「膵癌の手術は、高難度で高侵襲な手術であるため、他臓器癌の手術に比べ、術後合併症率や手術関連死亡率が高いです。そこで、われわれは、膵癌手術の合併症ゼロを目指し、さまざまな新規術式を開発し、また早期回復を目指した新規の術後管理を提案し、それらの有用性を質の高い臨床研究により証明することで、新たなエビデンスとして世界に発信してきました。その成果は、世界で高く評価され、われわれが開発した新規術式や術後管理が世界中に広く普及することで、現在では膵癌手術は安全な手術になっています」
さらに廣野氏。
「膵癌の手術において、手術中に癌細胞をもみ出さないことで手術後の再発を予防する目的で、癌を最後まで触知せずに切除する『non-touch isolation』手術が開発されましたが、その有用性は未だ不明です。そこで、われわれは、本術式の有用性を証明するために、全国26大学の共同第III相無作為化比較試験を行っています。現在、361人の膵癌患者さんのご協力のもと、本試験の登録が終了し、2023年に本研究の結果がでます。本研究により、日本で開発された本術式の有用性が証明できれば、膵癌患者さんの長期生存におおいに貢献できると信じております」
そして廣野氏はこう締めくくってくれた。
「膵癌は、容易に門脈や動脈などの血管に癌が進行します。以前は、血管に進行した膵癌は手術をしてもすぐに再発し予後不良でした。しかしながら、現在、さまざまな抗腫瘍効果の強い化学療法が開発され、さらに手術技術の向上により、化学療法を施行した後に血管合併切除を含む膵癌手術を行うことで、進行した膵癌でも完治する可能性があります。われわれは、これからも、『膵癌を完全に治す』安全な手術を目指し、新規術式の開発に挑み続けます。皆様、公開セカンドオピニオンでお会いしましょう」
すい臓がんブレークスループロジェクトが始まった『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』にまた新しい風が吹き渡るだろう。
現在、同サミット大会HP(https://cancer-zero.com)にて入場エントリー受付中。入場は無料。
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