関西エアポートと阪南市、「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」で連携
~大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジに登録されました~
関西エアポート株式会社と阪南市は、「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」として、地域と空港の連携により豊かな海洋環境の創造に共同で取り組んでまいります。また、同取り組みが大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジに登録されたことをお知らせします。
前回の大阪万博が開催された1970年は高度経済成長期にあり、大阪湾においては人口増加や産業発展にともなって水質の悪化などの環境変化が生じた時代でした。また、埋め立てによる土地造成が経済成長を大きく支えた一方で、自然海浜や藻場・干潟などの浅場が失われました。そのような時代背景のなかで関西国 際空港は計画され、「公害のない、地域と共存共栄する空港」を原点として大阪湾泉州沖約5kmの海上に建設されました。計画当初から海域環境との調和をめざし、空港島の護岸には緩傾斜石積護岸を取り入れ、 海藻類の種付け等も積極的に行いながら、豊かな藻場を造成してきました。また、阪南市では、大阪府内で最大のアマモ場を有しており、海を活用した地域学習の実施や大阪湾初となる牡蠣の養殖の実施、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」連携自治体として関西圏初の認証を獲得。また、「アマモ」のブルーカーボン・オフセット認証として、2020年に立ち上がった国の認可法人「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合」のJブルークレジット制度にて認証を獲得するなど、海の環境保全、資源活用に積極的に取り組んでいます。
大阪万博から50年を経たいま、関西国際空港と一緒に育まれてきた藻場が地域との環境保全活動に役立つことにより、大阪湾全体の未来を築くための一助となると期待しています。
世界的に環境問題やブルーカーボンの価値について注目されるなか、関西エアポート株式会社と阪南市が共創して本プロジェクトに取り組むことで、シナジー効果が期待できることに加え、全国や世界のモデルケ ースとして横展開することで、全国・世界の環境問題である地球温暖化の防止や生物多様性の保全につながることをめざしています。また、本活動の成果を大阪・関西万博を通じて全国・世界に発信することで、「海の万博」としてのカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」
地域と空港の連携により豊かな海洋環境を創造
①地域と空港間での海藻移植プロジェクト
②藻場創造のための知見の共有による大阪湾の価値の向上
③海域環境向上に向けた次世代への教育 など
【関西エアポート株式会社の取り組み】
関西エアポート株式会社では、大阪湾における海域生物の生息環境創出に貢献するため、空港島周辺の豊かな藻場環境の創造に向けて積極的に取り組んでいます。関西国際空港島造成時に、護岸の大部分に緩傾斜石積護岸を採用し様々な工夫が積極的に展開されたこと、また、現在においても良好な藻場環境の維持や拡大をめざした取り組みを継続することで、大阪湾にある藻場のうち、約2割は関西国際空港の藻場が占め、 様々な魚介類の生息場となっています。2022年12月には、空港島周辺護岸に生育する海藻によるCO2吸収量を定量化し、J ブルークレジット*の認証・発行を受けました。
また、NPO法人「大阪府海域美化安全協会」を通じて漁業関係者と連携し、大阪府海域に堆積・浮遊しているごみや海岸へ漂着するごみを回収しています。年間で海洋プラスチックごみを含む合計約1,300㎥のごみを回収することで、大阪湾の生態系保全にも貢献しています。
【阪南市の取り組み】
阪南市では、大阪府内で最大となるアマモ場があり、大阪湾の環境保全に重要な機能を有しています。
「全国アマモサミット2018」の誘致をきっかけに、小学生が「G20サミット配偶者プログラム」に参加するとともに、漁業関係者との協力により、海を活用した地域学習(地引網体験や環境教育など)を幼少期から実施しています。2019年度には、「海洋教育パイオニアスクールプログラム」の地域展開部門に採択されるとともに、漁業協同組合の取組として、“大阪湾初”となる牡蠣の養殖や、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」として“関西圏初”の認証を獲得しています。また、2021年度には「ゼロカー ボンシティ宣言」や環境省のローカルSDGs「地域循環共生圏」実施地域等に登録を行い、2022年度には、生物多様性のための30by30アライアンスに参画しています。さらに、2022年5月には、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されおり、海浜空間などの地域資源を活かし、カーボンニュートラルの取組とした本市のCo-ベネフィット型創出プロジェクトは、2023年3月に環境省主催にて開催する「脱炭素都市国際フォーラム」での登壇を予定しています。2023年2月にはJブルークレ ジット*制度にて「アマモ」のブルーカーボン・オフセット認証を得ています。また、現在、共創パートナーとして阪南市をフィールドに様々な団体や企業などと、大阪・関西万博という機会における共創活動にチャレンジしています。
* JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)が認証・発行し、管理するクレジット。JBE から独立した第三者委員会による審査・検証を経て認証・発行される。
●「TEAM EXPO 2025」プログラムとは
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、SDGsの達成に貢献するために、
多様な参加者が主体となり、理想としたい未来社会を共に創り上げていくことを目指す取り組みのこと。
●「共創チャレンジ」とは
大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、自らが主体となって
未来に向けて行動を起こしている、または行動を起こそうとしているチームの活動のこと。
●「共創パートナー」とは
当プログラムに賛同いただき、自らが主体的かつ継続的に当プログラムに合った独自の活動を
展開していただくことで、多様な共創チャレンジの創出・支援を担っていただく法人・団体のこと。
※大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム 共創チャレンジについて
https://team.expo2025.or.jp/ja/apply
前回の大阪万博が開催された1970年は高度経済成長期にあり、大阪湾においては人口増加や産業発展にともなって水質の悪化などの環境変化が生じた時代でした。また、埋め立てによる土地造成が経済成長を大きく支えた一方で、自然海浜や藻場・干潟などの浅場が失われました。そのような時代背景のなかで関西国 際空港は計画され、「公害のない、地域と共存共栄する空港」を原点として大阪湾泉州沖約5kmの海上に建設されました。計画当初から海域環境との調和をめざし、空港島の護岸には緩傾斜石積護岸を取り入れ、 海藻類の種付け等も積極的に行いながら、豊かな藻場を造成してきました。また、阪南市では、大阪府内で最大のアマモ場を有しており、海を活用した地域学習の実施や大阪湾初となる牡蠣の養殖の実施、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」連携自治体として関西圏初の認証を獲得。また、「アマモ」のブルーカーボン・オフセット認証として、2020年に立ち上がった国の認可法人「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合」のJブルークレジット制度にて認証を獲得するなど、海の環境保全、資源活用に積極的に取り組んでいます。
大阪万博から50年を経たいま、関西国際空港と一緒に育まれてきた藻場が地域との環境保全活動に役立つことにより、大阪湾全体の未来を築くための一助となると期待しています。
世界的に環境問題やブルーカーボンの価値について注目されるなか、関西エアポート株式会社と阪南市が共創して本プロジェクトに取り組むことで、シナジー効果が期待できることに加え、全国や世界のモデルケ ースとして横展開することで、全国・世界の環境問題である地球温暖化の防止や生物多様性の保全につながることをめざしています。また、本活動の成果を大阪・関西万博を通じて全国・世界に発信することで、「海の万博」としてのカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
【大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム共創チャレンジ登録概要】
「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」
地域と空港の連携により豊かな海洋環境を創造
①地域と空港間での海藻移植プロジェクト
②藻場創造のための知見の共有による大阪湾の価値の向上
③海域環境向上に向けた次世代への教育 など
【関西エアポート株式会社の取り組み】
関西エアポート株式会社では、大阪湾における海域生物の生息環境創出に貢献するため、空港島周辺の豊かな藻場環境の創造に向けて積極的に取り組んでいます。関西国際空港島造成時に、護岸の大部分に緩傾斜石積護岸を採用し様々な工夫が積極的に展開されたこと、また、現在においても良好な藻場環境の維持や拡大をめざした取り組みを継続することで、大阪湾にある藻場のうち、約2割は関西国際空港の藻場が占め、 様々な魚介類の生息場となっています。2022年12月には、空港島周辺護岸に生育する海藻によるCO2吸収量を定量化し、J ブルークレジット*の認証・発行を受けました。
また、NPO法人「大阪府海域美化安全協会」を通じて漁業関係者と連携し、大阪府海域に堆積・浮遊しているごみや海岸へ漂着するごみを回収しています。年間で海洋プラスチックごみを含む合計約1,300㎥のごみを回収することで、大阪湾の生態系保全にも貢献しています。
【阪南市の取り組み】
阪南市では、大阪府内で最大となるアマモ場があり、大阪湾の環境保全に重要な機能を有しています。
「全国アマモサミット2018」の誘致をきっかけに、小学生が「G20サミット配偶者プログラム」に参加するとともに、漁業関係者との協力により、海を活用した地域学習(地引網体験や環境教育など)を幼少期から実施しています。2019年度には、「海洋教育パイオニアスクールプログラム」の地域展開部門に採択されるとともに、漁業協同組合の取組として、“大阪湾初”となる牡蠣の養殖や、ワカメの養殖が「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」として“関西圏初”の認証を獲得しています。また、2021年度には「ゼロカー ボンシティ宣言」や環境省のローカルSDGs「地域循環共生圏」実施地域等に登録を行い、2022年度には、生物多様性のための30by30アライアンスに参画しています。さらに、2022年5月には、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されおり、海浜空間などの地域資源を活かし、カーボンニュートラルの取組とした本市のCo-ベネフィット型創出プロジェクトは、2023年3月に環境省主催にて開催する「脱炭素都市国際フォーラム」での登壇を予定しています。2023年2月にはJブルークレ ジット*制度にて「アマモ」のブルーカーボン・オフセット認証を得ています。また、現在、共創パートナーとして阪南市をフィールドに様々な団体や企業などと、大阪・関西万博という機会における共創活動にチャレンジしています。
* JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)が認証・発行し、管理するクレジット。JBE から独立した第三者委員会による審査・検証を経て認証・発行される。
●「TEAM EXPO 2025」プログラムとは
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、SDGsの達成に貢献するために、
多様な参加者が主体となり、理想としたい未来社会を共に創り上げていくことを目指す取り組みのこと。
●「共創チャレンジ」とは
大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、自らが主体となって
未来に向けて行動を起こしている、または行動を起こそうとしているチームの活動のこと。
●「共創パートナー」とは
当プログラムに賛同いただき、自らが主体的かつ継続的に当プログラムに合った独自の活動を
展開していただくことで、多様な共創チャレンジの創出・支援を担っていただく法人・団体のこと。
※大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム 共創チャレンジについて
https://team.expo2025.or.jp/ja/apply
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