医療業界におけるヤングケアラー理解促進へ 日本イーライリリー、埼玉県上尾市と協働し認知啓発セミナーを初開催

日本イーライリリー株式会社

日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下「日本イーライリリー」) は、2025年10月8日に埼玉県上尾市にある医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院(以下、上尾中央総合病院)にて、医療従事者を対象としたヤングケアラーに関する認知啓発セミナーを開催しました。本セミナーは医療業界におけるヤングケアラーの理解促進を目的とした取り組みの一つであり、行政(上尾市)と民間企業が協働することで実現しました。

ヤングケアラー支援に積極的な上尾市は、全国に先駆けて「ヤングケアラーコーディネーター」を設置し、地域での支援体制を強化しています。今回のセミナーは、こうした行政の専門知見と、2022年から継続してきた日本イーライリリーおよび、かねてよりヤングケアラー支援をともに進めてきた株式会社メディパルホールディングス(以下、メディパルHD)のヤングケアラー認知啓発活動の経験を融合させることで、医療現場におけるヤングケアラーへの「気づき」を促す場となりました。

セミナー概要

名称 :ヤングケアラーについて学ぶセッション

日時 :2025年10月8日(水)18:00~19:00

場所 :上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)

参加者 :上尾中央総合病院の医師・看護師など医療従事者40名

登壇 :日本イーライリリー、メディパルHD、上尾市

内容 :ヤングケアラーの基礎知識、上尾市の現状と支援の取り組み

            上尾中央総合病院でのヤングケアラーに関する認知啓発セミナーの様子

成果と参加者の声

参加者への事後アンケート(*1)では、セミナーの内容の理解度に関して、

・85.0%が「ほとんど理解できた」

・87.5%が「大変有意義だった」と回答。

また、半数以上が「今後も学ぶ機会に参加したい」および「ヤングケアラーかもしれないと感じたら気にかけたい」と意欲を示し、35.0%が「ヤングケアラーかもしれないと感じたら支援先をさりげなく渡したい」と回答しました。医療従事者と上尾市のヤングケアラーコーディネーターとの交流も生まれるなど、本セミナーが地域での連携支援に向けた関係構築の場ともなりました。

医療業界内でのヤングケアラー支援に関する活動(2025年)

医療機関はヤングケアラーの早期発見や行政など関係機関との連携につながる重要なタッチポイントの1つであり、医療従事者によるヤングケアラーの認知や理解の向上が課題と言われています(*2)。日本イーライリリーはヤングケアラーを取り巻く環境改善に向けた取り組みを進める中で、神戸市や支援団体との対話を通じて、製薬企業として医療業界内でのヤングケアラー支援拡大の必要性を感じ、その準備を進めてまいりました。

 2月:メディパルHDとヤングケアラー支援に関するパートナーシップを締結(*3)、

   医療従事者向け冊子を協働制作

 4月:日本小児科学会学術集会にて、医療従事者向けヤングケアラー冊子を配布

 4月:有限会社ハートフルケア(兵庫県川西市)の薬局店舗従業員向けに認知啓発セミナーを開催

       (神戸市、メディパルHDと協働)

10月:上尾中央総合病院の医療従事者向けに認知啓発セミナーを開催(上尾市、メディパルHDと協働)

                協働制作した医療従事者向けのヤングケアラーに関する冊子

本セミナーは、ヤングケアラー支援における官民連携のモデルケースともなりえる意義ある取り組みとなりました。今後も日本イーライリリーは、行政・支援団体・民間企業との協働を通じて、医療業界におけるヤングケアラーの認知と理解向上を先導し、日本の未来を担う子どもたちのより豊かな人生の実現に貢献してまいります。

(*1) 上尾中央総合病院 小児虐待対策検討委員会研修(ヤングケアラーについて学ぶセッション)に関するアンケート(2025年10月8日、回収数40、回収率100%)

(*2) 令和5年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業「 ヤングケアラー支援の効果的取組に関する調査研究 」(2024年、有限責任監査法人トーマツ)、令和3年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「 ヤングケアラーの実態に関する調査研究 」(2021年、株式会社日本総合研究所)

(*3) 本パートナーシップの締結は、社会貢献活動としてのヤングケアラー支援を目的としており、通常の業務取引に関する何らの合意、約束を行うものではありません。また、一連の活動においては営利を目的とするものではありません。

以上

ヤングケアラーを取り巻く環境改善に向けた取り組みについて

日本イーライリリーは、2022年9月よりソーシャルインパクト創出の一環として、ヤングケアラーを取り巻く環境改善に向けた活動を開始しました。未来を担う子どもたちが心身ともに健やかで充実した生活を送れる社会の構築は、患者さんおよびそのご家族への医療支援活動と同様に、日本イーライリリーにとって重要な責務であると考えています。有志社員が主導しつつ、神戸市など行政や支援団体との協働を通じて、当事者に寄り添った取り組みを慎重に進めています。これまでに、社内外に向けたヤングケアラー認知啓発イベントの開催や図書寄贈を継続的に行ってきました。詳細はウェブサイトをご覧ください。 https://www.lilly.com/jp/social-impact/youngcarer

日本イーライリリーについて

日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。日本の患者さんが健康で豊かな生活を送れるよう、日本で50年にわたり最先端の科学に思いやりを融合させ、世界水準の革新的な医薬品を開発し提供してきました。現在、がん、糖尿病、アルツハイマー病などの中枢神経系疾患や自己免疫疾患など、幅広い領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。 https://www.lilly.com/jp

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会社概要

日本イーライリリー株式会社

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URL
https://www.lilly.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
兵庫県神戸市中央区磯上通5-1-28 LILLY PLAZA ONE Bldg
電話番号
078-242-9071
代表者名
Simone Thomsen
上場
未上場
資本金
127億7250万円
設立
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