ヘルスケアスタートアップ「おいしい健康」毎日の献立に寄り添ったAI料理アプリの利用が、2型糖尿病の血糖管理改善と関連 〜自治医科大学の共同研究結果から判明〜
アプリでの調理が週1日増えるごとに、HbA1cが0.09ポイント低下する傾向
データサイエンスに基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の確立を目指す株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也)は、自治医科大学 内科学講座 内分泌代謝学部門(研究責任者:矢作直也教授)との共同研究の成果が、糖尿病領域の国際学術誌『Journal of Diabetology』に掲載されましたことをお知らせいたします。当社では7報目の論文となります。
■ 発表のポイント
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自治医科大学と株式会社おいしい健康は、AI料理アプリ『おいしい健康』を用いて、2型糖尿病のある方・血糖管理に関心のある方を対象とした、完全オンライン・人的介入なしの12週間観察研究を実施しました(図1)。本アプリは、日本の食文化に合わせ、個人の栄養状態や嗜好に応じて献立・レシピを提案するものです。
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その結果、本アプリの利用が2型糖尿病のある方のHbA1c及びBMIの低下と有意に関連することが示されました(図2)。
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多変量解析では、アプリでの調理頻度が高い参加者ほどHbA1cの改善幅が大きい傾向が認められました(図2)。
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参加者の80%超が「アプリ利用により食習慣が改善した」と回答し、塩分・脂質の摂り方や食べ方への意識にも前向きな変化がみられました。
■ 発表の概要
自治医科大学と株式会社おいしい健康は、個人の栄養状態や嗜好に合わせて和食中心のレシピ・献立を提案する料理アプリ『おいしい健康』の利用が、2型糖尿病のある方における血糖管理や体重指標の改善と関連することを明らかにしました。今回の研究は、参加者募集からデータ収集までを完全オンラインで実施し、医療者などによる直接支援を伴わない形で行われた12週間の観察研究です。
本研究では、解析対象となった参加者のうち、HbA1cデータがそろった24人でHbA1cがベースライン6.40%から12週後6.12%へと0.28ポイント低下し、BMIも65人の解析対象全体で23.47から23.28へと有意に低下しました。さらに、アプリを用いた調理頻度が高いほどHbA1c低下が大きい傾向も示されました。
本成果は、日本人の食習慣に合わせて設計された食事支援アプリが、2型糖尿病のある方の自己管理を支える新たな選択肢となる可能性を示すものです。


■ 詳細な説明
● 研究の背景
2型糖尿病の管理では、薬物療法に加えて日々の食事や生活習慣の改善が重要です。近年、スマートフォンアプリを活用したデジタルヘルス支援が注目されています。一方、これまでの研究の多くは医療者による面談・指導と組み合わせて評価されており、人的介入を伴わないアプリ単独での有効性には検証の余地が残されていました。
糖尿病を含む様々な疾患をお持ちの方に対して、本研究で対象とした『おいしい健康』アプリは、年齢・性別・体格・併存症・閲覧履歴・嗜好情報などに基づいてAIが個人に合った献立・レシピを提案します。さらに、日本人に親しみやすい家庭料理を中心とした「文化的に適合した食支援」を提供できる点も特長です。これらの個別最適化と文化適合性は、医療者による継続的な人的サポートに代わって食事改善を後押しし得る要素として期待されており、本研究はその実証を目的としました。
被験者の実際の生活に近い環境でアプリ単独の効果を捉えるべく、参加者への参加募集からデータ収集までを完全オンラインで実施し、研究期間中の医療者・研究者からの介入を伴わない設計を採用したことも、本研究の特徴となっています。
● 研究概要
20歳以上で2型糖尿病の自己申告がある方、または血糖管理に関心のある方を対象とした12週間の単群観察研究を実施しました。参加者はアプリを自由に利用し、体重・直近の医療機関で測定したHbA1c・食習慣などの情報をオンラインで自己申告により回答しました。本研究は筑波大学病院 倫理審査委員会の承認を受け(承認番号 R03-266)、UMIN-CTR(ID: R000053861)に登録されています。
募集サイト訪問者24,671名から、参加同意・本人確認・アプリインストール・アンケート回答を経て、最終的にBMI・食事関連解析は65名、HbA1c解析は24名が解析対象となりました。
● 主な研究結果
【1】HbA1cの改善(n=24)
平均HbA1cがベースライン6.40%から12週後6.12%へ有意に低下しました(変化量 -0.28ポイント、p=0.008)。ベースラインのHbA1cが6.5%以上の参加者(n=10)では-0.49ポイント(p=0.037)と、より大きな変化が観察されました。
【2】BMIの改善(n=65)
平均BMIが23.47から23.28へ有意に低下しました(変化量 -0.20、p=0.0049)。ベースラインBMIが25以上の参加者(n=21)では-0.31の低下が観察されました(p=0.042)。
【3】利用頻度と改善度の関連
多変量解析(年齢・性別・ベースラインHbA1c・もとの調理頻度を補正)の結果、アプリを使った調理頻度が週1日増えるごとにHbA1cが0.09ポイント大きく低下する関連が認められました(p=0.046)。
【4】食習慣・食意識の変化
個々の食事調査項目では統計学的有意差は認められませんでしたが、塩分の多い調味の見直し、麺類の汁の摂取減少、脂の多い肉の摂取減少、ゆっくり食べる意識の向上など、望ましい方向への変化がみられました。参加者の80%超が「アプリ利用により食習慣が改善した」と回答しています。
● 本研究の意義と検証課題
本成果は、日本の食文化に合わせた個別最適化型の料理・献立アプリが、医療者の直接介入なしでも2型糖尿病の自己管理を支援し得ることを示した点に意義があります。完全オンラインで実施可能であることから、通院負担や人的リソースの制約がある状況でも、食事支援を広く届けられる可能性があります。
一方、本研究は対照群を置かない単群観察研究であり、HbA1c・体重は参加者の自己申告に基づく値を用いています。効果をより精緻に評価するため、対照群を置いた比較試験や客観的指標を用いた検証、解析母集団の拡大が今後の課題となります。
● 今後の展望
自治医科大学とおいしい健康は、今回の成果を踏まえ、より大規模で厳密な臨床研究を通じて本アプローチの有効性をさらに検証してまいります。あわせて、デジタル技術を活用した実装可能性の高い食事支援の確立を進め、糖尿病をはじめとする生活習慣病領域における個別化栄養支援の社会実装を目指します。
■ 関係者コメント
自治医科大学 内科学講座 内分泌代謝学部門 教授/
自治医科大学附属病院 糖尿病センター センター長 矢作 直也(責任著者) 氏のコメント
食事療法は2型糖尿病治療の基本ですが、日々の生活の中で無理なく続けることが大きな課題です。本研究では、日本の家庭料理に根ざしたアプリを活用することで、医療者による直接介入がない環境でも、血糖管理や体重指標の改善と関連する可能性が示されました。今後はさらなる検証を重ねて、生活習慣病の自己管理を支える食事支援デジタルツールの確立につなげたいと考えています。
株式会社おいしい健康 代表取締役CEO 野尻 哲也 のコメント
『おいしい健康』アプリは、難しくなりがちな糖尿病の栄養管理を「好きなレシピ・献立を選ぶだけ」で行えるよう支援するサービスです。自治医科大学・矢作教授と実施した今回の臨床研究は、糖尿病のある患者さんやご家族が実際の生活環境において自由意思でアプリを利用し、その結果として一定の血糖・肥満改善効果を得られたことを示唆するものとなります。おいしい健康は今後も、医学的エビデンスへの取り組みを通じて、皆様の生活に寄り添えるよう精進してまいります。
■ 論文情報
タイトル:
著者:
武井祥子, 濱田一喜, 清水成, 櫻井百恵, 野尻哲也, 矢作直也(責任著者)
掲載誌:
Journal of Diabetology 17(4): 362-370, 2026. DOI: 10.4103/jod.jod_16_26
研究倫理審査:筑波大学病院 倫理審査委員会(承認番号 R03-266)
臨床試験登録:UMIN-CTR R000053861
研究助成:本研究はAMED(日本医療研究開発機構)AMED-CREST(JP23gm1710008)、Healthcare Social Implementation Infrastructure Development Project(JP23rea522010)、ならびにAMED(JP24le0110033)の助成を受けて実施されました。
■ AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要
AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、健康状態や疾患、食の好みなどに合わせて、AIが最適な献立・レシピを提案するパーソナライズ食事管理サービスです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」や各種診療ガイドライン、医師の食事指示に基づき、予防、ダイエット、疾患別の食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

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アプリ名 |
『おいしい健康』 |
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対応端末 |
iPhone(iOS)/ Android |
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アプリ紹介ページ |
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App Store |
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Google Play |
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■ 株式会社おいしい健康について
おいしい健康は『Food as Medicine』をコンセプトに、データサイエンスと臨床研究に基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の確立を目指すヘルスケア・スタートアップです。複数の大学・研究機関と24件の共同研究を実施し、糖尿病・心疾患・喘息など複数領域で食事介入の臨床エビデンス構築を進めています。月間200万人が利用するAI献立・栄養管理アプリ「おいしい健康」と、医療機関向け生活指導SaaS「Kakaris(カカリス)」から得られるリアルワールドデータを基盤に、製薬企業の臨床開発・市販後エビデンス構築・患者サポートプログラム(PSP)を支援。80種類以上の疾患に対応した管理栄養士監修の食事支援体制を、学術的エビデンスとともに継続的に拡充しています。
本リリースに関するお問い合わせ
株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail:press@oishi-kenko.com
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