日本初!『治療と就労の両立支援ガイダンス』(順天堂大学医学部公衆衛生学講座 遠藤源樹単著・労政時報)が出版されました。
日本における“治療と就労の両立支援”の第一人者である、順天堂大学医学部公衆衛生学講座の遠藤源樹准教授が、「治療と就労の両立支援ガイダンス(疾患別に見た就労支援の実務)」を1冊のテキストとして出版しました。
メンタルヘルス不調社員、がん罹患社員や不妊治療中の社員が増える日本社会の中で、それぞれの職場で、どのように実務対応すべきかについて、遠藤准教授の研究結果と産業医学をベースに、分かりやすく解説しています。
メンタルヘルス不調社員、がん罹患社員や不妊治療中の社員が増える日本社会の中で、それぞれの職場で、どのように実務対応すべきかについて、遠藤准教授の研究結果と産業医学をベースに、分かりやすく解説しています。
「治療と就労の両立支援ガイダンス」
<概要>
第1章『治療と就労の両立支援:総論』
(事例性と疾病に分けた実務対応、利害関係の調整、 210名の会社組織で毎年1名のメンタルヘルス不調発生)
第2章『メンタルヘルス不調と就労』
(メンタルヘルス不調の予防、自殺予防、復職後の再発率は約50%、混乱事例に対する実務対応と復職判定委員会)
第3章『がんと就労』
(がんの約3分の2が「運」、がん予防とがん検診、がん腫別の復職率と再病休等、がん腫別の職場内での実務対応)
第4章『脳卒中・心筋梗塞と就労』
(循環器疾患の予防、脳卒中罹患社員・心筋梗塞患者のの復職率とその実務対応)
第5章『不妊治療・妊娠と就労』
(不妊治療、就労の両立の様々な課題:突発休、ハラスメント、不妊治療女性に対する職場での実務対応、妊娠と就労・産後うつ等)
<まえがき>
私は、福井県立大野高校時代、『医師になって困っている方々を助けられる人間になりたい』という想いで医学部を目指し、浪人生活の後、産業医科大学医学部に合格し。医学部で6年間全力で勉強後、医師とになりました。ところが、上京後、どの職場にも馴染めず、臨床医としては“適応障害”のような状態でした。同期が専門医を取得して臨床医や産業医として活躍しているのを横目でみながらも、医師として働く傍ら、なぜか、映画「麗しのサブリナ」を観た影響で、土日に、フランス料理の学校Le Cordon Bleu(ル・コルドン・ブルー)でフランス料理を学びだす始末。コルドン・ブルーの料理の学位を取得するまでフランス料理にはまり、毎週末、ホームパーティや出張シェフでフランス料理をふるまいながらも、医師としての自分自身を完全に見失い、空を見上げながら、『こんな中途半端な医師になる為に、今まで勉強してきたのか』と悩む日々がありました。そんな中途半端な医師としての自分を変えてくれたのが遠藤の妻でした。結婚後、気持ちを入れ直して、昼は産業医、夜と土日に臨床医として働くようになったものの、またもや“適応障害”。臨床医の義父からは『お前は臨床医に全く向いていない。お前は、公衆衛生の世界しか、医師として生きる道がないと思え。二度と臨床の世界に戻ってくるな。二度と白衣を着るな』と厳しく諭されました。その後、獨協医科大学公衆衛生学講座教授の武藤孝司先生に『先生のもとで、公衆衛生学を勉強させてください』と懇願しました。武藤孝司先生は、くすぶり続けてきた遠藤源樹の過去を知りながらも、大学院生として温かく迎え入れて、公衆衛生学・疫学の基礎と意義など、多くのことを教えて下さいました。そして、大学院生として研究テーマを考えていた頃、「学生時代に夢に描いていた順風満帆なエリート街道から外れた20代の挫折経験」、そして「メンタルヘルス不調やがんなどの病気で療養した方々を全力で産業医として就労支援してきた経験」から、『治療と就労・生活の両立に関する研究をしたい』と想うようになりました。心の中にある臨床医になりたいという気持ちをいつも抑えて、産業医として多くの患者さん達の就労を支援する、ただそれだけでした。そして、転機となったのが2015年5月、大阪で行われた日本産業衛生学会で「がん患者の復職率は約6割~日本初のがん患者就労コホート研究の結果から~」を発表した時でした。この発表直後から新聞各社などからの取材が殺到するようになり、今まで行ってきた遠藤の就労支援の研究が脚光を浴びるように。そして、2017年に、順天堂大学を中心とした厚労省研究班「がん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究(班長:遠藤源樹)」が採択され、「がんと就労」研究とIoT就労支援ツールの開発を飛躍的に進められるようになりました。さらに、「がんと就労」の研究とノウハウをベースに、「不妊治療と就労」「妊娠・育児と就労」「循環器疾患と就労」「メンタルヘルス不調と就労」の研究と産学連携事業にも意欲的に取り組んでいます。臨床医になれなかったコンプレックスの裏返しなのか、臨床医として懸命に働いている先生方への尊敬と憧れの気持ちが今も、人一倍強く、超一流の臨床医の先生方が診療する順天堂で就労支援の研究と就労支援ツールの開発ができる喜びを日々感じております。今まで就労支援してきた多くの患者さんの想いとともに、今自分ができることをやりたい。
「誰でも、その人なりに、働きながら、生きていける社会へ」 本書がその一助となれば、幸いです。遠藤源樹拝
<関連情報>
順天堂CO-CORE「"治療と就労を両立できる社会のために" 順天堂発・日本初のオリジナルの就労支援ツールを開発。」
https://www.juntendo.ac.jp/co-core/research/endomotoki.html
<概要>
第1章『治療と就労の両立支援:総論』
(事例性と疾病に分けた実務対応、利害関係の調整、 210名の会社組織で毎年1名のメンタルヘルス不調発生)
第2章『メンタルヘルス不調と就労』
(メンタルヘルス不調の予防、自殺予防、復職後の再発率は約50%、混乱事例に対する実務対応と復職判定委員会)
第3章『がんと就労』
(がんの約3分の2が「運」、がん予防とがん検診、がん腫別の復職率と再病休等、がん腫別の職場内での実務対応)
第4章『脳卒中・心筋梗塞と就労』
(循環器疾患の予防、脳卒中罹患社員・心筋梗塞患者のの復職率とその実務対応)
第5章『不妊治療・妊娠と就労』
(不妊治療、就労の両立の様々な課題:突発休、ハラスメント、不妊治療女性に対する職場での実務対応、妊娠と就労・産後うつ等)
<まえがき>
私は、福井県立大野高校時代、『医師になって困っている方々を助けられる人間になりたい』という想いで医学部を目指し、浪人生活の後、産業医科大学医学部に合格し。医学部で6年間全力で勉強後、医師とになりました。ところが、上京後、どの職場にも馴染めず、臨床医としては“適応障害”のような状態でした。同期が専門医を取得して臨床医や産業医として活躍しているのを横目でみながらも、医師として働く傍ら、なぜか、映画「麗しのサブリナ」を観た影響で、土日に、フランス料理の学校Le Cordon Bleu(ル・コルドン・ブルー)でフランス料理を学びだす始末。コルドン・ブルーの料理の学位を取得するまでフランス料理にはまり、毎週末、ホームパーティや出張シェフでフランス料理をふるまいながらも、医師としての自分自身を完全に見失い、空を見上げながら、『こんな中途半端な医師になる為に、今まで勉強してきたのか』と悩む日々がありました。そんな中途半端な医師としての自分を変えてくれたのが遠藤の妻でした。結婚後、気持ちを入れ直して、昼は産業医、夜と土日に臨床医として働くようになったものの、またもや“適応障害”。臨床医の義父からは『お前は臨床医に全く向いていない。お前は、公衆衛生の世界しか、医師として生きる道がないと思え。二度と臨床の世界に戻ってくるな。二度と白衣を着るな』と厳しく諭されました。その後、獨協医科大学公衆衛生学講座教授の武藤孝司先生に『先生のもとで、公衆衛生学を勉強させてください』と懇願しました。武藤孝司先生は、くすぶり続けてきた遠藤源樹の過去を知りながらも、大学院生として温かく迎え入れて、公衆衛生学・疫学の基礎と意義など、多くのことを教えて下さいました。そして、大学院生として研究テーマを考えていた頃、「学生時代に夢に描いていた順風満帆なエリート街道から外れた20代の挫折経験」、そして「メンタルヘルス不調やがんなどの病気で療養した方々を全力で産業医として就労支援してきた経験」から、『治療と就労・生活の両立に関する研究をしたい』と想うようになりました。心の中にある臨床医になりたいという気持ちをいつも抑えて、産業医として多くの患者さん達の就労を支援する、ただそれだけでした。そして、転機となったのが2015年5月、大阪で行われた日本産業衛生学会で「がん患者の復職率は約6割~日本初のがん患者就労コホート研究の結果から~」を発表した時でした。この発表直後から新聞各社などからの取材が殺到するようになり、今まで行ってきた遠藤の就労支援の研究が脚光を浴びるように。そして、2017年に、順天堂大学を中心とした厚労省研究班「がん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究(班長:遠藤源樹)」が採択され、「がんと就労」研究とIoT就労支援ツールの開発を飛躍的に進められるようになりました。さらに、「がんと就労」の研究とノウハウをベースに、「不妊治療と就労」「妊娠・育児と就労」「循環器疾患と就労」「メンタルヘルス不調と就労」の研究と産学連携事業にも意欲的に取り組んでいます。臨床医になれなかったコンプレックスの裏返しなのか、臨床医として懸命に働いている先生方への尊敬と憧れの気持ちが今も、人一倍強く、超一流の臨床医の先生方が診療する順天堂で就労支援の研究と就労支援ツールの開発ができる喜びを日々感じております。今まで就労支援してきた多くの患者さんの想いとともに、今自分ができることをやりたい。
「誰でも、その人なりに、働きながら、生きていける社会へ」 本書がその一助となれば、幸いです。遠藤源樹拝
<関連情報>
順天堂CO-CORE「"治療と就労を両立できる社会のために" 順天堂発・日本初のオリジナルの就労支援ツールを開発。」
https://www.juntendo.ac.jp/co-core/research/endomotoki.html
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像