世界がん撲滅サミット2023 難病患者への偽薬不使用に関する提言が実現へ!
2023年11月3日(金・祝)正午より大阪国際会議場で開催される『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』(https://cancer-zero.com)。
このたび、かねてより行われてきた代表顧問 中見利男氏と厚労省高官との協議によって「小児がんや難病の患者に偽薬を使用する治験は倫理的に問題である」とのサミット側の主張が受け入れられ、厚労省は『小児がん・難病患者を中心に偽薬を用いない治験を推進する』方針を決定した。
これは前述の患者の皆さんはもちろん、ご家族にとっても画期的な出来事である。なぜならこれまで一刻を争う患者に対してプラセボ効果の有無を調べるためにグループ分けによって偽薬が投入されてきたからである。確かにエビデンスは重要だが、そこに患者の命や尊厳があることを忘れてはならない。
今回、こうした提言が受け入れられたことについて代表顧問の中見利男氏はこう言う。
「治験を受けるということは患者にとってもご家族にとっても本当に勇気がいることです。患者の皆さんは、そこに一縷の希望の光を見出したいという思いから治験に参加するのです。しかし今を必死で生きる患者の命を無視するかのようにグループ分けによって偽薬を投入する行為が倫理的に本来許されて良いわけがありません。世界がん撲滅サミット2023はこうした患者のためになっていない仕組みを変えていくために存在しているのです。今回、英断を下していただけた厚労省高官をはじめとする皆様には心より感謝申し上げます。我々はこれからも希望の光となれるように活動を続けて参ります」
統計学は確かに重要で、プラセボ効果の有無を把握することは将来的に役立つであろう。しかし小児がんや難病患者にまでそれを強いる行為は、今を生きる命を実験台にしていることに過ぎないと言えるだろう。人間の血が通った医療の仕組みづくりに向けて活動を続ける世界がん撲滅サミット2023に注目したい。
同サミットではただ今、入場エントリーを受け付けている。詳細は大会HP(https://cancer-zero.com)をご覧ください。入場無料。
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