渋谷区初 認可保育園で医療的ケア児の預かりを開始 フローレンスが保育士・看護師研修を行いました
障害があってもなくても、すべての子どもに保育を提供できるように。認定NPO法人フローレンスは、そんな思いで障害児保育園ヘレン、障害児訪問保育アニーで、障害や医療的ケアが必要な子どものお預かりを実施してきました。
開始から5年、ついに、東京都渋谷区の認可保育園で、医療的ケア児の受け入れが行われることになりました。障害があってもなくても、一緒に育っていける社会を目指している私たちにとって、こんなに嬉しいことはありません。
開始から5年、ついに、東京都渋谷区の認可保育園で、医療的ケア児の受け入れが行われることになりました。障害があってもなくても、一緒に育っていける社会を目指している私たちにとって、こんなに嬉しいことはありません。
東京都渋谷区では、今年度は、大向(おおむかい)保育園のみでの実施になりますが、該当園児の安全面を前提に必要な看護師、保育士等の人員確保、保護者が希望する保育所の在籍園児の状況及び施設環境等を総合的に考慮して、受入人数を調整するということです。
そこで、渋谷区から、保育士と看護師向けの研修を行ってほしいとお声がけいただき、2020年6月、フローレンスの講師による研修が行われました。その内容の一部をご紹介します。
初めに、子どもに障害があるということはどういうことなのか、医療的ケア児とはどういう子どもなのか、というお話させていただきました。もちろん、一人ひとり病名や発達状態は違います。しかし、障害児、医療的ケア児やその家族が、今の日本社会においてどのような状況に置かれているのかを、保育をする上で必ず知っておかなければならないと考えています。
そして、「遊び」は障害がある子どもにとっても、発達において非常に重要だということについて、参加くださった方々の考えを伺いながら進めていきました。
保育園では、子どもの命を守ることと同時に、子どもの成長を促す活動をすることが大切になってきます。医療的ケア児も同じです。「遊び」は発達を促すために欠かせないもので、ヘレンでは、保育スタッフ、看護師、理学療法士や作業療法士たちが遊びの内容を考えています。遊び方や遊びの内容も一部ご紹介しました。
そして、自分で体を動かすことが難しい重症心身障害児においては、特に、他者とのふれあいが刺激に繋がります。そのため、スキンシップを通じて、自分の体の存在に気づきます。ものや言葉のやり取りを通じて、「楽しい」という気持ちで共感することも大切です。僅かな表情の変化も、障害児を保育する上で見逃せません。この変化を待つことの大切さも皆さんにお伝えしました。
保育園では、子どもだけでなく、保護者の支援も積極的に行っていると思います。障害児の保護者においては特に支援が必要と考えています。出産後、多くの医療的ケア児たちはNICUで長期に渡り入院をします。退院後は、障害児の子育ては親御さんが一手に引き受け、誰にも相談できないまま過ごすことが、今もまだ多い状況にあります。そのため、入園前から不安や悩みを抱えているケースが多く、まずは気持ちを受け止め不安を解消できるよう支援する必要があります。保育園では、子どもの成長を一緒に見守り相談に乗りやすい体制をつくる必要があることをお伝えしました。
保育士と看護師、どちらが欠けても障害児の保育は成り立ちません。スタッフは互いを尊重しあい、それぞれの強みを活かしたチーム保育を実践することが大切なことです。
この問題を解消するには、障害児保育に対する豊富な知識と現場での高度な経験値を兼ね備える方より研修を受講することで、職員の不安が軽減されると考えました。
そこで今回、日本で初めて医療的ケアの必要な子や重症心身障害児のお預りする「障害児保育園ヘレン」や訪問型の保育を行う「障害児訪問保育アニー」、18歳までを対象とする訪問支援「医療的ケアシッター ナンシー」を運営し、障害児保育における豊富な知識及び現場経験を兼ね備える認定NPO法人フローレンスさんに研修を依頼させていただきました。
研修後のアンケートでは、提出してくださった方全員が内容に満足と答えてくださり、実際の現場で役立ちそうという声をいただきました。
中には、「医療的ケア児の保育に対する不安が解消された」「受け入れた医療的ケア児にとって保育園が楽しい場所になってほしい」「繰り返し研修を受けたい」という前向きな声も多く、今後も様々な自治体で研修を実施していきたいと思いました。
現在、フローレンスの障害児支援サービスはご利用希望者を募集しております。
特に、アニーをご希望される方は、すぐに入園選考をすることができます。
すべてのサービスにおいて、通年でご利用相談を受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。
※アニー、ヘレンのご利用にあたっては、利用者説明会の参加が必須となっております。
オンラインでご参加できます。
詳細日程はこちらから
https://specialneeds.florence.or.jp/service/
そこで、渋谷区から、保育士と看護師向けの研修を行ってほしいとお声がけいただき、2020年6月、フローレンスの講師による研修が行われました。その内容の一部をご紹介します。
講師を務める森永
初めに、子どもに障害があるということはどういうことなのか、医療的ケア児とはどういう子どもなのか、というお話させていただきました。もちろん、一人ひとり病名や発達状態は違います。しかし、障害児、医療的ケア児やその家族が、今の日本社会においてどのような状況に置かれているのかを、保育をする上で必ず知っておかなければならないと考えています。
そして、「遊び」は障害がある子どもにとっても、発達において非常に重要だということについて、参加くださった方々の考えを伺いながら進めていきました。
- 医療的ケア児における保育の役割とは?
保育園では、子どもの命を守ることと同時に、子どもの成長を促す活動をすることが大切になってきます。医療的ケア児も同じです。「遊び」は発達を促すために欠かせないもので、ヘレンでは、保育スタッフ、看護師、理学療法士や作業療法士たちが遊びの内容を考えています。遊び方や遊びの内容も一部ご紹介しました。
そして、自分で体を動かすことが難しい重症心身障害児においては、特に、他者とのふれあいが刺激に繋がります。そのため、スキンシップを通じて、自分の体の存在に気づきます。ものや言葉のやり取りを通じて、「楽しい」という気持ちで共感することも大切です。僅かな表情の変化も、障害児を保育する上で見逃せません。この変化を待つことの大切さも皆さんにお伝えしました。
- 子どもだけでなく、親の気持ちも受け止める
保育園では、子どもだけでなく、保護者の支援も積極的に行っていると思います。障害児の保護者においては特に支援が必要と考えています。出産後、多くの医療的ケア児たちはNICUで長期に渡り入院をします。退院後は、障害児の子育ては親御さんが一手に引き受け、誰にも相談できないまま過ごすことが、今もまだ多い状況にあります。そのため、入園前から不安や悩みを抱えているケースが多く、まずは気持ちを受け止め不安を解消できるよう支援する必要があります。保育園では、子どもの成長を一緒に見守り相談に乗りやすい体制をつくる必要があることをお伝えしました。
- チームで行う障害児の保育について、スタッフ同士が話し合う場
保育士と看護師、どちらが欠けても障害児の保育は成り立ちません。スタッフは互いを尊重しあい、それぞれの強みを活かしたチーム保育を実践することが大切なことです。
看護師による研修
ディスカッションを行う保育士、看護師の皆さん
- フローレンスの研修を実施する事とした思い 渋谷区役所子ども家庭部 保育課長 前崎敏彦様
この問題を解消するには、障害児保育に対する豊富な知識と現場での高度な経験値を兼ね備える方より研修を受講することで、職員の不安が軽減されると考えました。
そこで今回、日本で初めて医療的ケアの必要な子や重症心身障害児のお預りする「障害児保育園ヘレン」や訪問型の保育を行う「障害児訪問保育アニー」、18歳までを対象とする訪問支援「医療的ケアシッター ナンシー」を運営し、障害児保育における豊富な知識及び現場経験を兼ね備える認定NPO法人フローレンスさんに研修を依頼させていただきました。
研修後のアンケートでは、提出してくださった方全員が内容に満足と答えてくださり、実際の現場で役立ちそうという声をいただきました。
中には、「医療的ケア児の保育に対する不安が解消された」「受け入れた医療的ケア児にとって保育園が楽しい場所になってほしい」「繰り返し研修を受けたい」という前向きな声も多く、今後も様々な自治体で研修を実施していきたいと思いました。
- 利用者募集中!障害児保育園ヘレン・障害児訪問保育アニー・医療的ケアシッター ナンシー
現在、フローレンスの障害児支援サービスはご利用希望者を募集しております。
特に、アニーをご希望される方は、すぐに入園選考をすることができます。
すべてのサービスにおいて、通年でご利用相談を受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。
※アニー、ヘレンのご利用にあたっては、利用者説明会の参加が必須となっております。
オンラインでご参加できます。
詳細日程はこちらから
https://specialneeds.florence.or.jp/service/
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