四街道市の広報企画「みんなで地域づくり 地域のできゴトを自分ゴトに 」が全国広報コンクールで日本広報協会会長賞を受賞
平成31年4月15日に行われた平成31年全国広報コンクール(公益社団法人日本広報協会主催)の総合審査会で、本市の作品『みんなで地域づくり 地域のできゴトを自分ゴトに 』が広報企画部門において、日本広報協会会長賞(入選)を受賞しました。
なお、当該部門での受賞は本市として4度目の受賞となりました。
表彰式は6月7日(金)に北九州芸術劇場(福岡県北九州市)にて行われます。
1.みんなで地域づくり 地域のできゴトを自分ゴトに
四街道市は「みんなで地域づくり」を合言葉に、地域住民や関係者が主体的に地域づくりに関わる取組を進めてきました。
本企画は、これまで地域住民等とつくりあげてきた魅力ある様々な地域づくりの取組の元に行われたものです。
■誕生、小さな絵本作家
昨年7~8月、四街道吉岡地区にある千葉の原風景が残る里山で、2歳~小学5年生までの33人の子どもたちと保護者が一緒に絵本づくりを行い、10月に完成した絵本を展示する「33人の小さな絵本作家展」を開催。
■舞台は地域住民でつくりあげた里山
絵本づくり及び展示会が行われたY・Y・NOWSONでは、地域住民により、里山の景色を次世代に残してくための活動(散策イベント等)が行われ、ご当地グルメづくりを行う団体が連携し、創作ランチを提供するなど、多くの来場者に里山の魅力を発信しています。
また同敷地内では、民間図書館「蔵の図書館」やツリーハウスが市民団体により運営されるなど、地域住民が主体的に里山を保全し、その魅力を伝える活動が展開されています。
展示期間中は絵本作家によるおはなし会や四街道アートフェスタ「ツクリテの森」などの各イベントが同時に開催され、10日間で約1,700人の来場がありました。
2.表彰
令和元年6月7日(金)第56回全国広報広聴研究大会(北九州市)
3.審査会の講評
同市のまちづくりは地域の魅力(資源)を発掘し、住民自らが活用することで地域への愛着心を育んでもらおうという手法。
この企画は里山地域を舞台に、ヒト・コトをコラボレーションした地域づくりの好事例だ。
子供たちに、自分たちが暮らす「地域(里山)」をもっと意識させ、実感させ、考えさせる(=自分ゴト化させる)活動はとても意義深い。
その成果を、「33人の小さな絵本作家展」に収斂させる企画ストーリーもいい。一過性の集客に走るのではなく、地域の特性や規模に見合った内容で無理がない。
将来の子どもたちに何を残すかを見据えた持続性を感じさせる。
定量的・定性的評価を明確に行おうとしていることは重要だ。一朝一夕の成果にとどめることなく、多様な企画を考案しての、息の長い活動に育てていってほしい。
多様な事業を散在させず、それぞれの事業が、共通する目的に向かって、どのように機能するかを論理的に提起していることは、広報企画として学びになる。
また、これらの事業の多角的連携により、さまざまな人々の参加を獲得していることも自治体による広報企画として評価する。
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