ServiceNow、セキュアでスケーラブルなAIプラットフォームにより企業のAI導入を加速
※本資料は、2025年9月10日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。
新しい開発者向けツールがセキュアなVibe Codingを可能にし、従業員を高速なビルダーやクリエイターへと変革させ、マルチエージェントAIの導入とアプリケーション作成のハードルを低減
企業全体のAIプラットフォームセキュリティにより、機密データを保護し、統合を管理することで、組織が自信を持ってAgentic AIをスケールできるよう支援
自律型ワークフローの導入により、Agentic Playbooksを通じてデータをアクションへ変換し、AIと人の入力を柔軟に組み合わせることが可能に
ServiceNow(NYSE: NOW)は本日、新しいZurich(チューリッヒ)プラットフォームリリースを発表しました。このリリースでは、マルチエージェントAI開発の高速化、企業全体のAIプラットフォームセキュリティ機能、そして刷新されたワークフローによる画期的なイノベーションを提供します。新しいインテリジェント開発者ツールにより、自然言語を使ったセキュアなVibe Codingが可能となり、従業員を高速なビルダーやクリエイターへと変え、アプリケーション作成のハードルを大幅に下げます。ServiceNow Vault ConsoleやMachine Identity Consoleを含むセキュリティ機能が標準搭載され、ワークフロー全体で機密データをネイティブに保護し、統合を管理。組織は自信を持ってAgentic AIやイノベーションをスケールできます。さらに、自律型ワークフローの導入により、データをAgentic Playbooksを通じてアクションへ変換。必要な場面でAIと人間の入力を柔軟に組み合わせられることで、より高いコントロールと効率を実現します。
企業のリーダーは、AIの基本的な実装を超えて、変革的で具体的な成果を得ようと競い合っています。Gartner®によると、「2029年までに、60%以上の企業がAIエージェント開発プラットフォームを採用し、これまで人間の調整を要していた複雑なワークフローを自動化するようになる」¹と予測しています。ServiceNow AI Platformはこの変革を企業全体にもたらし、人間とAIの高効率な協働の新時代を支える基盤となります。
ServiceNowのプレジデント、最高製品責任者(CPO)兼最高執行責任者(COO)のAmit Zavery(アミット・ザヴェリー)は以下のように述べています。
「Zurich(チューリッヒ)は企業AIの転換点です。ServiceNowは強力であるだけでなく、ガバナンス、セキュリティ、スケールを前提に設計されたマルチエージェントAIシステムを本番環境に提供しています。私たちは、データを精密に処理する自律型ワークフローから高速なイノベーションを民主化する開発者ツールまで、企業の技術スタックをAIネイティブに変革しています。セキュリティ、リスク、コンプライアンスに関する組み込みのコントロールによって、企業が実験段階から、インテリジェントな実行の新時代へ進むことを支援しています。」
Vibe Coding、企業規模での活用へ
Gartner®によると、「Agentic AIの機能はソフトウェア、プラットフォーム、アプリケーションに組み込まれ、ユーザー体験やワークフローを変革するまでに普及する」²とされています。ServiceNow Build AgentとDeveloper Sandboxの導入により、従業員はより効率的かつ対話型で、そして企業規模でAIを活用し、ビジネス全体のあらゆる領域で実際の課題を解決できるようになります。
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Build Agentは、企業向けアプリケーション開発における画期的な存在であり、Vibe CodingをServiceNow AI Platformの堅牢な基盤に組み込んでいます。従業員は数秒で、自然言語で指示するだけでアイデアを本番稼働可能なアプリケーションに変えることができます。例えば、「HR、IT、施設部門にタスクを割り当てるオンボーディングアプリを作成して」と言えば、Build Agentが残りを処理します ― デザイン、構築、ロジック、統合、テスト、そして業界最高水準のガバナンスまですべて含まれます。特筆すべきは企業レベルの規律です。すべてのアプリには、監査証跡、セキュリティ、コンプライアンスが標準で組み込まれています。開発者も市民開発者も、洗練されたインターフェースのもとで、エンタープライズグレードのコントロールによる安心感とともに、AIのスピードを享受することができます。
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Developer Sandboxは、開発者が最高水準の品質を維持しながら、より優れたアプリケーションをより迅速に構築できるようにします。サンドボックスは単一のインスタンス内に隔離された環境を提供するため、複数のチームが衝突することなく協働し、新機能を構築・テストでき、急速なスケールがコントロールを犠牲にすることはありません。チームは開発リソースの順番待ちをすることなく、バージョン管理、反復、提供を行うことができます。開発者はVibe Codingを安全に試行し、AI搭載ワークフローをテストし、本番環境に変更を反映する前にバージョン管理上の問題を解決することが可能です。これにより、手戻りが減り、フィードバックループが短縮され、チームはより高品質なアプリケーションを、より迅速かつ低リスクで提供できるようになります。
AI戦略を可能にするセキュリティ
企業がAgentic AIによって駆動される自律型ワークフローを採用するにつれて、これらのシステムがデータにアクセスし、環境間で通信する方法をセキュアに保つことが不可欠です。Zurich(チューリッヒ)では、新しいAIプラットフォームのセキュリティ機能が標準搭載され、機密情報の保護、統合のガバナンス、そして拡大するAIフットプリントの管理が容易になります。
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新しいServiceNow Vault Consoleは、ワークフロー全体にわたって機密データを発見、分類、保護するためのガイド付きの体験を提供します。例えば、カスタマーサービス業務の管理者は、チケット全体から個人データを特定し、異なる種類の保護ポリシーを適用し、コンプライアンス活動を追跡できるようになります。このコンソールは、新たに発見された機密データを保護するための推奨事項を提示し、主要な指標を監視できるカスタマイズ可能なダッシュボードも提供します。従来、複数のツールにわたり手作業で設定が必要だった作業は、今や1か所でインテリジェントな洞察と効率化された体験によって管理することができます。
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Machine Identity Console は、エンタープライズグレードの認証と認可によって統合のセキュリティを確保し、ボットやAPIを直接的にコントロールできるようにします。ServiceNow AI Platformがスケールするにつれ、AIエージェントを含むすべてのAPI接続は、新たに管理すべきIDを導入し、そのアクセス範囲を決定する必要が生じます。このコンソールは、サービスアカウントやキーといったマシンIDを利用するすべての受信API統合についてプラットフォームチームに可視性を提供し、古いまたは弱い認証方式にフラグを立て、セキュリティを強化するための明確な手順を提示します。もし統合がベーシック認証を使用している場合や100日間アクティブでなかった場合、このコンソールがそれを検出し、解決を支援します。
Kanton Zürich(カントン・チューリッヒ)のビジネスソリューション責任者Jürg Kasper(ユルク・カスパー)氏は次のように述べています。
「Kanton Zürichにおいて、デジタルトランスフォーメーションは、安全で効率的な公共サービスを提供する上で中心的な役割を担っています。2018年以来、ServiceNowはデータセキュリティを最優先事項としながら、私たちのプロセスを集約し標準化することを可能にしてきました。Zurich(チューリッヒ)のセキュリティとAIの両面における最新の進展によって、より複雑なワークフローを自動化できるようになり、新たな効率性を引き出して市民へのサービス提供を、これまで以上のスピード、明確さ、そして安心感をもって強化することができます。」
組み込みのセキュリティと信頼がなければ、AIのスケールにはリスクが伴います。Zurich(チューリッヒ)におけるこれらの新しいセキュリティ機能は、2025年5月に発表されたServiceNowのAI Control Towerを基盤としています。AI Control Towerは、Agentic AIシステムに対して、企業全体にわたる可視性、組み込み型のコンプライアンス、そしてエンドツーエンドのライフサイクルガバナンスを提供します。すべてのAIエージェント、モデル、ネイティブおよびサードパーティのワークフローの監督を一元化することにより、AI Control Towerは組織が安心してAIをスケールできるようにし、イノベーションをエンタープライズグレードのセキュリティと信頼に整合させます。
自律型ワークフローでデータを成果に転換
組織がAIを急速にスケールするにつれて、ソリューションを一貫性、信頼性、そして責任をもって提供するという新たな課題に直面します。企業は、サービス提供を実現するために、適切なガードレール、完全な可視性、そして強固なガバナンスを必要とします。そうでなければ、信頼を損ない、成果を遅らせるリスクがあります。ServiceNow AI Platformは、これらすべてを単一のプラットフォーム上で実現し、組織が自律型ワークフローを構築してデータをアクションへと変え、AIを測定可能なビジネス成果に結びつける新しい標準を打ち立てます。
ServiceNowのAgentic Playbooksは、人間、オートメーション、そしてAIをシームレスに統合し、自律型ワークフローを実現します。従来のプレイブックは、あらかじめ定義されたビジネスルールやプロセスに基づいた自動化ステップを順序立てて構成したもので、一貫性・効率性・信頼性を確保するのに最適です。Agentic Playbooksは、この信頼できる枠組みにAIを組み込むことで、そのモデルをさらに強化します。AIエージェントは手作業を排除し、タスクを数秒で完了させ、実行を加速します。これにより従業員は、人間の判断が最も重要となる高付加価値の業務に集中することができます。例えば、クレジットカードのサポート状況において、Agentic PlaybookはAIエージェントに本人確認を行わせ、カードを停止し、再発行し、顧客に通知するようガイドし、必要に応じて人間の担当者が介入できるようにします。その結果として、ガバナンスが効き、効率的で信頼できる業務が、AIによって強化され、より迅速でスマートな成果を提供できるのです。
ServiceNow Zurich(チューリッヒ)プラットフォームリリースはまた、Process MiningとTask Miningの洞察を統合プラットフォーム内でシームレスに結合します。これらの新機能により、組織は業務がどのように遂行されているかについてエンドツーエンドの理解を得ることができ、人間の専門性が不可欠な部分と、AIエージェントが最大の効果を発揮できる部分を明らかにします。プロセスインテリジェンスがプラットフォームに直接組み込まれていることで、顧客は洞察からアクションまでをシームレスに移行し、業務を効率化し、最も効果的な領域にAIを適用し、分断されたレガシーツールの複雑さなしに、実際のビジネス成果を加速することができます。
提供開始
本日、ServiceNow AI Platform Zurich リリースの一環として発表されたすべての機能は、一般提供(GA)されており、ServiceNow Store でご利用いただけます。
¹ Gartner, Cool Vendors for AI Agent Development, 2025年5月27日
² Gartner, Tech FutureSight: The Agentic AI Race Redefines the Future of Software Applications, 2025年6月16日
GARTNERは、Gartner, Inc.および/または米国とその他の国におけるその関連会社の商標およびサービスマークであり、本書では許可を得て使用しています。 All rights reserved.
ServiceNowについて
ServiceNow(NYSE:NOW)はAIを人々のために活用しています。私たちはイノベーションのスピードに順応し、信頼・信用できるヒューマンセントリックな(人中心)のアプローチを遵守して製品とサービスを展開することで、あらゆる業界のお客様の組織が変革できるよう支援しています。ServiceNowのビジネス変革のためのAIプラットフォームは、人、プロセス、データ、デバイスをつなぎ、生産性を高め、ビジネスの成果を最大化します。詳細はこちらをご参照ください。
https://www.servicenow.com/jp/
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、ServiceNowのAIエージェントのイノベーションに関する期待、信念、計画および意図に関する『将来の見通しに関する記述』が含まれています。これらの記述には、将来の製品機能および提供内容、ならびにそれがServiceNowにとっての期待される利益に関する記述が含まれます。将来の見通しに関する記述は、既知および未知のリスクや不確実性の影響を受ける可能性があり、また、実際の結果が将来見通しに関する記述によって示された内容や示唆された内容と大きく異なる原因となる不正確な前提に基づいている可能性があります。これらのリスクや不確実性が現実のものとなる場合、または前提が誤っていることが判明した場合、当社の業績は、将来見通しに関する記述で表明または示唆された業績とは大きく異なる可能性があります。当社は、将来見通しに関する記述を更新する義務を負わず、その意図もありません。実際の業績が大きく異なる可能性のある要因には、以下のようなものが挙げられますが、これらに限定されません。(i)製品機能および提供内容の実行における遅延や予期せぬ困難・費用の増加、(ii)AIに関連する規制環境の変化、(iii)製品機能および提供内容への投資に見合う売上が得られるかどうかの不確実性。当社の財務状況およびその他の業績に影響を及ぼす可能性のある要因の詳細については、当社が随時米国証券取引委員会(SEC)に提出する書類に記載されています。
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