ＳＯＭＰＯケアが全事業所にABILI Clipを導入完了　従業員約20,000人、約1,000拠点で活用

経営理念の「人間尊重」を体現し、介護の未来を変える人材育成を加速

ClipLine株式会社

2024年3月1日 10時00分

多拠点ビジネスの潜在力を引き出す「ABILI（アビリ）」を提供する ClipLine株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：高橋勇人、以下「当社」）は、ＳＯＭＰＯケア株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長鷲見隆充、以下「ＳＯＭＰＯケア」）が動画型実行支援システム「ABILI Clip（アビリクリップ）」を全拠点の約1,000事業所で導入し、従来の対面型研修に加え、動画を活用したハイブリッド体制での人材育成に取り組むことをお知らせします。

導入の背景

生産年齢人口の減少が著しい中、介護職の需要は急増しており人材不足が深刻化しています。厚生労働省によると、2040年度には69万人の介護職員が不足するとされています。高齢者の多くは慢性的な疾患や認知症を抱えている上、介護の多様性が求められる状況において、職員には恒常的なスキル向上の仕組みや適切な研修プログラムの整備が必要となっています。

ＳＯＭＰＯケアは在宅介護から施設介護までフルラインナップで介護事業を展開しており、在宅事業所は約600拠点、施設サービスは約470拠点に及ぶ、業界トップレベルの規模を誇る介護事業社です。「人間尊重」を経営の基本とし、「介護の未来を変えていく」というスローガンを掲げ、「ご利用者」「職員」「未来社会」にとって三方良しの実現を目指しています。

ＳＯＭＰＯケアでは人材育成に早期から注力しており、2016年4月には業界初となる企業内大学「ＳＯＭＰＯケアユニバーシティ」を設立しました。さらに昨年、創立5周年を迎えたことを期に、職員がいつでもどこでも学べる「オンラインキャンパス」を開校しました。

オンラインキャンパスには必須研修のほか選択式研修が用意されており、職員が自分のパソコンやタブレット、スマートフォンを用いて、自分のペースで学ぶことができます。「ABILI Clip」にはオンラインキャンパスからアクセスすることができ、4,000本以上の動画コンテンツが格納されています。スマートフォンで視聴できることから、繰り返し視聴して理解を深めたり、移動中などの隙間時間を利用して効率よく学習できます。

コンテンツ事例

人材開発部部長髙橋剣太郎氏のコメント

少子高齢化が進み、働き手が減っている中で、今後はより一層「人にしかできない介護」の重要性が高まっていくと考えています。データやテクノロジーを活用し、効率性を追求していくのと同時に、人による介護サービスレベルを向上させていくチャレンジを「未来の介護への取り組み」として全社で行っています。

私たちは、ご利用者様の意思を尊重し、その人を深く知ることを大切にしています。できるだけ杖を使いたくない、1人でお手洗いに行きたいといったご希望がある場合に、何ができるのかを考えサポートすること、それが理念の「人間尊重」を体現することになると考えています。また、職員の自立学習環境を整えることにより、職員の成長や働き方の充実を通して、ご利用者様のQOL向上を目指しています。

人材開発部教育企画サービス課課長渡部一平氏のコメント

当社は2018年に複数の介護事業者が統合して設立された会社のため、旧社ごとに理念や教育体制が異なる状況でした。そこでＳＯＭＰＯケアとして、約1,000事業所、2万人以上の職員を対象に経営理念の浸透や教育体制を統一していくために、ABILI Clipを導入しました。また、法定研修を統一して実施できるようになったことで、管理者の負担軽減になっていますし、本社が作った資料をベースに、事業所ごとのエッセンスを加えた展開ができるようになったのは非常によかったです。

教育は、提供する側からの一方通行になってしまいがちですが、職員が受講しやすい環境を整えることを重要視しています。今後は、現場で生かせる動画コンテンツや、楽しみながら学習できるプログラムを積極的に作っていきたいと考えています。