バイオマーカーを活用する製品の開発期間を約2～3年短縮可能！神経データの抽出・処理・最適化をするイスラエルスタートアップ「NeuroBrave」へ出資・成長支援を決定

　創業期のスタートアップから出資・インキュベーションを行う株式会社サムライインキュベート（本社：東京都港区、代表取締役：榊原 健太郎、以下「当社」）は、運営する「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」（以下「サムライ6号ファンド」）より、NeuroBrave Ltd.（本社：イスラエル・エルサレム、CEO：Dror Talisman、以下「NeuroBrave」）へ出資・成長支援することを決定しましたのでお知らせいたします。

■NeuroBraveについて

　NeuroBraveは、ハードウェアやセンサーからの「神経データの抽出」「信号処理」「データの最適化」に特化したイスラエルのディープテックスタートアップです。バイオマーカー※1を抽出できるセンサーを搭載したあらゆるハードウェアと連携可能で、独自の信号処理エンジンを用いて生の信号データを抽出、処理、最適化します。そして、ソフトウェアやハードウェア開発を行うNeurotech※2企業のニーズに合わせたクリーンで使い勝手の良いデータをSaaS型で提供しています。

　バイオマーカーを使用したアプリケーションを開発する企業では、企画から販売までの期間が非常に長くかかっている点で課題を抱えています。また、多くの企業では神経科学者による分析やアルゴリズム構築が必要なため、専門家のリソース確保とコストもかかります。

　Neurobraveのソリューションは、クラウドかつ処理が発生するごとに即時に処理を実行するリアルタイムプロセッシングなため処理速度が速く、一般的に専門家しか処理できないデータを処理した状態で提供するため誰もが簡単に利用でき、ハードウェアの制限なく使用できる選択肢が多いことが特長です。結果的に、開発スピードを約2～3年短縮することが可能です。

▼コンセプトムービー・デモ
https://vimeo.com/497659046/6125f45503

　当社は、2014年にイスラエルへ進出してから継続してイスラエルスタートアップの支援を実施しています。また、2030年に向けて10年かけて実現を目指す「SAMURAI VISION 2030」※3の一つとして、日本と組みたい起業家支援を掲げており、イスラエルの起業家も包含して捉えています。イスラエルにはグローバルで再現性が高い技術を持ったスタートアップが多数おり、当社が事業を展開・連携しているエリアとの親和性も高いと考えています。今後も継続したイスラエルスタートアップの成長支援を進めてまいります。


注釈：
※1  バイオマーカー：生理学的指標。体液や組織に含まれる生体内の物質で、血圧や心拍数、血液検査の結果など生体由来のデータが使用される。一般的にバイオマーカー量を測定することで、病気の存在・進行度や治療の効果の指標の一つとされる。
※2  Neurotech：ニューロテック。脳の「Neuron」と「Technology」を組み合わせた言葉。Braintech（ブレインテック）とも言われる。
※3  2021年3月15日付 プレスリリース参照
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000014738.html

 
【NeuroBrave会社概要】

社名：NeuroBrave Ltd.
設立：2020年7月7日
代表：Dror Talisman
所在地：Derech Hevron 24, Jerusalem, Israel
URL：https://neurobrave.com/

■ NeuroBrave  CEO  Dror Talisman 氏　コメント

NeuroBraveは、SaaS型クラウドベースのインフラ、高度な信号処理、独自の深層学習アルゴリズムを開発しており、あらゆるハードウェアやウェアラブルを使用してニューロインサイトを分析する標準化されたソフトウェアソリューション（NeuroSpeed OS™）を提供しています。
サムライインキュベートを選んだ理由は、投資家としての評判の良さ、イスラエルのアーリーステージのスタートアップへの温かいアプローチ、VCとしてのプロとしての証明、そして世界と日本の市場における非常に深くて有益なネットワークです。
NeuroBraveのビジョンは、「すべてのニューロテクノロジーアプリケーションの開発から運用まで支援者になること」です。

■本出資について
当社イスラエルチーム

よく「チーム」「マーケット」「プロダクト」の3つの観点でスタートアップを見ると言いますが、どの点に関してもポテンシャルを秘めていると考え、今回出資させていただきました。
2018年にCEOのDror氏とCTOのOleg氏によって設立され、2人ともイスラエル軍隊のエリート諜報部隊のベテランとして、信号処理とAIの分野で豊富な経験を持つチームです。また、ブレインテック市場はCAGR4.4%で成長し、2024年には$45Bの市場規模になる想定をされており、市場としてのポテンシャルも大きい状態です。プロダクトにおいてもNeuroBraveの技術はさまざまなタイプのシナリオ、センサー、ユースケースに非常に適応性が高いため、ソリューションにバイオマーカーなどの情報活用をしようとしている様々なタイプのクライアントや企業に関連することができます。

■サムライ6号ファンド概要
名称：Samurai Incubate Fund6号投資事業有限責任組合
投資対象エリア：日本、イスラエル、アフリカ
投資対象領域：物流、ヘルスケア、リテールテック、フィンテック、建設、MaaS中心
投資ラウンド：プレシード〜シリーズA
投資金額：500万円〜5,000万円程度

■会社概要
社名：株式会社サムライインキュベート
住所：東京都港区六本木1-3-50
設立：2008年3月14日
代表：代表取締役　榊原 健太郎
URL：https://www.samurai-incubate.asia/

以上