解体テックのクラッソーネ、広島県内初の空家等管理活用支援法人に。福山市と連携して空き家対策強化に取り組む
クラッソーネとしては全国初の指定、「すまいの終活ナビ」や「空き家の相談窓口」を提供
解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を運営する株式会社クラッソーネ(愛知県名古屋市、代表取締役CEO:川口 哲平、以下「当社」)は、2023年12月13日に施行された改正空家等対策の推進に関する特別措置法における「空家等管理活用支援法人」として、広島県福山市(以下、「福山市」)より、3月7日(金)に指定を受け、活動を開始することとなりました。本件は、広島県内初の「空家等管理活用支援法人」の指定、またクラッソーネとしても初めての指定となります。全国的に社会課題となっている空き家問題の対策として、官民連携の取り組みで市民と空き家所有者への支援を強化します。
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■「空家等管理活用支援法人」指定の経緯と今後の展開
近年、空き家が増加し社会課題となっています。総務省発表「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果(以下、「統計調査」)」(※1)によると、全国の空き家数は900万件、空き家率は13.8%と、過去最高の水準となっています。
増加し続ける空き家への対策を強化するため、令和5年12月13日に施行された空家等対策の推進に関する特別措置法において、新たに「空家等管理活用支援法人」に係る制度が創設されました。この制度は、官民連携による空き家対策活動を実施しやすい環境を整備し、民間企業が自治体の補完的な役割を果たすことを目的としています。
2024年度に公表された総務省の統計調査によると、2023年度時点で広島県内の空き家の戸数は23,1000戸あり、空き家率は15.8%と全国平均よりも高く、増加傾向にあります。また福山市内の空き家の戸数は、2023年度時点で約34,230戸(※2)あり、5年前の調査と比べて約13.6%増加しています。 現在、福山市では2025年度の福山市空家等対策計画の更新に向けて、空き家の実態踏査を行っており、その結果を踏まえて、所有者への支援の強化に取り組むこととしています。
当社は、解体工事領域で、全国2,000社以上の専門工事会社と施主をマッチングするサービス「クラッソーネ」を運営しており、これまでに累計15万件以上のご利用者実績(※3)があります。また、「解体費用シミュレーター」や「すまいの終活ナビ」を利用した官民連携での空き家対策事業が、令和3年度から令和5年度の国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に3年連続で採択され、現在は全国106自治体との連携協定実績があり(2月27日時点)、官民連携による空き家対策を進めています。
今回、福山市の「空家等管理活用支援法人」に当社が指定されることで、協働した空き家対策の取り組みを実施することとなりました。取り組みを通じて、空き家の課題を解決するとともに、当社運営の「すまいの終活ナビ」をはじめとしたIT技術やデータを活用して、自治体担当者の住民対応の質の向上や業務効率化など、自治体DXの推進にも寄与してまいります。
■空家等管理活用支援法人に基づき提供するサービス
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解体の概算費用や土地売却査定価格を提示する「すまいの終活ナビ」
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市民が近隣の迷惑な空き家について自治体へ情報提供できる「お困り空き家の連絡フォーム」
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空き家の処分・利活用・売却などの相談ができる「空き家の相談窓口」
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空き家所有者等へ空き家解体の進め方に関するフライヤー
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市民や空き家所有者向け無料オンラインセミナー
各種サービスは3月7日(金)より、福山市HPより利用が可能となります。その他、随時協議をしながら必要な取り組みを進めていく予定です。
■代表者コメント
福山市 建設局 建築部 住宅課長
空き家問題の解消には、相続や維持管理、不動産売買、改修等、様々な専門的知識が必要です。このたび、空家等管理活用支援法人の指定を受けられた株式会社クラッソーネ様には、これまで行政の対応が行き届かなかった部分に専門的な民間の力を活かしていただけるものと心から期待しています。今後とも、空き家対策のさらなる推進にご協力いただきますよう、どうぞよろしくお願いします。
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株式会社クラッソーネ 代表取締役CEO 川口 哲平
当社は「『街』の循環再生文化を育む」というビジョンを掲げ、解体工事を通じて多くの人々の豊かな暮らしの実現を目指しており、事業を行う中で、空き家問題の高まりを感じています。空き家の解決には自治体と民間事業者の連携が重要だと考えています。この度、広島県内初、また当社としても初めて、福山市の空家等管理活用支援法人にご指定いただき、協働した空き家対策の取り組みができることを大変嬉しく思っております。解体工事に関する知見だけでなく、これまで公民連携で取り組んできた経験や実績、IT技術を活用し、空き家対策の強化に尽力して参ります。
■「すまいの終活ナビ」とは
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相続した実家の家じまいや空き家処分を検討するにあたって、様々な情報を取得することができる家じまいポータルサイトです。主な機能として、土地建物の面積や最寄り駅、接する道の幅などの条件を入力することで、「解体費用」と解体後の「土地売却査定価格」の概算額を無料で算出することができます。
その他、「すまいの終活ナビ」からは下記サービスを利用することができます。
<空き家の迷惑度診断>
空き家の外観や敷地内の状況に関する22個の質問に答えることで、「特定空家等」の予備軍である「管理不全空家等」として指定される可能性を「空き家の迷惑度」として診断します。 国が示したガイドラインに基づいた設問となっており、簡単に所有する空き家が管理不全空家等に指定される可能性があるかを確認することができます。所有者が自身の空き家の状況を認識できるようにし、適切な空き家の管理を促します。
<固定資産税シミュレーター>
固定資産税の納税通知書に記載がある情報を入力することで、①解体後の固定資産税の上昇額、②空き家を維持し続けた場合にかかる費用、③解体後3年以内に土地を売却した場合の収支試算、を確認することができます。建物を解体すると固定資産税が上がることで解体をせずに放置されてしまう事例が多くある中、放置したほうがコストがかかる場合もあることを示し、空き家の適切な解体を促します。
<空き家の相談窓口>
空き家所有者に対し、空き家の処分・利活用・売却等、最適な出口戦略の検討を支援します。不動産関連企業や各種専門家、士業ネットワークとの連携を通じて、空き家にまつわる様々な相談を1つの窓口で無料対応します。複数の専門家と個別に何度も相談する必要がないため、手間いらずで家じまいを進めることが可能です。
■「お困り空き家の連絡フォーム」とは
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迷惑な空き家がある場合に、空き家の状況や写真、所在地等の情報を入力して送信すると、自治体担当者のもとへ情報提供されます。 状態の悪い空き家が放置されていると、近隣住民への倒壊の危険性や衛生的な悪影響が発生します。管理が適切に行われていない空き家の検知・対応の円滑化、また空き家対策担当の業務DX化を促進します。
■福山市について(概要)
福山市は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の南東部に位置し、広島市から100km、岡山市から70kmの距離にあり、北は神石高原町、西は府中市、尾道市、南は瀬戸内海を隔てて愛媛県、香川県、東は岡山県に隣接しています。
気候は、典型的な瀬戸内海式気候であり、温暖で比較的雨が少ない気候となっており、年間平均気温は 15℃~16℃、年間平均降水量は 1,200 ㎜前後となっています。
交通条件は、自動車で三原市の広島空港へ約45 分、岡山市の岡山空港へ約50 分と両空港を利用でき、国内や海外の主要都市へのアクセスが便利な環境にあります。また、高速道路としては、瀬戸内海沿岸を通り大阪市から北九州市を結ぶ国道2号と平行して山陽自動車道が整備されているほか、四国方面へは西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が整備されており、中国・四国地方の交通結節点として利便性が高いといえます。
■株式会社クラッソーネについて(会社概要)
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本社 |
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅5丁目7番30号 名駅東ビル4F |
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代表者 |
代表取締役CEO 川口 哲平 |
設立 |
2011年4月1日 |
資本金 |
2,823百万円(資本準備金含む) |
URL |
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事業内容 |
解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を運営 |
(※1)「令和5年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/kihon_gaiyou.pdf(令和7年2月28日に利用)
(※2)「令和5年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)(※1)を加工して作成
(※3)旧サービス「くらそうね解体」の実績含む
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