建設現場の65%が「将来の住宅品質に不安」 技術継承「順調でない」7割、今後住宅価格に影響する可能性も【500名調査】
8割強が人手不足を実感、大工・左官・土木作業員が足りない。外国人と働く機会56%が増加

ノンデスク事業者向けの人材採用・キャリア支援サービス「クロスワーク」を提供するX Mile株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:野呂寛之)は、全国の建設業従事者500名を対象に実態調査を実施しました。
調査から、人手不足、技術継承の停滞、資材高騰といった課題が同時に進行し、現場に大きな負荷がかかっている実態が見えてきました。特に、住宅価格が上昇する一方で、65%が将来的に「資材高騰により住宅品質が下がる可能性を感じる」と回答しています。人手不足や技術継承の停滞が続けば、品質維持のためのコストがかさみ、消費者負担(住宅価格)に跳ね返る懸念も否定できません。
調査サマリ
・現場の83.8%が人手不足を実感、大工・左官・土木作業員が不足
・外国人労働者と働く機会、増加が56%
・建設現場の技術継承、7割超が「順調でない」
・業務時間内で技術を教わる時間、6割弱が不足
・65%が「将来的に住宅品質が下がる可能性」を実感
・業界が求める対策「適正な工事価格の確保」「若手の採用・育成」
▼本リリースは下記よりご確認いただけます。
クロスワークしごと白書:https://x-work.jp/journal/construction-labor
※転載・引用時は下記の出典元・リンクの設定をお願いいたします。
現場の83.8%が人手不足を実感、大工・左官・土木作業員が足りない

建設現場で働く人の83.8%が、 人手不足を「強く実感」「やや実感」していると回答しました。 特に不足している職種としては大工(258人、51.6%)、左官(203人、40.6%)、土木作業員(199人、39.8%)、施工管理・現場監督に多くの回答が集まりました。

人手不足が深刻になる中、外国人人材の登用が進んでいることがわかりました。実際に282人(56.4%)は、外国人と働く機会が「増えた」と回答しています。一緒に働いたことはないと答えた人は約3割にとどまり、外国人人材は多くの建設現場で欠かせない存在となっているようです。
外国人労働者と働く機会、増加が56%

建設現場の技術継承、7割超が「順調でない」
建設現場の技術継承について、「あまり順調でない」「全く順調でない」と回答した人は71.8%にのぼりました。
特に経験年数が長い層ほど危機感が強く、11〜20年の中堅層や21年以上のベテラン層では、74%が技術継承が順調に進んでいないと答えています。
このままでは、長年培われてきた日本の高い建築技術が次世代に十分に引き継がれない可能性が懸念されます。

業務時間内で技術を教わる時間、6割弱が不足
技術を「教える・教わる」ための時間が業務時間内に確保されているかについては、「大幅に不足」「やや不足」と回答した人が57.0%にのぼりました。
一方、「十分ある」と答えたのはわずか35人(全体の7%)にとどまり、建設技術を継承するための時間を確保しづらい環境にあることがうかがえます。職種別にみると、特に土木系職人で「教える時間が不足している」と感じる割合が高く見られました。

9割が資材高騰を実感
資材価格の高騰を「感じる」と回答したのは89.6%にのぼりました。合わせて資材高騰の影響も聞いたところ、人件費の増加、代替資材の使用、調整の工数増加などが挙がりました。

65%が「将来的に住宅品質が下がる可能性」を感じている

建設現場で働く人の65%が将来的に「資材不足や価格高騰により住宅品質が下がる可能性を感じる」と回答しています。課題が長期化した場合、消費者側にも影響が及ぶ可能性があります。
業界が求める対策は「適正な工事価格の確保」「若手の採用・育成」

業界課題の解決策として最も多かった回答は「適正な工事価格の確保」(127人、25.4%)でした。次いで「若手の積極採用・育成」(123人、24.6%)、「103人、工法の機械化・省力化」(20.6%)が続きます。一方で、外国人労働者の受け入れ拡充と答えた人は10%にとどまりました。
住宅価格が据え置かれたまま資材価格が高騰し続けると、資材に充てられる予算が圧迫され、住宅の品質低下を招くリスクがあります。適正な工事価格を確保し、住宅価格に転嫁することや、人材の採用・育成が、日本の高い住宅品質を保つ鍵となりそうです。
クロスマイル株式会社 代表取締役CEO 野呂寛之のコメント
今回の調査では、建設現場における人手不足、技能職の減少、技術継承の停滞、資材高騰といった課題が複合的に進行しており、将来的に住宅品質の維持が難しくなる可能性が示唆されました。これは、消費者にとっても無視できない影響を及ぼす恐れがあります。8割以上が実感する「現場の人不足」は、建設技術を守り、日本の高い住宅品質を未来につなぐためにも、早急に取り組むべき課題です。
クロスワークでは、ノンデスク産業における採用・キャリア支援を通じて、持続可能な現場づくりと技能継承の促進に引き続き取り組んでまいります。
■調査概要
・調査方法:インターネット調査、ウェブアンケート調査
・調査対象:全国30代以上の建設業界従事者500名
・調査期間:2025年10月3日〜2025年11月21日
※本リリース内容の転載・引用時には、出典元とURLの設定をお願いいたします。
クロスワークしごと白書:https://x-work.jp/journal/construction-labor
■X Mile株式会社 会社概要
会社名:X Mile株式会社(クロスマイル)
代表者:代表取締役CEO 野呂 寛之
所在地
東京オフィス(本社):東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア W7F
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第三ビル4F
福岡オフィス:福岡県福岡市中央区大名1-8-6 HCCビル5F
名古屋オフィス:愛知県名古屋市中区丸の内1-10-29 白川第8ビル 5F
広島オフィス:広島県広島市南区京橋町1-7 アスティ広島京橋ビルディング1・2F
札幌オフィス:北海道札幌市中央区南2条西8-3-1 大光ビル2F
設立:2019年2月
HPサイト:https://www.xmile.co.jp/
■サービス概要
(1)働き手不足を解決するHRプラットフォーム「クロスワーク」
クロスワークは、物流・運送・建設特化の人材採用システムです。登録者数は全国に100万人を超え、取引事業数は20,000社以上。上場企業含め、大手グループ様の導入実績があります。また、ドライバーや施工管理、整備士など職種に特化した人材紹介サービスも提供しており、即戦力人材の確保に役立つサービスを展開しております。
<クロスワーク公式SNS>
YouTube:https://www.youtube.com/@xwork_official_channel
TikTok:https://www.tiktok.com/@xwork2024
Intagram:https://www.instagram.com/xwork2024/
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TEL:03-6845-3624
HP:https://www.xmile.co.jp/service/xwork/detail
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X Mileでは、巨大産業の変革に挑戦する仲間を積極採用中です。今回の調達資金を活用し、超巨大なノンデスク産業のDXを推し進めるため、コンパウンドスタートアップとしてマルチバーティカルな事業開発を支える人材採用・組織を強化いたします。当社は、ソフトウェアエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーといった職種を中心としたプロダクト部門、法人営業や事業開発などのセールス部門、財務や人事といったコーポレート部門の3部門で構成されております。
今後の採用活動を通じて、特にプロダクト、セールスの両部門の組織を拡大するほか、トップマネジメント人材を採用してまいります。
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採用ページトップ:https://www.xmile.co.jp/recruit
会社紹介資料:https://speakerdeck.com/xmile/recruit
エンジニア採用情報:https://recruit-xmile.notion.site/X-Mile-812097f723a74632ad23d86f7219d0e4
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