IP Infusion、TIPに加盟、大手ソフトウェア、ハードウェア、コンポーネント・メーカーと業界初のオプティカルモジュール/システム向けソフトウェア・インターフェースを開発

―分散型オプティカルシステムにおける技術要素を迅速に統合する、オプティカルモジュール向けソフトウェア・インターフェースの開発を目指して協業―

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IP Infusion Inc.(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:緒方 淳、以下IP Infusion)は、テレコム・インフラ・プロジェクト(TIP)(https://telecominfraproject.com/)に加盟することを発表しました。本プロジェクトは、分散型オプティカルシステムにおける技術要素の統合をより迅速に実現する、業界初のオプティカルモジュール/システム向けソフトウェア・インターフェースの開発を目的としています。IP Infusionは、TIPにおいてトランスポート・アブストラクション・インターフェース(TAI)の開発に重点的に取り組んでいるオープン・オプティカル・パケットトランスポート・プロジェクトのグループと協働していきます。
IP Infusionは、Facebookをはじめ同プロジェクトのハードウェア、コンポーネント、ソフトウェアメーカー各社と連携して、多様なアプリケーションやサービスを提供する機能性に富んだキャリアグレードのオープン・ネットワーク・プラットフォームの構築に取り組んでいます。また、統合型パケットオプティカルデバイスを可能にする、オープン規格準拠パケットトランスポンダーのプラットフォームに対応するよう、IP Infusionの統合ネットワーク・オペレーティングシステム(OS)「OcNOS(R)(オクノス)」を拡張しています。こうした取り組みや協業を通じてIP Infusionは、データセンター相互接続(DCI)、メトロ、バックホール向けに分散化されたシステムをベースにした、費用対効果の高い、統合パケット(IP/MPLS)オプティカルソリューションを顧客事業者が導入できるよう支援していきます。

IP Infusionの「OcNOS」は、Edgecore Networksのオープン規格準拠パケットトランスポンダー機器「Cassini(カッシーニ)」に対応しています。オプティカルコヒーレントモデルに対する抽象化レイヤのTAI定義を本プロジェクトのエコシステムパートナーであるNTT、Oclaro、Acaciaと共同で共通化することによって、「OcNOS」は異なる基盤ハードウェア、オプティカルモジュール、またはDSPを、統一された方法でサポートし動作できるようにします。こうしたメンバーによる取り組みにより、アナログコヒーレントオプティカルモジュール(ACO)またはデジタルコヒーレントオプティカルモジュール(DCO)など、さまざまな異なるオプティカルメーカーのオプティカルインターフェースのサポートが統合されます。

IP Infusion最高経営責任者の緒方 淳は、
「IP Infusionは、TAIエコシステムパートナーからの協力を得て、TAI向けに当社ネットワークOS『OcNOS』を拡張し、オープン規格準拠パケットトランスポンダーのプラットフォームに対応させています。TAIにより、CFP2フォームファクターでの複数メーカーによる異なる分散型プラットフォームとコヒーレントオプティカル系に容易に対応できるようになり、コヒーレントオプティカルモジュールおよびサブシステムの開発と統合にかかる時間が数カ月から数日に短縮されます」と述べています。

TIP Summit 2018(日時:2018年10月16日~17日、於:英国ロンドン)において、IP Infusion(B6ブース)では、TAIによって統合されたEdgecore Networksのオープン規格準拠パケットトランスポンダー「Cassini」上で動作する「OcNOS」のデモが行われます。TAIにより、NTTエレクトロニクスの商用DSPをベースとしたコヒーレントオプティカルインターフェースと、OclaroおよびAcaciaのプラグ可能なACO/DCOオプティカルモジュールの統合を実現しています。

IP Infusionの参加を支援するハードウェアパートナーおよび技術パートナーからのコメントは以下のとおりです。

TIP 分散型セルサイトゲートウェイ ワーキンググループ共同議長 兼
Facebook ネットワークテクノロジー マネージャーのLuis MartinGarcia氏は、
「Facebookは、TIPのOpen Optical & Packet Transport Groupによる作業成果に勇気づけられています。当社は、統合の障壁が低く、信頼性が高く、かつ市場投入までの期間が短縮される、オープン規格準拠パケットトランスポンダーのシステムを構築する上で、TAIレイヤに大きな可能性を見いだしています」と述べています。

Edgecore Networks VPテクノロジー Jeff Catlin氏は、
「Edgecoreは、この度のIP Infusionと幅広い業界コミュニティとの協業により、よりコストを低減しつつ、より幅広いオプティカル技術の選択肢を提供する、オープンパケットトランスポンダーを備えた分散型ソリューションを事業者へ提供することが出来るようになることを嬉しく思います。こうした取り組みへの第一歩として、IP Infusionの堅牢な『OcNOS』ソフトウェアが、当社『Cassin』オープンパケットトランスポンダーに対応したことは、大変意義のあることと考えています」と述べています。

Oclaro ビジネスデベロップメントVP Scott Swail氏は、
「TAIは、オープンネットワーキング市場向けのエキサイティングな開発プロジェクトです。Oclaroは、本プロジェクトのパートナー企業と共に、顧客が、新世代のプラットフォーム上に先進のTAIのコヒーレントオプティカルモジュールを実装できるように、革新的なソリューションを開発し続けます」と述べています。

Acacia Communications ビジネスデベロップメント シニアディレクターAlan Gibbemeyer氏は、
「オープンオプティカルネットワーキング市場を推進するTAIに参画できることを嬉しく思います。Acaciaのコヒーレントモジュールを活用し、スイッチ、ルーティング、トランスポートシステム上に広範囲な実装を可能とするパートナー企業との協業を歓迎します」と述べています。

OcNOSについて
「OcNOS」は、洗練されたモジュール設計により、機動性、拡張性、耐障害性に富んだネットワーク構築を可能にします。また、多彩なIP/MPLSルーティング、スイッチング、セキュリティ対応機能を備えており、ネットワーク環境における物理的な要件にも、仮想的な要件にも応えます。多様なハードウェアに対応した「OcNOS」は、通信事業者やクラウドサービス事業者、企業のネットワーク構築を、より迅速に、簡易に、低コストで実現します。
そのソフトウェア構造は従来の専用ハードウェアからネットワークソフトウェアとハードウェアを分離(ディスアグリゲーション)し、White Boxと呼ばれる「ネットワークの実現をネットワークOSと汎用のスイッチハードウエアの組み合わせで安価に柔軟に実現する」ソリューションを可能にし、ますます拡大してゆくネットワークトラフィックに向けたインフラ投資のコスト低減とサービス拡張の自由度を提供してゆくために最適な形で提供されます。
https://www.access-company.com/products/network/ocnos/

■IP Infusion Inc.について
IP Infusionは、White Boxソリューションにおけるリーディングカンパニーです。同ソリューションにより、通信事業者や企業の新機能やサービスの拡張を、コストを低減しつつ、柔軟に、迅速に実現します。業界初となるOCP準拠のMPLS対応の統合オペレーティングシステム「OcNOS」は、大規模ITネットワーク構築を簡素化し、実装を容易にするソリューションです。NFVベースの仮想ネットワークプラットフォーム「VirNOS(R)」は、事業者のネットワークサービスの開発・運用をコスト効率よく構築します。通信機器向けミドルウェア「ZebOS(R)」は、世界中の大手通信機器メーカーなど300社を超える企業に採用されており、日々進化する、クラウドや、キャリア・モバイルネットワークの要件に応えます。「OcNOS」と「VirNOS」は、「ZebOS」をベースに開発されており、通信事業者や企業の物理的/仮想的なネットワーク要件を満たすソフトウェアソリューションとして、事業者のディスアグリゲーション型ネットワーク構築を支援します。IP Infusionはカリフォルニア州サンタクララに本社を置き、ACCESS CO., LTD.の100%出資子会社です。
http://www.ipinfusion.com


■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび300社以上の通信機器メーカーへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組込とクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
http://www.access-company.com/

※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※IP Infusion、IP Infusionロゴ、OcNOS、VirNOS、ZebOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。

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会社概要

株式会社 ACCESS

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都 千代田区神田練塀町3番地 大東ビル
電話番号
03-6853-9088
代表者名
大石 清恭
上場
東証プライム
資本金
170億7200万円
設立
1984年02月