九州大学の知の探究を、暮らしのデザインに~タンスのゲン、九州大学と共同研究を開始~
リラックス状態の行動観察により、現代人の行動に適合したリビングインテリアの開発へ
◇共同研究の背景
これまでリビングなどにおけるリラックス空間では一人~複数人でテレビを視聴することを前提としたソファなどのアイテム設計が主流でした。しかし、現代においてはテレビの視聴は必ずしも主流ではなく、スマートフォンやタブレット等各々デバイスを操作している時間など、居住空間での過ごし方、寛ぎ方は多様化しています。
そこで、タンスのゲンは九州大学大学院芸術工学研究院・九州大学 未来デザイン学センター(兼務)の西村 英伍 助教とタッグを組み、動画解析技術を活用し人々のリラックス時の行動観察をすることで、より現代の生活環境に適合した新たな居住アイテムの開発を推進いたします。
(※画像:研究データ解析中の様子)
◇共同研究の目的および内容
本研究はスマートフォン操作時にビーズクッションで寛ぐ際の行動を観察し、姿勢の変化や特徴的な動きを定量化・分析することで、今日の生活環境・生活習慣に適合した新たな居住アイテムの開発を推進するものとなります。
実験の一例が以下となります。
本実験では実験の目的と内容についてあらかじめ同意を得た2人1組の実験参加者10組に協力いただきました。幅4m、奥行き3mの実験空間内にビーズクッションを2個設置し、その空間内で1組ずつ1時間ビーズクッションとスマートフォンを使用して過ごすように指示し、その行動を観察しました。
身体のキーポイント検出技術やその時系列データを解析することで観察対象者の姿勢の変化や特徴的な動きを定量的かつ効率的に発見することが可能となります。
今後タンスのゲンではこれらの研究の結果からスマートフォンのある生活スタイルに対応した、従来のソファなどのアイテムに替わる現代的な居住アイテムの開発を進めてまいります。
◇九州大学 未来デザイン学センターとは
九州大学 未来デザイン学センターはデザイン系分野で実績のある学術機関と国内外の産業界との結びつきを強化し、具体的な研究成果の社会への実装を目的に、九州大学学内共同教育研究センターとして2017年に設立しました。センター長として田村 良一 教授(九州大学大学院芸術工学研究院)が就任し、デザイン学の教育研究の現場と産官民との連携を行い、未来デザイン学センターでの成果のスピーディな社会実装を推進し、未来社会の創生に積極的に貢献することを目指しています。
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