JDSC・HAL Lab.・SOXAI、「うごく・休む・出かける」ウェルネスコンソーシアムを結成
~経済産業省事業に採択され、高齢者の日常をPHRで捉える実装検証を新潟県で開始~
株式会社JDSC(本社:東京都文京区、代表取締役:加藤 エルテス 聡志/佐藤 飛鳥、以下「JDSC」)、一般社団法人HAL Lab.(所在地:東京都港区、代表理事:阿部 祐樹、以下「HAL Lab.」)、株式会社SOXAI(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:渡邉 達彦、以下「SOXAI」)の3者は、「うごく・休む・出かける」ウェルネスコンソーシアム(以下「本コンソーシアム」)を結成したことを発表いたします。
また同時に、JDSC、HAL Lab.、SOXAIの3者による提案が、経済産業省「令和8年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(高齢者ウェルビーイングサービスにかかるビジネスモデル検証調査事業)」に採択されました。本コンソーシアムでは、この事業の採択を受け、新潟県内の自治体をフィールドに、地域在住高齢者を対象とした実装検証を、2026年9月より開始しています。
<コンソーシアム結成の背景と目的>
超高齢社会において、医療費・介護給付費の増加が社会課題となっています。各自治体では、要介護状態に至る前のフレイル段階を早期に把握し、適切な支援につなげることが求められています。
一方、現在の介護予防事業におけるフレイル該当者などの対象者の把握は、年1回程度の基本チェックリストや後期高齢者健診による「点」の把握にとどまっており、日々の生活実態や変化を継続的に捉える手段は限られているのが現状です。
フレイルは身体的・精神心理的・社会的という3つの側面が相互に影響し合って進行し、なかでも外出や交流の減少といった社会的フレイルは本人が自覚しにくく、身体的フレイルに先行するケースも国内外の先行研究で報告されています。
こうした複合的な課題に対し、本コンソーシアムはAI・データサイエンス(JDSC)、リハビリテーション専門職の臨床知(HAL Lab.)、生体センシング技術(SOXAI)という3者の強みを結集し、「点」ではなく「日々」を捉える新たな介護予防モデルの実装に取り組みます。
<本実装検証の概要>
本実装では、高齢者の日常生活を「うごく(活動)・休む(休養・睡眠)・出かける(外出・社会参加)」という3つの観点から捉えます。
リング型デバイスやスマートフォンから得られる活動量、睡眠、心拍変動、外出行動などの客観データをPHR(Personal Health Record)として活用し、質問紙等から得られる主観的な情報を組み合わせることで、独自の「ウェルネス指数」を算出・可視化する仕組みを開発します。
開発段階では主観的なウェルネス評価を基準として客観データとの関係性を検証し、実運用段階では高齢者に大きな負担をかけることなく、リング装着のみで日々の状態変化を捉えられることを目指します。ウェルネス指数とフレイル関連因子との関係性を明らかにすることで、自治体が対象者を早期かつ効率的に把握するための科学的な根拠の構築につなげます。
算出したウェルネス指数は、本人には気づきとセルフケアのきっかけ、家族には見守り・声かけの手がかり、地域包括支援センターには支援を要する方の早期把握と優先度判断に活用できる情報として提供し、自助・互助・公的支援を一つの指標で結びます。

<本実装検証がもたらす3つの転換>
1.「リスクの警告」から、「ウェルネス」を軸としたポジティブな対話へ
これまでの介護予防は、フレイルや要介護リスクといったネガティブな情報が起点になりがちでした。本事業では「ウェルネス」を共通言語とし、指摘や警告ではなく、日々の良い変化への気づきが行動を後押しする設計としています。
2.介護予防のアプローチを、「社会参加」へ広げる
従来の介護予防は栄養・運動を中心とした働きかけに留まりがちでしたが、本検証は外出の頻度・行動範囲を可視化し、身体的フレイルに先行し得る社会的フレイルの兆候の把握にも取組みます。
3.介護予防から、地域づくりへ
外出行動とウェルネス指数の関連を分析し、通いの場・公園・商店街・温泉といった地域資源や観光資源の価値を定量的に可視化することを狙います。自治体のまちづくり施策やウェルネスツーリズムへの応用の基盤ともなります。
<コンソーシアムの体制と3者の役割>
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JDSC:ウェルネス指数算出アルゴリズムの開発、家族・地域包括支援センター向けアプリおよびダッシュボードの開発、データ解析、事業化の統括を担います。
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HAL Lab.:健康・体力測定会の運営、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門職によるフレイル測定とデータ解析および臨床的な意味づけ、自治体や地元の医療機関との連携を担います。
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SOXAI:リング型デバイス「SOXAI RING」および睡眠・活動量・心拍変動(HRV)等の生体データ取得基盤を提供します。本検証では、高齢者がスマートフォンを操作することなく、リングを充電するだけでデータが収集される仕様を採用します。
また、検証フィールドとなる新潟県内の自治体には、参加者の募集、健康・体力測定会の会場確保と共催、検証への協力をいただきます。
<今後の展開>
本コンソーシアムは、本実装検証で確立した「型」をもとに、2027年度には自治体への本格導入へと拡大し、その後、県内・近隣自治体への展開を進めます。将来的には、観光資源の価値可視化を基点としたウェルネスツーリズム領域への応用も視野に入れています。
3者は本コンソーシアムを通じて、高齢者本人・家族・自治体が同じ指標を共有し、フレイルの前段階から自然に予防行動につながる社会の実現を目指します。
■株式会社JDSCについて https://jdsc.ai/
JDSCは、AIエージェントとデータサイエンスを核に、日本の基幹産業の変革を進めるテクノロジーカンパニーです。製造・物流・インフラ・公共などの現場に深く入り込み、DXやAXによる意思決定の高度化から、フィジカルAIによる現実世界の最適化・自律化までを実現。社会課題を解決する新たな産業スタンダードを創り、日本のアップグレードに貢献します。
■一般社団法人HAL Lab.について https://hal-lab.pages.dev/
HAL Lab.(Healthy Aging & Longevity Laboratory/ヘルシーエイジング・長寿研究所)は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として医療介護領域での臨床経験も豊富な医学・リハビリテーション科学の博士や、大学研究機関の研究者が集結した、予防・医療・介護のリハビリテーション専門家集団です。2025年4月、東京都立大学発のスタートアップとして設立。「科学と実践で地域の健康未来を創造する」を掲げ、自治体の保健事業支援から医療・介護事業者の現場支援、研究・教育機関との連携までを担っています。
■株式会社SOXAIについて https://soxai.co.jp/
「テクノロジーで世界中の人々のQOL向上に貢献する」をミッションに掲げ、スマートリング「SOXAI RING」をはじめとするヘルスケアIoTデバイスの開発・製造・販売を行っています。生活のあらゆる場面にセンシング技術を適用させることで、日常生活の中で自然と健康増進に取り組むことができる世界の実現を目指しています。
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