新プロジェクトOpen Programmable Infrastructureを発表、新しいクラウドネイティブ インフラストラクチャのオープンスタンダードを推進

DPUとIPUは、企業がネットワーク全体のコンピューティングリソースを展開・管理する方法を変えています。新プロジェクトは、これらの革新的技術を採用しやすくするためのエコシステムを育成します。

The Linux Foundation Japan

Linux Foundationは6月21日 (現地時間)、新プロジェクトOpen Programmable Infrastructure (OPI) を発表しました。OPIは、アプリケーション内のネットワーク/ストレージ/セキュリティ APIの簡素化を促進し、DevOps、SecOps、NetOps全体を通して、クラウドとデータセンターでよりポータブルでパフォーマンスの高いアプリケーションを実現するために計画されました。
2022年6月21日 サンフランシスコ発 ー オープンソースを通じて大規模イノベーションを推進する非営利団体Linux Foundation ( https://www.linuxfoundation.jp/ ) は、新プロジェクトOpen Programmable Infrastructure (OPI) を発表しました。OPIは、DPU/IPU技術をベースにした次世代アーキテクチャやフレームワークのための、コミュニティ主導でスタンダードベースのオープンエコシステムを育成します。OPIは、アプリケーション内のネットワーク/ストレージ/セキュリティ APIの簡素化を促進し、DevOps、SecOps、NetOps全体を通して、クラウドとデータセンターでよりポータブルでパフォーマンスの高いアプリケーションを実現するために計画されました。

OPIの設立メンバーには、Dell Technologies、F5、Intel、Keysight Technologies、Marvell、NVIDIA、Red Hatが含まれ、シリコン/デバイス メーカー、ISV、テスト/測定パートナー、OEMからエンドユーザーまで、各分野をリードする幅広い企業からのコントリビューターが増え続けています。

Linux Foundationのプロジェクト担当バイス プレジデントであるMike Dolanは、次のように述べています。
「新しい技術が出現すると、技術面とビジネス面の両方でイノベーションの機会が多く訪れますが、オープンスタンダードやそれをサポートする活発なコミュニティがないことがしばしば障壁となります。DPUとIPUは、クラウドやデータセンターにおける最も有望な新技術の一つであり、OPIは、DPU/IPU技術のエコシステムをサポートすることで、採用と機会の拡大を促進していく態勢を整えています。」

DPUとIPUは、ネットワーク、コンピューティング、セキュリティ、ストレージの各ドメインでリソースを柔軟に管理できるため、5G、AI/ML、Web3、暗号などのアプリケーションの高速ネットワーク機能とパケット処理をサポートするために、ますます利用が進んでいます。クラウド、エッジ、データセンターのインフラストラクチャ ユニットであるサーバーの代わりに、オペレーターは、DPU、IPU、GPU、およびCPUによってサポートされる分散型ネットワーク、コンピューティング、ストレージリソースのプールを作成し、顧客のアプリケーション ワークロードとスケーリング要件を満たすことができるようになりました。

OPIは、DPU/IPUベースのインフラストラクチャ向けのオープンでクリエイティブなソフトウェア エコシステムの確立と育成を支援します。さまざまなベンダーからDPUやIPUが提供される中、OPIプロジェクトは、どのベンダーのハードウェアにも適用できるDPU/IPUソフトウェアスタックのアーキテクチャとフレームワークの定義づけを目指しています。また、DPDK、SPDK、OvS、P4など既存のオープンソース プロジェクトを適切に活用して、豊富なオープンソース アプリケーション エコシステムを育成することも目的としています。プロジェクトの目的は以下の通りです :
  • DPUとIPUを定義する
  • あらゆるハードウェア ソリューションに適用できる、DPU/IPUベースのソフトウェアスタックのためのベンダーに依存しないフレームワークとアーキテクチャを明らかにする
  • 豊富なオープンソース アプリケーション エコシステムの構築を可能にする
  • Linuxカーネルなど、同じビジョンに沿った既存のオープンソース プロジェクトと統合する
  • ハードウェア、ホストされたアプリケーション、ホストノード、ソフトウェアのリモート プロビジョニングとオーケストレーションなど、DPU/IPUのエコシステムの要素と相互作用するための新しいAPIを作成する
すでに複数のワーキンググループが活動しており、最初の技術貢献は、Linux Foundationが管理するOPI公式サブプロジェクトであるインフラストラクチャ プログラマー開発キット (IPDK http://www.ipdk.io/ ) という形で提供されます。IPDKは、CPU、IPU、DPU、スイッチ上で動作する、インフラストラクチャのオフロードと管理のためのドライバとAPIのオープンソースフレームワークです。

さらに、NVIDIAのBlueField DPU用のオープンソースソフトウェア開発フレームワークであるNVIDIA DOCA ( https://developer.nvidia.com/networking/doca ) がOPIに提供され、開発者が DPU、IPU、その他のハードウェア プラットフォーム間でオフロード、高速化、分離できるアプリケーションを作成できるよう支援します。

詳細については https://opiproject.org/ をご覧ください。 https://github.com/opiproject/opi でコントリビューションを始めることができます。

設立メンバーの声 : アナウンス原文 (英語) をご覧ください https://www.linuxfoundation.org/press-release/linux-foundation-announces-open-programmable-infrastructure-project/

Linux Foundationについて

2000年に設立されたThe Linux Foundationは、1,800以上のメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションのための世界有数の拠点です。 Linux Foundationのプロジェクトは、Linux、Kubernetes、Node.js、Hyperledger、RISC-Vなど世界のインフラストラクチャにとって重要なものです。 Linux Foundationの方法論は、ベストプラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、ソリューション プロバイダーのニーズに対応し、オープン コラボレーションの持続可能なモデルを構築することに重点を置いています。詳細については、 linuxfoundation.org にアクセスしてください。

###

Linux Foundationはさまざまな登録商標および商標を使用しています。 Linux Foundationの商標の一覧については、こちら ( https://www.linuxfoundation.jp/trademark-usage/ ) をご覧ください。
Linuxは、Linus Torvaldsの登録商標です。

Marvell Disclaimer : アナウンス原文 (英語) をご覧ください https://www.linuxfoundation.org/press-release/linux-foundation-announces-open-programmable-infrastructure-project/


このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

The Linux Foundation Japan

11フォロワー

RSS
URL
https://www.linuxfoundation.jp/
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県横浜市中区元町4-168 BIZcomfort元町ビル 4F-10号室
電話番号
-
代表者名
福安徳晃
上場
未上場
資本金
-
設立
-