テレビデバイスのアテンションデータを提供するREVISIO 保険の出稿量ランキングとクリエイティブ分析を公開

出稿量から見るブランド戦略と視聴者を惹きつけるクリエイティブの秘訣とは

REVISIO株式会社

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下REVISIO)は、 保険業界のテレビCMを対象とした分析「保険業界レポート」を発表しました。

保険業界ランキングイメージ画像

業界で出稿が多かったのはソニー損害保険

本ランキングにおいて集計対象となった保険業界の企業・ブランド数は、全部で41社120ブランドでした。(2024/01/01~2024/12/01の間に放送されたCM、業界はREVISIOの基準に準拠)

その中で、ブランド別での出稿量TOP30を公開します。

保険業界 出稿量ランキングTOP30

保険業界 出稿量ランキングTOP30の画像

今回のランキングからは、保険業界各社が消費者の多様なニーズに対し、それぞれ異なるアプローチで広告展開を行っている様子がうかがえます。

例えば、出稿量が多かったソニー損害保険SBI損害保険は「自動車保険」という特定分野に広告出稿が集中しています。特にインターネット経由で契約するダイレクト型の特性を活かし、保険料の合理性や利便性といった明確な価値を訴求しています。 一方、明治安田生命T&D保険グループのように、特定の商品名ではなく企業ブランド名で広告を出稿している企業もあります。これらは、顧客との長期的な信頼関係を重視し、ライフステージ全体を支える包括的な安心感を訴求するアプローチと考えられます。

こうした背景には、消費者ニーズの多様化があります。かつてのような「万が一に備える」という包括的な保障だけでなく、現代では「特定の病気に手厚く備えたい」、「ネットで手軽に、自分に必要な保障だけを選びたい」、「老後を見据えて資産形成も同時に進めたい」といった、個々の価値観やライフプランに寄り添うニーズが高まっています。 また、「ほけんの窓口」や「マネードクター」のように、専門家に相談しながら複数の保険会社の商品を比較検討したいという需要に応える、FP相談サービスや保険代理店の広告出稿が多いのも近年の特徴です。

<出稿順位上位のブランドについて>

  1. ソニー損害保険 自動車保険
    ダイレクト型自動車保険のブランドの一つです。インターネットや電話を通じて直接契約することで、保険料の合理化を実現しています。事故対応満足度の高さや、運転する距離に応じた保険料設定など、個々のドライバーのリスクに合わせたサービスが特徴です。

  2. ライフネット生命保険
    オンライン生命保険会社として知られています。シンプルで分かりやすい商品ラインナップと、オンライン完結の手軽さ、手頃な保険料を強みとし、特に子育て世代や若年層のファミリー層から支持を集めています。

  3. 定期保険『はなさく定期』
    日本生命グループのはなさく生命保険が提供する死亡保険です。大手グループの安心感を背景に持ちながら、インターネットでも申し込みが可能な手軽さを両立。一定期間、手頃な保険料で手厚い死亡保障を確保したいというニーズに応えています。

  4. 終身保険 ライズサポート プラス
    オリックス生命保険が提供する、一生涯の死亡保障を確保できる終身保険です。持病がある人でも加入しやすい引受基準緩和型の特徴を持ち、将来の介護や医療への備えなど、顧客のニーズに合わせて多様な特約を付加できる柔軟性も備えています。

  5. ほけんの窓口
    全国に店舗を展開する、来店型保険ショップです。複数社の保険商品を専門のプランナーに相談しながら比較・検討できるサービスが特徴で「どの保険を選べば良いか分からない」という潜在的な顧客層に対し、中立的な立場からのコンサルティング価値を提供しています。

下記の資料では、CMアテンションランキングなども盛り込んだ業界分析のレポートを公開しています。ぜひご覧ください。

<「保険業界の分析レポート」ダウンロードはこちらから>

https://attention.revisio.co.jp/l/1010172/2025-07-08/2yfp2

保険業界の分析レポートイメージ画像

では、業界のCMの中で、アテンションのスコアが高かったCMが視聴者にどのように見られていたのでしょうか。取り上げるのはマネードクターの「姉の言葉」篇 15秒です。

業界内でも視聴者が注目したCMを1秒単位で分析

このマネードクターの「姉の言葉」篇は2024年の4月から2025年2月にかけて放送されたCMです。

(1秒単位のデータは2024年12月31日までのデータを集計しています)

広瀬すずさんが出演し、広瀬さんが義理の弟にバスの中で話しかけるという内容が特徴的なCMです。

1秒単位のアテンションデータのCスコア*で見ると、後半にかけてCMへの注目が高まっていく「右肩上がり」の波形をしており、視聴者の注目を効率的に獲得できていたといえます。

マネードクター「姉の言葉」篇 Cスコア毎秒グラフ画像

*Cスコア:放送枠の平均的なCMの視られ方に対して、どの程度視られたかを評価する指標。
時間帯や放送局の影響を極力排除したクリエイティブ評価ができます。

【アテンションポイント】

【1秒目】最初の沈黙から2秒目に「あのね、保険のことなら」と広瀬さんが声をかけるところまで、注目が高まりました。その後の広瀬さんがセリフを言い続けている間も一定の注目を集め続けており、どのようなオチになるのかと、視聴者の興味を維持できていたことがわかります。

【11~13秒目】11秒目には広瀬さんのアップになり注目がさらに高まります。「保険のこと、FPに相談するなら」のメッセージ以降は注目が低下しますが、その直前まで視聴者の興味を引きつけたため、比較的高いスコアで企業ロゴまでの注視の維持に成功したと言えます。


テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは

テレビCMを制作する際、多くの人が経験を頼りにすることも多いのではないでしょうか。このような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残ります。

REVISOでは、14万本以上のCMのアテンションデータを蓄積しているため、「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを持っています。そのノウハウを活用したCM制作をすることで、社内の理解が得やすくなったり、改善にも方針を持って取り組みやすくなります。

「CMのCスコアの分類とその効果」画像

CMクリエイティブの視聴もデータで可視化:REVISIO One

REVISIOが提供する「REVISIO One」では、前述した1秒毎のアテンションデータをはじめCMの詳細のデータを見ることで、具体的な改善点の発掘に役立てることができます。

REVISIO Oneイメージ画像

REVISIO OneのCreativeプランを契約すると、任意のCM素材別にアテンションデータ、ならびに出稿データを確認することができます。

下記のようなご利用シーンでご活用いただけます。

  • 自社・他社問わず気になるCMの出稿情報(GRPやタイム・スポットの比率、スコアの推移など)を把握したい

  • Cスコアが高いCMの出稿データを参考にしたい

  • CMの具体的な改善点をデータから洗い出して次回に活用したい

*ご契約プランによって閲覧できるデータは異なります

<本件に関する問い合わせ先>

REVISIO株式会社 広報担当 安武

東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビル

E-mail info@revisio.com

Tel(担当直通) 050-5897-4931

【REVISIO株式会社について】

REVISIO株式会社(2022年10月にTVISION INSIGHTS株式会社から社名変更)は、人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計250社以上のクライアントにご活用いただいています。

現在、国内では関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯の地上波全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。

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会社概要

REVISIO株式会社

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URL
https://revisio.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階670区
電話番号
03-6268-8056
代表者名
郡谷康士
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2015年03月